''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ナポリタン風の賄いごはん より。

朝から小雨が降っています。
天候が一気に秋めいてきました。
はやり、温かい食事に越した事はありません。

手軽に作るなら、やはり麺ですね。
麺は、いろいろと使い回しが出来ます。
我家の賄いで食べるのは、スパゲッティーです。
乾麺ですから、日持ちもします。

ただ、スパゲッティーだけでは寂しいです。
冷蔵庫に残っている野菜やお肉を入れて、ナポリタン風の賄いごはんです。
この日は、乾麺のスパゲッティーでなく、蒸麺タイプが残っていました。
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付属のナポリタンソースをかけて、フライパンで炒める。
あの独特のケチッャプ風味トマトソースの香りです。

これには、玉ねぎもピーマンもあります。
お肉の代わりに、ウィンナーでも、ロースハムでもいいです。
懐かしい昭和の喫茶店の味です。

子供の頃は、イタリア人はこんなものを食べていると、本当に思っていましたね。
それに、インド人は毎日カレーを食べていると思っていた時代ですからね。
ある意味、当っていますが、カレー粉やカレールーという概念がないですからね。
スパイスを使う文化です。

日本食に、醤油をどんな料理にも使うようなものです。
日本人とって、醤油は、和食のベースかもしれません。
カレーにも隠し味に、醤油を入れます。
なかなか美味いです。

日本人にとって、代表的な食べ物でありながら、大きく二極化する食べ物に、「ねこ飯(ねこまんま)」があります。
東京より東の文化では、ねこまんまと言えば、鰹節ごはんです。
関西より西の文化では、味噌汁かけごはんを、ねこまんまと呼びます。
深夜ドラマの名作『深夜食堂』でも、このねこまんまの話がありました。

熱々のごはんに、削りたいとの鰹節に、すこしだけ醤油を垂らします。
ごはんの熱で、鰹節がゆらゆらします。
朝のテレビ小説「てっぱん」のオープニングで踊る姿も、記憶の中で、踊っています。

ねこの食事と言えば、昨日も出た落語「猫の皿」です。
骨董を商う旅人が、茶店で偶然見かけた、猫の皿です。
猫が、この皿でごはんを食べているので、ご飯粒が付いています。
これが、300両もするという「高麗の梅鉢」です。

この旅人が、欲が出て行きます。
知らず猫の皿に使っているので、騙して手に入れようと企てます。
旅人は、この猫を気にいったと、3両で買います。
その上で、この猫も皿が変わると、食事もしないだろうと、一緒に頂くという姑息な戦法です。

すると茶店の親父は、皿を売らないと言い出す。
これは、「高麗の梅鉢」という高価な皿だから売らないと言われます。
何だ知っていたのかと、がっかりすると言う話です。

どうして、この高価な「高麗の梅鉢」を、猫の皿に使うんだと聞かれると、すると時々猫が3両で売れます。
これが、オチです。
♪チャンリンチャンリン デンデン

ただ、この「高麗の梅鉢」が、柿右衛門の逸品と場合もあります。
柿右衛門なら、赤絵ですからね。
少し猫の皿には、不似合いです。
やはり、「高麗の梅鉢」の方が、イメージには合いますね。

梅鉢の文様は、七つの○の梅紋です。
梅なのに、まわりに六つあります。

七曜文のことを梅鉢と呼ぶようです。
七曜文とは、月、火星、水星、木星、金星、土星と、日の太陽の七つの天体を示す文様のことのようです。
まさしく、1週間に月から日までと関係しています。

梅と言うと、天神さんの紋は、5つの○の紋様をイメージしますが、こちらは、「星梅鉢」と呼ばれる紋様です。

世の中とは、なかなか上手くいきません。
欲をかき過ぎると、利益も確保できないのかもしれません。

私は、関西人ですが、味噌汁かけご飯よりは、鰹節に醤油を垂らした「ねこまんま」の方が好きかも知れません。
削りたての鰹節は、美味いですからね。
子供の頃には、鰹削りのカンナが有りました。

削りたてが一番です。
最近は、パックに入ったものばかりです。
少し残念かもしれません。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁に感謝しています。
ありがとさんです。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、梅や鰹のごはん談義に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。