''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

商(あきな)いと売れない鐘

俳句に「鐘ひとつ 売れぬ日はなし 江戸の春」というのがあります。

意味は、「あんな売れそうもない寺の鐘でさえ、江戸の春には売れない日はありませんよ」ということになりましょうかね。
不思議なものですね。

宗教法人の数が、183,200法人(平成17年12月31日現在)(文化庁より)
全国のコンビニの数が40,000店 (平成17年)都道府県コンビニ一覧より
郵便ポストの数(2003年) 約19万本ということになります。

そうです。宗教法人の数は、日本中の郵便ポストの数と等しいのです。コンビニの4倍強というところでしょう。多いのにびっくりです。

昔はよく喫茶店の数と同じくらいあると言われましたが、宗教法人は増える一方で、喫茶店はすこし減少傾向です。大手が増えて、下町の喫茶店が減るというところでしょうかね。

京都もお寺が多いです。でも、平安時代には、洛中(ほぼ碁盤の目のなか)には、東寺と西寺という2つしかなかったんです。現在、西寺は跡地として地名に残っています。現在、洛中洛外(京都市内)に数え切れないほどあります。

江戸も出来たばかりの頃には人もあまり住んでいなかったんでしょうが、人口の増加に伴って寺院が増えたんでしょう。確かに東京も寺院が多いです。

江戸時代にも、鐘を商う店はそう多くありません。ですから、鐘も売れない日は無かったと言えるのでしょうかね。

でも商売というのは売れそうなものはいっぱいあります。しかし、それを実際売って金銭に換えるというと話は別です。本当に良いものが売れて、良くないものが売れないとは言えません。

IT企業は未だに華やかな印象がありますが、ITは儲かりません。儲かるのはそこに「金融」と言うのが引っ付きます。「・・・銀行」とか「・・・証券」という言うのをIT企業はグループに持っています。これがお金を生むんです。商品売買の利益は小さいです。IT企業のネーミングを売り為の方法です。つまりCMです。最終的には株を上場する。その株を分割して多くして売って、利を大きくして、その得た利益で会社を買収して、またグループを大きくする。株価を上げる。雪だるま状態です。芯の核は小さいんです。


商売の本質とは、少し違うような気がします。お客様がそこにいて顔の見える商売が一番楽しいと思います。

でも、それもお客さんが来てくれて初めて商いになります。
やっぱり商いは難しいです。あきないから、あきないだと聞きます。
どこかに私のアイディアや商品を必要としているはずと信じてやり続けることこそ必要なんでしょう。

ふと行き詰ったときに痛風の発作でした。ちょっと気分は休憩でしたが、これもまた必要です。こうやって考える時間と機会を得ることが出来たんですから、無駄ではなかったと思います。

ときに無駄と思っていることがそうではないこともあります。こんな機会に「感謝」して今一度自分を振返るときかもしれません。

行き詰っておられる方が、何かのきっかけになったらと思い、つらつらと今日はこのブログを書きました。最後まで読んで下さった方に感謝します。