''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ラーメン紀行 広島 尾道ラーメン より。

去年の末に頂いたラーメン紀行の味シリーズも、残りを僅かです。
寒い時に頂くラーメンは、格別のご馳走です。

時々、夜に夜鳴きのラーメン屋が、やって来ているみたいです。
あの郷愁のあるチャルメラの音を聞くと、急にラーメンが食べたくなるのは、昭和の時代の記憶かもしれません。

日本人にとって、すでに国民食となったラーメンですが、その好みは均一ではありません。
スープに到っても、醤油、味噌、鳥ガラ、丸鳥、豚骨、魚介系と、味も好みも千差万別です。
もともとラーメンと言う料理は、中国にもありません。
日本のオリジナルの味とも言えます。

私達世代にとって、ラーメンと言えば、東京風の中華そばをイメージします。
チャーシュの他、なると、シナチク、海苔、ネギでしょうかね。
本来関西人の私のイメージするラーメンは、違います。
播州地方のラーメンは、神戸ラーメンに影響されやすいですね。

地方地方に、美味いラーメンがあるんですよ。
イメージ 1

頂いたのは、ラーメン紀行 広島 尾道ラーメンです。
豚骨と鳥ガラ、ここに魚介の出汁を合わせ、ここに背脂乗せた深みのある醤油ラーメンがベースのようです。

生麺のような麺の旨みが、楽しめます。
ただ、製麺秋田県で行われているみたいです。
インスタントですから、そうしたものかもしれません。

上手に、尾道風の味わいが出ているように思えます。
本場の尾道に行って、本場の尾道ラーメンが食べたくなりますね。

地方色で言うなら、今住んでいる大阪の近くの場所で、特色のあると言えば、高井田系と呼ばれる高井田ブラックでしょう。

少し特徴が有り過ぎますが、地域の味の代表格です。
うどんのように太い麺、スープも、鶏ベースでしょうか、京都の新福菜館のような真黒な醤油スープです。

始めて食べて驚きましたが、悪くないです。
一応、発祥に近いとされる住吉と言うお店で頂きました。
少し慣れると、ハマる味の予感です。
とりあえず、麺に慣れるまで時間がかかりそうです。

私には、醤油スープは、一番しっくり来るラーメンのスープです。
特徴がなさそうで、そうでなく、特徴的な風味です。
どこの醤油を使うのか、それによっても、醤油ラーメンの味わいは変わります。
微妙な味の変化と言うなかれ。
日本人として一番慣れ親しんだ醤油だけに、その好みも千差万別です。

醤油と言っても、関西の薄口醤油に始まり、とろりする甘みのある醤油もあります。
もちろん、普通に卓上にある醤油でなく、生醬油ベースになっていることも多いです。
その醤油に、チャーシュを漬けこんで、そのコクと旨味のある醤油を、ラーメンのベースの使う事が多いでしょう。

どうしても、このベースの醤油に、化学調味料を入れてありますので、直接ラーメンに入れる醤油タレを舐めると、何ともいえない味が強いです。
本来、旨味のあるスープに、化学調味料を入れるべきでないと思いますが、入れないとお客が「味が薄い」「美味くない」と言いますね。

確かチャイナレストランシンドロームと呼ばれる化学調味料依存の味覚が、お客さんの味覚に変調を来たしていると言えます。
インスタントラーメンにも、化学調味料が含まれていますからね。

料理屋さんでも、昆布とかつおで取った上品な味だけでは、物足りないと感じる風潮があるでしょう。
値段の手頃な醤油ラーメンとなると、やはり、化学調味料の味も含めての味わいになることは、仕方ないです。

化学調味料が悪いとは思いません。
あの美食家の北大路魯山人化学調味料を使う事を前提にしている記載があります。
魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中央文庫)の「昆布とろの吸い物」の中で「中略~椀の中にとろろ昆布を入れ、化学調味料でも少し入れ、醤油を加え、それに熱湯をさすだけでできるのであるが~」と記載があります。

私も、化学調味料が悪いと言うのでありません。
多用しすぎることには、警鐘を鳴らしたいだけです。
味盲には、なりたくありません。

スープの持ち味のベースは、素材の美味さを効かせたいですね。
醤油も、本物の醤油の味を忘れたくないです。

たったラーメン、されどラーメンです。
よく食べるだけに、本物の味わいも忘れたくありりません。
いつか、本場の尾道ラーメンを食べに、尾道まで行きたいです。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、スープの味が濁るような雑談話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。