''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ザクロから見える暗号とは より。

昨日、絵手紙を習っている嫁が、何やら大事そうに、手に持っているモノがあります。
何なのか聞くと、私に見せたのが、ザクロです。
そうあのザクロです。

あのザクロと言えば、ご存知の通説のように言われる「人肉に似た味がする果物」です。
縁起が悪そうなと言うこと莫れです。
人肉を食べたことがない私としては、真偽の程は不明ですが、ザクロと言えば、別名・吉祥果とも言い、ものすごく縁起の良い果物のようですね。
イメージ 1

何か腑に落ちないのが、このザクロです。
私、ザクロ好きと言うのは、あまり聞きません。
何となく似ているイメージの、無花果(イチジク)を思い出します。

ザクロの中に、びっしりと、種がいっぱい詰まっていますから、子宝、多産、安産、子孫繁栄などおめでたいイメージが、付きまといます。
それは、アジアだけでなく、古今東西、世界に共通するキーワードのようです。

仏教世界で言えば、ザクロと言えば、鬼子母神をイメージします。
紋も、このザクロが多いですね。

ですから、ザクロを持物に持っている仏像といえば、鬼子母神だけと言う事になります。
そう意味合いから、鬼子母神の御利益と言えば、お産や子供の守り神 だったりしますね。

鬼子母神は、俗に「きしぼじん」と呼ばれることがありますが、言葉の正確さから言えば、「きしもじんorきしもしん」が正しいようです。
サンスクリット語や梵名では、「ハーリティー」と呼ばれれ、音写した訶梨帝母(かりていも)呼ばれます。

鬼子母神は、もともと名前の通り、人を食らう鬼でした。
お釈迦さんの諭されて、仏法を守護する神になります。
この下りは、過去の記事に記しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/23114703.html

特に、法華経において鬼子母神は、十羅刹女(じゅうらせつにょ)と共に、法華信仰者の擁護と法華経の弘通を妨げる者を処罰することを誓っておられます。
鬼子母神は、十羅刹女(じゅうらせつにょ)は、親子の関係になるようです。
こちらも、過去の記事で書き記しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kantoshoue/31231237.html

秘密の呪文も記されています。
漢字は大変難しいので、その音だけ紹介です。

「いでび・いでびん・いでび・あでび・いでび・でび・でび・でび でび でび ろけ ろけ ろけ ろけ・たけ たけ たけ とけ とけ せそん・」

秘密の呪文ですよ。
私も、ある意味、この呪文を毎日唱えていますよ。

天空の城のラピュタの呪文ではないですが、「リーテ ラトバリタウルス アリアロスバールネトリータ」(吾を助けよ 光よ 蘇(よみがえ)れ)ですね。
飛行石はありませんから、光は見えませんが、光の指す方向は、分かります。

鬼子母神(私的には、鬼子母尊神)は、吉祥天の母でもあると聞きます。
法華経的には、七面大明神の母ですね。
竭羅龍王女(しゃからりゅうおうにょ)の母も、鬼子母尊神と言う事になります。

複雑すぎて、分かりにくいですから、仏法世界、特に法華経日蓮系には、特別な存在です。
それらを含めて、いろんな意味合いから、竭羅龍王女(しゃからりゅうおうにょ) 、鬼子母尊神、十羅刹女(じゅうらせっにょ)、そして、七面大明神之諸精霊に手を合わせます。

ある意味、鬼子母神と言うのは、複雑化した仏法の暗号的な象徴なんでしょうね。
鬼でも、仏の世界を守護すれば(特に法華経)、神となれるわけです。
ありがたい存在です。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、恐れ入谷の鬼子母神の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。