''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

お宮参りの祝いの膳を、相生楼にて、頂きました より。

昨日に続いて、愛娘ゆうゆうのお宮参りの記事を書いています。
大阪天満宮本殿で、祝詞とお祓い、それに巫女さんの神楽鈴(かぐらすず)で、幸を招く儀式を受けて、控えの部屋で、授乳とおむつ交換をした上で、お宮参りのランチを相生楼へ参りました。

そうそう、大阪天満宮さんの控え室では、子供のベットが用意されています。
着替えをさせたり、授乳とおむつ交換をしたり出来ます。
これは、大変便利です。
ここで写真を撮ったりも出来ますから、利用をお薦めします。
本殿へは、障子一枚あければ、アクセスできます。

この身支度の間に、雨も上がりました。
これは、吉兆です。
吉兆と言っても、あっちの料理屋さんの話ではありません。

このまま、祝いの膳を頂くのは、大阪天満宮のほぼ隣、歩いて1分ほどの所にある料理屋さんです。
まさに、料亭と言った感じです。
この地は、かの日本初のノーベル文学賞受賞作家、小説家・川端康成氏の生家の場所があった所です。
石碑が料亭の前にあります。

すでに、嫁が予約をしてくれていましたので、建物の中に入りました。
結婚式の後も、ここで内々の食事会を行いました。
これで、2度目です。

すぐに、部屋に通されました。
お部屋は、8畳の間が二つ繋がったお部屋です。
床の間のある上の和室間に、テーブルが用意、上下に配膳の用意があります。
下の和室には、りっぱな応接のソファーが用意されています。

このお部屋二間が、私達が貸し切った時間に使えます。
部屋の隣には、畳の廊下があり、その廊下の横は、お庭です。
都会の真ん中にいるとは思えません。
それほど大きなお庭ではありませんが、よく手入れされた都会の空間としては、異空間にさえ感じましたね。

荷物を置いて、娘ゆうゆうは、ベービーベットに座らせました。
最初に、お宮参りと言う事と、子供が一緒という事等伝えますと、いろいろと用意して下さいます。
この辺りは、やはり、料亭です。
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よくして、私達が席にテーブルに着くと、料理が運ばれて来ました。
そう松華堂弁当にしました。
お昼ですから、これで十二分です。

いつもながら、手が込んだ料理です。
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造りの3種盛りです。
鯛の松皮造り、紫蘇イカ、そして、この時期ですから、カツオが入っています。
祝いの膳には、鯛が嬉しいです。
イカも、庖丁目が丁寧に入った仕事です。
美味い新鮮なカツオは、臭みもありません。
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のぞきには、たまり醤油と梅醤油の2種類が用意です。
梅を煮詰めていますが、醤油辛い事はありません。
つんけんする梅の酸味でなく、ほのかに味醂の甘みも感じます。
なかなかどうして美味いです。
松皮の鯛につけて頂きました。

梅醤油に、少し似たものに、煎り酒と言うのがありますが、こちらは、日本酒の中に、梅干しを入れて、8割程度に煮詰めたものを使う古い仕事です。
こちらは、ヒラメなどの淡白な白身魚にあいますね。
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造りの下は、焼き物です。
大きな出汁巻きが、とても上品でしたね。
難を転じるとの願いの南天の添え物もあります。
四角い覗きには、筍とイカの和え物が入っています。
手の込んだ仕事ですよ。
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続いて、時計と反対回りに、炊き物です。
やはり、祝いの膳には、海老です。
長寿の象徴ですね。
子供の長寿を念じます。

湯葉巻きやこの時期の空豆のあしらいもいいです。
祝いの膳に相応しく鯛の子の炊き物もあります。
子孫繁栄を念じます。
すくすく成長するようにと、長く切った筍の印象が強いです。
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最後は、揚げ物です。
掻揚げもこの時期の海老の風味が良かったです。
玉ねぎの天ぷらも、何事も物事丸くと、半月でなく、丸に揚げてもらっています。

一番手前の長細いのは、稚鮎かと思います。
揚げた地鮎は、食べてその香りが油に負けますが、骨抜きされて食べよくされています。
食べた後に鼻腔の残る残り香は、この時期旬の稚鮎だと感じました。
タラの芽の天ぷらも、この時期の香りは強いです。
ほのかに感じる山菜の苦みがいいですね。

細かい所にまで、いい仕事されていると思います。
松華堂の弁当に他に、祝いの膳にと、赤飯と蛤の吸い物が付きます。
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赤飯と言えば、黒ごま塩のイメージですが、ここは祝いの膳に因んで白ごまが天に盛られていました。
白無垢の白に因んで、娘の成長には、ありがたいイメージです。
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白く白濁した白を印象付ける蛤の椀ですが、味醂でしょうか、甘い上品な味わいが、味の長い余韻を感じさせます。

香の物も、三種盛でしたが、器は染付の双魚紋のお皿でしたね。
箸も祝いの膳用に、ありがたい御配慮です。

総じて、細やかな仕事と満足のいく料理内容でした。
夫婦二人して、大満足でした。

料理は、1人前5,000円程ですが、税サービス料が入り、1人当り6,500円で少しお釣りが帰って来ると思えば、予算の目安になると思います。
酒好きの私ですが、やはり、子供を抱える身としては、この日は祝いの御酒は呑んでおりません。
料理だけでこの金額になります。

日々は貧家の暮らしをしておりますが、ここと言う時は、祝いの膳に奮発しましたね。
でも、物は考えようです。
8畳の和室、2間を貸し切って、家族水入らずの空間を、庭付きで頂き、ベビーベットの用意してもらって、2時間くらい使って、この料金なら特別のハレの日の祝いには、いいかもしれません。

ほぼ、料亭を貸し切ったような静かな時間です。
子供の泣き声に、気を使う事もなく、授乳やおむつの取り換えも、気兼ねなく出来ます。
手頃な料金を想定して、子供に気を使って、食事をするよりは、贅沢な時間と食事に、嫁と二人して、大満足です。

料理を食べている最中、娘のゆうゆうが、泣きだします。
どうやら、私達だけで、美味しいモノを食べているのが、羨ましかったようです。
七五三なら、子供用の食事も用意して貰えますので、その時は親子三人で、ここで頂きたいものです。

因みに、このお部屋なら、庭は配して、女将さんに写真も撮って貰えました。
これは、意外とありがたいサービスです。
気軽に、写真撮りましょうかと、何度もお声かけ頂いています。
貴重な親子三人の写真が、今キッチンダイニングのボードに張られています。

大阪天満宮さんに、お宮参りされたなら、この料亭のご利用をお薦めしますね。
荷物が多いですかから、貸し切ったお部屋なら、何事にも安心ですよ。

相生楼さん、ご馳走様さまでした。
また、お世話になりました。
素敵な時間を過ごさせて貰いました。
ありがとさんです。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、静かな親子水入らずの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。