''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

昨日の花と今日の月  蕪村より。

仕事場のデスクに、お地蔵様のお供えのように、白い紙に煎餅の山です。
和菓子好き、煎餅好きの私には、熱いお茶がこわいと言いたいです。
甘いのも好き、辛いのも、塩も醤油も、オールラウンドです。
どんな煎餅かとワクワクです。

これはいつもの小倉山荘のものかと、思いきや、京都六角の蕪村庵の煎餅です。
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ですから、煎餅のパッケージに蕪村の俳句が書かれています。
なかなか風情です。

味も美味しいですよ。
ご進物に、お使い物と、値段も手頃で、どなた様にも喜んで頂けます。

秋のこの時期なら、「蕪村春秋」です。
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「  きのふ花 翌をもみぢや けふの月 」
かなは字が難しくても、大丈夫です。
裏に見えるように、書いてありますからね。
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まずは、こちらを覚えて、表のかなを見ながら読む。
風流人を気取ります。

意味は、もちろん「昨日の花(桜) 翌日はもみぢ 今日の月」ですね。
どんだけ、盛りだくさんに、春と秋を楽しむのでしょうね。
桜、もみぢに、月ですね。

昨日も月も綺麗でしたね。
久しぶりに天を見上げました。

眼鏡も新調して、初めて見る月です。
大変クリアーに見えます。
お月さんのウサギも見えました。

うさぎと亀の話は有名です。
でも、あれには疑問があります。
勝者は、亀でなく、うさぎです。

勝負のシーンは、小高い山の頂上に旗が挿してあります。
でも、歌の方では「♪むこうの 小山(こやま)の ふもとまで」となっています。

つまり、うさぎはすでに山のふもとまで行って居ます。
その上で、寝て、亀さんを待っていた心優しいうさぎさんです。
ですから、干支にも「うさぎ」さんは入っています。
徳のある動物ですよ。

月とうさぎで、ゲット(月兎)です。
ゲットしたんですね。
「ゲッツ」と言って、消えかかった芸人さんも最近はときどき見かけますね。

でも、うさぎさんが亀さんのことを、次の言います。
「世界で一番歩みの遅いものはない」
すごいです。

速い遅いは、ものの価値観です。
速ければいいものではありません。

すぐに、結果が出ることも時には必要です。
病気の検査結果はすぐに出て欲しいです。

しかし、遅いときもあってもいいんです。
それが為に、時間が解決してくれることもあります。
その上で、亀さんは世界で一番遅いというのですから、素晴らしいです。

とりあえず一番です。
政治家の牛歩戦術なら、英雄です。
その分、与えられた時間も長いはずです。

それぞれに与えれた時間は違えども、その人や物に応じた時間は、あると思います。
人としての運命、天命なら仕方ないです。

人それぞれその時が来るはずです。
「おのおの方」
陣太鼓も聞こえませんし、雪も降っていません。
火事装束も着ていません。

それでも、その前後に見た月は、今ある月と差ほどの違いはないはずです。
月を見て、何を思うか、花を見て何を考えるかですね。
風情も時には、感慨深いところ鉢合わせすることもあります。

今あります。
ここに居ます。
生かされているという必然に、ありがたいと感謝の気持ちです。

今日も無事に一日が過せますことを、祈るばかりです。

最後まで、ゲットしきれない話にお付き合い下さいまして、こころよりお礼申し上げます。