''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

日本の色 千年の彩展 染司よしおか 吉岡幸雄 より。

今日は、台風の最中でした。
仕事は、入っていましたからね。
どんな一日になるのか、不安な一日となりました。

先日来、鶴橋の話をしていましたが、もともとの目的地は、東大阪です。

東大阪市民美術センターで、「日本の色 千年の彩展」を拝観する為に大阪に出向きました。
菊池寛賞受賞記念として、染司よしおか 吉岡幸雄氏の催し物です。
意外に、来館者も多いですね。

やはり、着物姿の方もお見受けします。
菊池寛と言えば、小説の『真珠夫人』のイメージです。
その賞の方は、小説や個人だけでなく、受賞対象を広げ、文芸・映画など様々な文化分野において業績をあげた個人や団体も、その対象になっている名誉ある賞のようです。

しかし、東大阪との関係が分かりませんね。
それにしても、不思議な感じです。

それに、この染司よしおか 吉岡幸雄氏と言えば、吉岡憲法の子孫のようですね。
宮本武蔵と吉岡一門の、一乗寺下り松の戦いと有名です。
吉岡一門と言えば、剣術家としても有名ですが、家業は染物屋です。

その藍染めなどは、傷を癒す働きや、怪我の予防としての効果、それ以上に藍染めで作られた衣服は、強いのです。
戦の甲冑の下に着るもの、このした藍染めであるとも聞きます。
実用性の高い特別な衣類だったようですね。

その家業とは別に、先ほど書いたように、剣術家として姿もあります。
このもとの話、浪曲「米屋剣法」としてこのブログ記事で記しています。
二代目・京山幸枝若の演ずる、なかなかの泣き笑いの大作です。
「ありがたい」です。

武蔵に破れ、御家断絶の噂もありますが、家は存続したようですね。
この一戦も、本当の事が分かりません。
諸説あり過ぎて、真実は不明です。

しかし、御家は存続して、「吉岡染」というブランドで、江戸には世に名が広がったようです。
やはり、家業と言うのは、強いですね。
バブル期、本業以外に手を染めて、不動産でバブルの泡と消えた企業もありましたね。

その意味では、吉岡家も、染物屋だけに、家業以外の「剣術」に手を染めたばかりに、御家の危機になりました。(ここしか笑うとこなんですよ。ねぇー、とおるちゃん!!)
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今回も、同行カメラマンの招待状での拝観となりました。
いつもありがとさんです。

千年といい時の中で、東大寺や寺院の行事に使われた道具、特に染め物としての幡物、伎楽衣類として、染物の歴史は古いです。
テレビのニュースで、東大寺の伎楽の様子を見た事があります。

その太古の色を現代に、蘇る作業の展示がありましたね。
いろんな昔の衣装が展示されています。

飛鳥奈良時代から、平安の源氏物語の衣装まで、再現してあります。
それに、赤と言ってもいろいろな赤があります。
それぞれに優雅な色の名前が付きますね。
茜というのも、赤の色の種類ですね。

それに衣類の記事だけでなく、紙の染めておられます。
岩清水八幡宮の「花新撰」は凄かったですね。
季節花々が、それは生けているように、神々に供えられています。

私の知らない世界を、垣間見た気分でしたね。
それほど、期待はせずに見に行っただけに、行った価値は十二分です。

白い布が、朱に染まるように、ゆっくりと仏法世界も世に浸透すると世の中も、もっと平和になるような気がします。
仏の世界の中で住している私として、光りが遍く届くように、多くの人が仏様の救いの手を受けられるといいですけどね。

日々の暮らしの中で、その御教えを見つけます。
嫌なことも多いです。
辛いこともあります。
それでも、日々の暮らしの中で、「よかった」はあります。

自分の分に応じた幸せを、見つけられると幸せです。
上を見ても下を見てもキリがないです。
今あることに感謝です。
生きてるのでなく、何かの力で生かされています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈ります。

最後まで、幸色に染まる話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。