''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ささやかながら、昨晩の晩酌タイムは、てっちり鍋でした より。

朝から強い日差しが、居間にもキッチンにも入ります。
昨晩は、意外と冷えましたよ。
熱いのを、2杯ほど頂いて、ぐっすりと眠りに付きました。

朝方嫁が出て行って、昼少し前に買い物から帰って来ました。
何やら上機嫌です。
何でも、スーパーで、ふぐの特売があったとかで、今夜はてっちりにすると言うのです。
特売だけに、少し小ぶりのふぐでしたが、夫婦二人で少し楽しむには、十二分な量です。

ふぐは、アラと身の部分、それに皮の部位に分かれています。
俗に言うみがきのふぐです。
危険な部位を取り除いて、あとはお好きにカットして下さいというモノです。
もちろん、天然モノは無理ですから、養食モノですが、問題はありません。

夕刻になって、少し贅沢に昆布から出汁を取って、これをふぐと合わせました。
白菜、きのこ、ネギ、豆腐など用意です。
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ブログ用に、ハイチーズと写真撮影です。(写真は、1人前分位です)
手前のふぐも意外とたっぷりとれました。
愛用の出刃庖丁で、ふぐの骨の部位も、テクノカットです。

手を切りそうになりますね。
骨が固いです。
ふぐは、アラの部位から投入して、完成間近になります。
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野菜もアラもたっぷりでしたので、灰汁がすぐに出て来ます。
何度も丁寧に取りましたよ。
最後の〆にうどんを用意しています。
もちろん、余力があれば、雑炊にも持つ込む予定でした。

ポン酢は、旭ポン酢を使いました。
やはり、ちってりは、これに限ります。

もちろん、ふぐも美味いですが、旨味の出汁を吸いきった豆腐は、格別に美味いです。
豆腐は、嫁と取り合いです。
味のしゅんだ白菜もネギも美味いです。
やはり、てっちりは、鍋の王者級ですね。

手前どものような庶民が頂くなら、ささやかな楽しみです。
味は、天然モノのトラふぐには、敵いませんが、養食モノのとらふぐでも、十二分に楽しめます。
ふぐの仕入れの値段は、特売の2,000円(税抜)と聞けば、納得出来ます。

やはり、上手にふぐも探せば、年末までに、まだ食べられそうです。
ありがたいです。

ふぐと言えば、漢字で書けば、河豚ですね。
河の豚と書くのは、ぶぅぶぅと泣き声を出すからだと言われています。
海の豚の海豚と聞けば、イルカですね。
豚の声では違うような気もしますけどね。

「ぶぅぶぅぶぅ」と聞けば、関西では「そうそうそう…、ぶぅぶぅぶぅ」「私、人間ですねん」と言う吉本新喜劇酒井藍ちゃんの定番の乗りツッコミのギャングです。
いつもニコニコして、私は大好きですね。
屈託がない所が、いいですよ。

最近の吉本新喜劇と言えば、島木譲二さんの訃報がありました。
パチパチパンチに、ポコポコヘッドなど、ユニーク過ぎるコアの笑いの中に、癒された方も多かったと思います。
少し若過ぎると思い、ご冥福をお祈りします。

ふぐ鍋と聞いて、すぐに思う浮かぶのは、落語家・桂吉朝さんです。
今は亡き米朝さんゆずりの上品な噺が好きでしたね。
落語「ふぐ鍋」と言うのは、ふぐがまだ怖いと言う時代の話ですね。

かの美食家の北大路魯山人も、確かに『魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中央文庫)の中で、「河豚は毒魚か」の項目を設けて居られます。
この美食家も、虜にする位の美味さです。

ふぐは、ちってりも美味いですが、私は、唐揚も美味いと思います。
焼きふぐと言う手も、捨てがたいです。
昔、仕事の接待で、よくふぐをご馳走になりました。
今でも、その店で食べたトラふぐの唐揚と、焼きふぐの味は、今でも思い出せますね。

ささやかながら、家でてっちりが頂けたのは、至福の時間です。
私達夫婦に於いても、てっちりは、想い出の味ですね。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、一鍋の幸福から見えた話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。