''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

肉団子と豆腐と白菜の常夜鍋とつぼ鯛の焼き物 より。

朝から雨ですね。
こんな日もあります。
雨の日も、日日是れ好日ですよ。
晴耕雨読の例えも、あります。

こんな日は、読書の秋と洒落こんでみるのもいいでしょうね。

古人の歌に、「耳で見て目で聞くならば疑わじ おのずからなる軒の玉水」と言うのがあります。
大悟られた方なら、きっとこの雨音も、これまた有情無情の訳なく、真理に見えるのでしょうね。
もちろん、雨だけに、雨情(うじょう)かもしれませんね。

前にも記事にしましたが、禅の世界に「無情説法の話」という公案があると聞きます。
仏教では、人をはじめ一切の生物を、識情を有するものという意味で、これを有情(うじょう)と称しています。
これに対して、山川草木など、識情を有しないものを、これを無情(むじょう)と呼んでいるようですね。

大悟された方なら、この無情の説法は、耳で聞いて、眼で見ることは出来ないと言います。
眼で聞き、耳で見て、言い換えれば、心の耳と心の眼を持って、はじめて分かる真実の世界であるということのようです。(愛蔵『禅語の茶軸 一行物』芳賀幸四郎著 淡交社 参照)

昨晩の晩酌タイムは、肉団子と豆腐と白菜の常夜鍋とつぼ鯛の焼き物でした。
イカ明太も捨てがたかったですが、好物のつぼ鯛にしてやられました。
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いつもよく食べる肉団子と豆腐と白菜の常夜鍋です。
豆腐も肉団子も3列3列に並べ、豆腐には鰹節を天に盛りました。

今回はポン酢でなく、醤油を出汁で割ったものタレにつけて頂きました。
なかなか美味いです。
毎日食べても飽きません。

この年になると、豆腐の旨みを感じます。
豆腐は、もめんを使用しています、。
豆腐本来の旨みを感じるためです。
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それに焼き物は、つぼ鯛です。
つぼ鯛と言っても、鯛の仲間でなく、スズキ目スズキ亜目カワビシャ科ツボダイツボダイと、スズキの仲間のようです。

身離れも、よくてなかなか美味いです。
タレ漬けしたものが、売っていました。
これをグリルで焼いただけです。
九州のお土産に頂いたことがあり、それ以来よく食べます。

雨振りで、つぼと言えば、落語の「つぼ算」ですね。
笑福亭松喬さんの「つぼ算」を見ましたね。
笑福亭一門が得意にされていますね。
仁鶴さんの「つぼ算」もなかなかいいです。

今年米寿を迎えられた桂米朝一門も、今は亡き枝雀さんやら、その弟子の南光さんのつぼ算もなかなかも面白いです。
家の水壺が壊れたので、嬶に言われて来た頼りない男と、買い物上手な男二人で、瀬戸物町に行って、水壺を買いに行く話です。

水壺には、一荷(か)と二荷(か)の二種類があります。
欲しいのは、大きな二荷(か)の水壺です。

番頭さんに、一荷(か)の水壺の値段を交渉します。
勉強して、3円50銭、勉強しなくても、3円50銭というハメです。
それを買い物上手な男が、3円にして欲しいと交渉します。

その代わり、水壺は二人で持ち帰ると言います。
そのための荷担ぎの棒まで、用意しています。
それに、こちらの店を近所や親類に、紹介すると強引に押し切られます。

担ぎの棒に掲げて、町内を一周していきます。
番頭さんが、お忘れ物でもと聞き返します。

「二荷の水壺を買うように言われて居たのを思い出した」ということになります。
二荷の水壺は、いくらかと尋ねられて、一荷の倍ですという番頭です。
じゃぁ、3円の倍の6円という事になります。

ここで、番頭も騙されたことに気づきます。
もともと、3円50銭の一荷の水壺です。
二荷の水壺なら、7円が相場です。
最初に、一荷の水壺を3円にまけたら、二荷の水壺なら1円も安くしたことになります。

その上で、購入した水壺を下取りして欲しいと言い出します。
さっき3円支払ったので、この下取りの壺と合わせて、6円で精算したことになるといい、二荷の水壺を持ち帰ろうとします。
「ちょっと、ちょっと」呼ぶ番頭さんです。

どうも可笑しいといいます。
計算が合わないと言い出します。
それじゃ、そろばん入れろと言い出した利口な男です。
3円と3円で、6円で計算は合います。

そのまま、担いで持ち帰ろうとすると、頼りない男がクスクス笑います。
これに、番頭の何か変だと気づいて、一悶着します。

もちろんオチは、「それがこっちの思う壷や」です。
♪チャンリン チャンリン デンデン~
ちょっと、時そばにも似た計算話です。

雨降りに聞くのも、なかなか粋です。
雨音だけが、心地よく聞こえています。
佛の世界、妙法華経にあっては、慧眼の法水です。
六根清浄ならしめんと欲する。

笑いも壺にハマれば、つまらない事でも楽しくなりますよ。
日々の暮らしの中、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁に感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますようにも、祈るばかりです。

最後まで、つぼの外れた話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。