''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

そぞろ歩き東山散策 「豊国さんから正面通を通って鴨川に~」

今日は、東山散策の最終報告です。
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豊国神社(親しみを込めて豊国さんと言います)から西側はまっすぐに鴨川に繋がっています。
神社の境内から見晴らしがいいです。豊国神社さんを撮る写真はあっても、神社さんからの見る景色の写真は少ないと思います。ほんに数百メートルの散策です。

大仏に向かっての道路が正面通り(横)です。西に向かって行きます。
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すぐに耳塚公園という小さい公園があります。変な名前です。その公園の一隅に小学校が明治時代にあったようです。その小学校に明治天皇が休憩された記念碑が立っています。
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地方都市にあってはこれだけでも由緒がある観光地になりそうですが、京都は至る所に碑文が立てられています。国や地方公共団体が建てたものから、個人が建てたものまで数知れずです。
結構、歌碑や句碑も多いです。 ←私のブログで紹介済みです。とってもデープな京都です。

正面通りに入って数メートルのところの話ですよ。
先ほどの耳塚公園の真横に耳塚(鼻塚)がと言うのがあります。盛土4メートルの台座に2メートルは雄にある供養の宝塔です。小山です。塚と言うより巨大な墓、小さな円墳と言った様相です。
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太閤秀吉が、朝鮮出兵派遣のおり、戦勝の首の数が多かったために、家来が敵の耳や鼻を切りそいで塩漬けにして秀吉の所に送ります。これを供養するための塚です。今も花が耐えることはありません。事実、戦有利の知らせにするために相手(敵兵)の耳鼻だけでなく、戦に関係ない女・子供の耳や鼻も数を増やすために入れられたと言われています。
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関西では特に人気の太閤秀吉の非道な一面を見ることが出来ます。
何のための朝鮮出兵でだったんでしょうね。

第一には政治的な目的です。相手(敵)を作ることで国内をまとめる政策です。第二に恩賞としての土地がなかったためです。第三には、信長が真剣に中国大陸を征服する夢を、若い秀吉に語っていたことによる信長越えの夢の実現でなかったのかと思います。本当の戦人(いくさびと)であったのかもしれません。この最中身内の不幸にも襲われたのも意固地にした原因であったのかもしれません。

本当にできると思っていたのでしょうかね。
帝を「長安の都」にお連れするなど言ったか言わなかったか定かではありませんがね。回りの家臣が「ノー」と言える雰囲気でなかったことが一番のおろかさです。弟の大納言秀長が生きていれば何とかなったような気もします。ワンマンと言うところは、何とかの「生のドア」に似ています。

耳塚を通り、正面通(横)を西に行きます。
古びた由緒ある建物が見えます。すぐに判ります。「道楽」と言う料理屋さんです。ちゃんとした料亭です。

ここはもとは石田三成の家老、島左近の屋敷跡です。それを料理屋さんに生かされています。立派な建物に圧倒されます。お昼は人気の弁当が食べられます。ご主人は築地田村で修業されたと聞いております。人気の料理屋さんです。

もっと凄いのは、ここで食事されて帰られるとき、店の者が大勢でお見送りして下さいます。見えなくなるのでお辞儀したままの姿勢です。大名気分です。気遣いの凄さに圧倒されます。見送っているのを拝見したことが何度かあります。

ただし、私は客でなく今日と同じ通行人です。この道楽で食事するのがささやかな夢です。

この店を過ぎてすぐのところに私も時々来る正面湯という銭湯があります。エレベータの着いている3階建ての風呂屋さんです。露天風呂もあります。打瀬の湯もあります。薬草湯もあります。もちろんサウナも大きいです。これで何時間居ても390円です。昼間からやっています。どうですか?

この銭湯を過ぎてもうすぐ鴨川です。でも、川の手前の川端通り(縦)の南東角に有名な甘春堂という和菓子屋さんがあります。美味しいです。野菜の入った煎餅も売っています。お干菓子など茶事に使われる和菓子も扱っておられます。店舗いくつもありますが、ここが本店です。先ほどの耳塚の前にも甘春堂の東店があります。京都に来れば必ず目につく和菓子屋さんです。
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川端通り(縦)を渡ると、この正面通り(横)は、鴨川に接しています。橋も架かっています。
夕暮れ間近の鴨川の風景です。川の横が遊歩道になっています。上の葵橋や出町柳の方まで通じています。信号もないのでゆっくりと歩いて散歩できます。鴨もいます。大きな野鳥もいます。魚もいっぱいです。大きな鯉も泳いでいます。自然いっぱいの鴨川の風景です。

わたしはこのまま帰宅路につきます。途中でいっぱいと途中下車も一考です。いつ家にたどり着くのやら時間は6時過ぎです。まだまだ明るいですね。

ゆっくりとして久しぶりの日曜日の休日です。名店「吉野」へお好み焼きを食べに入ったときから、まだ1時間半(90分)ほどしか過ぎていません。まっすぐ来るなら、自転車なら5分の道のりです。ドライブスルーゴーゴーでも15分もかかりません。ほんの少しの時間を4日に亘ってプログに書いて見ました。

もっともっと書くことはありますが、なるべく知られていない極日常の町として京都を散策するようにしています。昼間は車や人でいっぱいです。ちょっと拝観時間過ぎるといつもの静かな日常の生活があります。こういうところ京都は飽きないですね。

秋には秋の京都があります。四季の移ろいの中で京都は目まぐるしい表情をします。日常とはこんなものです。
ゆっくりした時間を過ごせたことに感謝です。ありがとさんでした。

最後まで、数分間のぶらぶら京都東山散策の旅にご一緒して頂きましてありがとさんでした。
楽しんで頂けたら、最高にうれしいです。ありがとさんです。