''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

落款と楽観

落款というのをご存知ですか?
高いお軸や絵画に押してある印の事です。朱色が多いです。
見たことありますよね。
小さい絵画にもこんなのが押してあります。
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落款とは、「落成款識(らくせいかんし)」の略で、書や画が完成した時、作者が署名や捺印することです。これにも陰と陽があります。
「款」は陰刻、「識」は陽刻を示します。

作品に落款印を押す理由は、自己の作品という真実の証明です。
それに作品としての格調を高めます。
標準的には、大きく分けて、関防印、白文印、朱文印の三つの印があります。

関防印(かんぼういん)は、作品の右肩に書き初めの印しとして押す。
白文印は、字が白い印です。
朱文印は、字が赤い印です。
すべて押してあるものもあります。

簡単な説明でした。
小さい作品には、もちろん小さい落款を押します。
大きい物から小さいものといっぱいです。
作る材料もいろいろとあります。

今回、私が作ったのは石です。
画材屋さんに行くと見つけることが出来ます。
価格は84円(税込)ほどです。

石は、寿山石です。
石材の大きさは、1cm角で長さは3cmといったところです。
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これに専用の彫刻刀で彫ります。
もちろん自分で彫りました。
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こちらは昔から持っていました。
中国旅行したときに買って来ました。
自分用です。

今では警備上の理由から持ち込みは出来ないと思います。
大小2本持っています。
写真は大の彫刻刀です。

石を彫りますが、木の板を彫るより簡単です。
失敗したら砥石で磨けば、新品になります。
何度でも掘り返しが効きます。
手軽に彫ることが出来ます。

大変簡単です。
子供さんでも簡単に印鑑が彫れます。

「あいだみつお」じゃないけれど、一筆、今の気持ちを白い紙に書く。
そのときこの落款を押せば、書家気分です。

作品としてもぐっと引き立ちます。
製作時間1時間ほどです。
まさか料金も100円以内で作ったものですが、作品はそれ以上に格調高くなりますね。

今回の私も落款の印です。アートですね。(なんでもアートかよ)
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かんとうしょうえの「え」です。
ひらかなで(KANADE)書きました。
「か」じゃ、蚊にも思えます。
なので最後の「え」です。
↑かなで癒されますよ。

この「え」には「会」の字を当ています。
一期一会の「え」です。
しょうえとは、漢字で書くと「生会」、生きて会うの意味です。
勝ってながら、かんとうしょうえの造語です。

作品を作ってこの印を押して楽しみたいと思います。

経済も政治も混迷しています。
その影響をなにがしら受けていることだと思われます。
私も影響を受けていますね。

いろんな事柄に右往左往させられます。
そんなときは、じっと様子見です。
じたばたしても仕方がありません。

そう楽観視しましょう。
落款と楽観の韻(いん)を踏んでみました。
いやいや押してみました。
今日は、ここしか笑いの壺はありません。(笑)

禅の言葉、禅語に「白雲自去来」というのがあります。
白雲、自ら去来すると読みます。
太陽にかかる雲もいつか自分から去って行くという意味です。
私の大変好きな言葉です。正月はこの文字から始まりました。

ちょうど今です。
そう自分に言い聞かせることも時には必要です。

悪いことは続きません。
もちろん良いことも続かないですね。
それが普通です。

日々の生活の中に小さい幸せ見つけたら、それこそ「よかった」です。
どんな時にも小さい幸せは見つかります。
今日は、100円以内、1時間以内で、それ以上楽しめました。
ささやかな幸せに感謝です。ありがたいです。

最後までお付き合い下さいまして、心よりありがとさんです。