''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

蛸の造りで、燗酒を呑む。

朝晩の気温の変化と、日中の気温の変化が大きすぎます。
それでも、夕刻は冷えます。

 

こうなると呑みたくなるのは、燗の酒です。
まだまだ熱燗とは行きません。
私の好みは、「上燗」ですね。

 

燗と言っても、繊細なモノです。

 

日向燗(ひなたかん)30℃近辺
人肌燗(ひとはだかん)35℃近辺
ぬる燗       40℃近辺
上燗(じょうかん) 45℃近辺
熱燗(あつかん) 50℃近辺
飛切燗(とびきりかん)55℃以上

 

と分けるのが一般的です。
日本人の繊細な感覚を感じますね。

 

上燗と言えば、「上燗屋 へいへいへいと 逆らわず」という川柳を思い出しますよ。
ご存知、西田當百の川柳ですね。

 

上燗屋の「おやじ」と呼ばせる何かがありますね。
私の場合、鬼兵犯科帳の芋酒屋の「九平」のイメージです。

 

名物の芋酒と言う練り酒のうわさを聞いて、長谷川平蔵が浪人姿でやってくる。
そこに夜鷹の「おもん」が店に入って来ようとするが、「九平」が目配せをして、入店を断る。

 

これを平蔵が真意を悟って、3人で楽しい時間を過ごすわけです。
「おもん」に平蔵が、優しい言葉をかけてやります。
この言葉に、「おもん」が涙を流すわけですよ。
「人並みに扱ってくれたから」と言うのがその理由です。

 

「人並みと言って、人ではないか、俺もお前もこのおやじも・・・」と続くわけです。
平蔵が、おもんに酒をすすめます。

 

九平は、独り働きの盗賊です。
まさか、この浪人が、時の火付け盗賊改め方長官、鬼の長谷川平蔵だとは知りません。
役宅まで、見届けて、平蔵が門を閉める時に、「親父御苦労」とドラマでは声をかけるんですね。

 

それにしても、酒場にあっての議論は、無用です。
特に、政治と野球やサッカーの話は、しない方が無難ですね。

 

「へいへいへい」と、頷いてくれる親父がちょうどいいんです。
落語の話でも「替り目」も、くだを巻く酒呑みに手を焼くわけです。
こちらの噺家は、2013年に上方の大名跡桂文之助」の三代目を襲名した桂雀松さんの出来がいいですよ。

 

我が家では、下賎の慰労の手酌酒です。
それも幸せです。
酒に、「高貴」や「下賎」の区別はありません。

 

その呑み方には、それはあるかもしれません。
HDDに録画したテレビ番組を肴に、静かに呑むべしです。
呑み方には、「このタコ」と怒るように呑み方も多いです。
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このタコと言えば、蛸の造りですね。
私も好きです。
燗酒ともよく合います。
疲れにも利くタウリンが含まれています。

 

蛸の造りは、蛸ブツでもいいです。
蛸の酢の物でもいいです。
蛸は私の好物です。

 

いもたこなんきんと言えば、私の好物です。
女子みたいですね。
女子会みたいな華やかさはありません。
中年親父の手酌酒です。

 

娘が早く大きくなって、「お父さん」と言いながら、酌してくれるのは、夢の夢です。
柴田淳さんの名曲『お父さん』を聞くと、身につまされます。
それもまた楽しみになればいいです。

 

まだまだ元気で居てやらないとイケません。
酒も程々にしているところです。
元気で居てやりたいです。

 

日々感謝して暮らさせてもらっています。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいと念じています。
ありがとさんです。