''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

熱燗向きのお福正宗にて、一献参り より。

朝からいい天気です。
昨晩も、寝ている間に注文が入り、昼前には発送を終えました。
少し体調が優れません。
まぁー、いろいろあります。

先日も軽めの晩酌をして、一日のオンオフの切り替えをして、気分の転換を図りました。
少し温かくなりつつありますから、思い切り熱燗を呑みたくなりましたね。
天邪鬼と言われても仕方ですが、寒いと感じる時にも熱燗を呑める機会も少なくなります。
それは困ると思い、何やら熱燗が美味い酒がある情報を得ても、ディスカウントの酒屋で購入です。
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パッケージもいい感じです。
日本酒の中で一番多い名前の一つが、○○正宗だと聞きます。
あの刀工、相州入道正宗の名前を思い付きます。
切れ味抜群です。
どんな鋭利なカミソリよりもよく切れます。

そんなキレを味のイメージしたのかも知れません。
燗酒が美味しいお酒と聞きました。
俗に、燗上がりすると言われます。
燗にして美味しいお酒です。
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お福正宗は、新潟県長岡市のお福酒造株式会社のお酒です。
酒どころの新潟のお酒です。
さすが、第四回燗酒コンテスト金賞のお酒だけのことは、ありますね。

確かに呑口は燗が美味しいです。
コクがあって、深みがあって、それでいて、甘みを感じます。
燗酒には、やはり良いみたいです。
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この日の肴は、ヒラメの造りです。
「酒は燗、肴は刺身、酌はタボ」
なかなか上手い事いいます。
それを実践する愚かな私は、ダボ(駄保)です。

タボとは、美人の事です。
貴人にとっては、手酌の酒は、下賎な酒です。
手酌の酒は、慰労酒ですからね。
そんな手酌の酒は、穏やかな呑む事ができます。

慰労の酒と言われても、それは一番安心して呑めるお酒です。
ありがたいと一日を感謝して呑める酒です。
それに酒に、下賎卑賤もありません。
楽しく健康に呑めることが、何より幸せです。

ヒラメと言えば、左ヒラメの右カレイと言いますよね。
例外も多いですからね。
ヒラメの方が、カレイより上等な扱いです。
刺身は、確かにヒラメの方が向いています。
ただ、煮魚にするならカレイの方が美味いです。

通ぶれば、ヒラメの縁側が美味いと言われます。
しかし、そんなことはないです。
とれる所が少ないから、高いと言う希少性でしょう。
もちろん、おいしい事は存じております。

魚をおろすと言うと、3枚におろすのが、常です。
でも、ヒラメやカレイなどは、5枚におろすのが、これまた常です。
確かに3枚にはおろしにくいです。
そんな時、よく切れる庖丁が必要になります。

「大根を正宗で切る」という諺があります。
大根のような食材を、よく切れるからと言って、名刀の正宗で切ることの愚かさを喩えています。
何事も加減が必要でしょうね。

正宗の太刀の中に、城和泉守正宗という国宝の太刀があります。
私も、上野の博物館で見ましたが、何か引き込まれるような凄い刀です。
これぞ、正宗の刀だと垂涎の的です。
もちろん、値段はすぐに億越えになることは確かです。
名刀・正宗と言えども、本数に限りがあります。

豊臣や徳川は、戦の恩賞に、名刀を与えた事は、有名です。
イエズス会の宣教師が、金でもダイヤモンドでもない鉄の塊に、法外な値段が付く事を疑問視している記録が残っているようです。
戦にあって、刀は武士の魂ですからね。
もちろん、戦場では、刀より鑓(やり)の方が強力な武器になります。
加藤清正といい、福島正則といい、戦国の武士は、鑓(やり)の力が、出世の早道です。

それでも、刀にはこだわりますね。
一度戦に使われた刀は、刃こぼれがして、研ぎをしないと使えません。
その為、戦には研ぎの職人を同行されています。
こうした裏方がいないと、戦は出来ないわけです。

現在の戦争でも同じです。
イラクとの戦いでは、砂漠に戦車を走らせました。
しかし、実際は、戦車だけでは戦力になりません。
給油部隊が同行します。

だって、戦車と言えば、燃費に換算して、1リッターで500メートルほどした進みません。
大変燃費の悪い乗り物です。
それに、武器弾薬を積んでいますから、砂漠ではなかなか非効率ですね。
もちろん、給油だけでなく武器弾薬の補給部隊も同行することになります。

戦が如何に非効率なものか、はっきり解ったので、アメリカ軍は地上の陸軍の派遣はしない方向性を打ち出しています。
そう飛行機や無人機やミサイルによる攻撃が一番効率がいい訳です。
そうなれば、ゲーム感覚の戦になって、非道な事も行われます。

戦国時代と言えば、常に戦をしている感じですが、戦は滅多にやらない訳です。
それに無益な戦はやらない。
安土桃山時代から、江戸時代の初期までの間で、無益な戦と呼べるものがいくつかあります。
まずは、秀吉公の2度の朝鮮出兵と、家康公の2度の大坂冬と夏の陣でしょうね。
無益な戦の代表だと思います。
家康公にあっては、何が何でも生きている間に、豊臣の滅亡を望んでいた訳ですからね。

城和泉守正宗という国宝の太刀に由来する城和泉守という7000石旗本が、大坂冬の陣の軍令違反で、検視役として監督役の責めを負わされて処罰された武将です。
その詳しい人物の記録も乏しいと聞きます。
ただ、太刀にその名前が残っているだけです。
何故検視役として、城和泉守昌茂だけが処罰されたか不明ですが、誰かの口車ののったのかもしれません。
同じ城(じょう)なら、どうせ乗るなら、口車でなく、イルカに乗って欲しかったです。(笑)
笑ってくださるのは、45歳以上の方かもしれませんね。(懐かしいですね)

やはりこんな名刀で切るなら、獅子身中の虫、まさに国益を無視して、自分の利益だけを求める非国民でしょうね。
東日本大震災の被災者が困っているのに、まだ、良からぬことをして、大切な費用を着服している者がいるようですね。

新さんに成敗して欲しいです。
「半蔵、おその、成敗!!」(BGM「4-43」が聞こえてきます)

そんな勧善懲悪の時代劇でも見ながら、お福と時間を過ごすのもいいかもです。
今夜辺りなら、『陽炎の辻2』何と言うのもいいですね。
今宵辺り、磐音(山本耕史さん)とおこん(中越典子さん)の婚儀の話が、磐音の父・正睦(平泉成さん)と金兵衛(小松政夫さん)進められるようです。

ここでやっと、泉(和泉)と城(成)に繋がりました。
それにして、中越典子さんは、時代劇もいいですね。
おこんさんのイメージとぴったりです。
まさに、磐音にとっては、福の神さんに思えます。

何かと、NHKでは「鰻」とご縁がありそうです。

私はありがたい仏縁を頂いています。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、燗の付いたお酒の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。