私は話芸に笑いを求めません。
人の情をテーマにしたシリアスな話が好きです。
時に人の琴線に触れる、どちらかというと涙しながら聞く話しが好きになんです。
笑いもいいですが、人情話は話芸の至高です。
人の情をテーマにしたシリアスな話が好きです。
時に人の琴線に触れる、どちらかというと涙しながら聞く話しが好きになんです。
笑いもいいですが、人情話は話芸の至高です。
親と子のテーマであったり、家族のテーマであったりと永久のテーマです。
これに泣き笑いが入ります。
泣きが入った方が笑いも生きます。
これに泣き笑いが入ります。
泣きが入った方が笑いも生きます。
関西で言うなら、「藤山寛美」調ですね。
なかなかこうした芸は出て来ません。
しかしながら、歳を重ねていくと自分が作品に近づきます。
とくに嫌いだった講談・浪曲のエッセンスに情が深くあることに気づきます。
有名な「赤垣源蔵(あかがき げんぞう)徳利の別れ」にもあります。
私は、浪曲師・春日井梅鶯(ばいおう)の作品で聞いています。
百均で購入です。
なかなかこうした芸は出て来ません。
しかしながら、歳を重ねていくと自分が作品に近づきます。
とくに嫌いだった講談・浪曲のエッセンスに情が深くあることに気づきます。
有名な「赤垣源蔵(あかがき げんぞう)徳利の別れ」にもあります。
私は、浪曲師・春日井梅鶯(ばいおう)の作品で聞いています。
百均で購入です。
討入りは極秘事項です。
身内であろうと打ち明けたりしません。
最後になることを踏まえて、こっそりと訪問して、挨拶に向かいます。
身内であろうと打ち明けたりしません。
最後になることを踏まえて、こっそりと訪問して、挨拶に向かいます。
兄は、留守です。
本来出迎えるはずの兄嫁(マキ)も、仮病を理由に会いません。
お金の無心に来たと毛嫌いしています。
厄介者と思っています。
仕方ありません。
本来出迎えるはずの兄嫁(マキ)も、仮病を理由に会いません。
お金の無心に来たと毛嫌いしています。
厄介者と思っています。
仕方ありません。
ですから、源蔵は女中(お杉)に願って、兄の着物を衣紋がけに掛けさせます。
これを兄と思い話しかけながら、持参の酒を一人手杓酒で呑んでいます。
ちょっと泣けます。
これを兄と思い話しかけながら、持参の酒を一人手杓酒で呑んでいます。
ちょっと泣けます。
少ししてから、女中(お杉)に「遠くに行くことになった」と伝え、帰りはと聞くと盆の頃になるという。
もちろん、初盆のことでしょう。
生きて帰るは無理であることを匂わせています。
もちろん、初盆のことでしょう。
生きて帰るは無理であることを匂わせています。
兄・伊左衛門が夜分に帰って来ます。
妻から弟・源蔵が来たことを伝えます。
妻が、自分は体の加減が悪いことに会わなかった事を伝えます。
すると妻が毛嫌いして知ることは承知しているが、それでも自分の弟であると妻を叱ります。
(どこの家でも同じようなことがあるはずです)
妻から弟・源蔵が来たことを伝えます。
妻が、自分は体の加減が悪いことに会わなかった事を伝えます。
すると妻が毛嫌いして知ることは承知しているが、それでも自分の弟であると妻を叱ります。
(どこの家でも同じようなことがあるはずです)
翌朝、兄・伊左衛門は、赤穂浪士の討入りを知り、下男の市助(いちすけ)に見に行かせます。
もし、その中に弟いたときは、近所に聞こえるように弟・源蔵が居たと大声で帰って来いと伝えます。(兄として誇らしい気持ちが伝わります)
もし、その中に弟いたときは、近所に聞こえるように弟・源蔵が居たと大声で帰って来いと伝えます。(兄として誇らしい気持ちが伝わります)
市助は言います。金は使うとなくなる、何か残る物をとせがみます。
源蔵は首に掛けていた呼笛を形見として与えます。
もちろん、市助は大声で屋敷に返ってくるという話です。
源蔵は首に掛けていた呼笛を形見として与えます。
もちろん、市助は大声で屋敷に返ってくるという話です。
人に対する気遣いが、あちらこちらに細やかに散りばめられています。
涙がうるうると来ます。涙を流さずには居られません。
もちろん話芸です。演者の力よって話もたいぶ変わります。
話は人情のエッセンスでいっぱいです。
涙がうるうると来ます。涙を流さずには居られません。
もちろん話芸です。演者の力よって話もたいぶ変わります。
話は人情のエッセンスでいっぱいです。
話は、ここでは終わりません。
実は、この話はウソです。
どこからかというと、最初からすべてです。
涙返せと言いたくなりそうですが、そうではないですね。
実は、この話はウソです。
どこからかというと、最初からすべてです。
涙返せと言いたくなりそうですが、そうではないですね。
芝居ですから、本名を使っていません。
でも分かるようにネーミングです。
源蔵に兄もいません。
でも分かるようにネーミングです。
源蔵に兄もいません。
本当は妹がいました。
妹の嫁ぎ先・田村縫右衛門(たむらぬえもん)邸で、岳父(義父)になじられます。
武士として恥ずかしいとなじられるのです。
ここで最後の酒を出され呑みます。
妹の嫁ぎ先・田村縫右衛門(たむらぬえもん)邸で、岳父(義父)になじられます。
武士として恥ずかしいとなじられるのです。
ここで最後の酒を出され呑みます。
でも、源蔵は下戸です。
お酒は、呑めません。
無理やり一口呑んで、妹の家を出て行きます。
それでも討入りは、もちろん参加しています。
なじった岳父(義父)は、真実を知り大変後悔したようです。
お酒は、呑めません。
無理やり一口呑んで、妹の家を出て行きます。
それでも討入りは、もちろん参加しています。
なじった岳父(義父)は、真実を知り大変後悔したようです。
そんな遠い昔の話に、思いを馳せます。
静かに話芸に親しむのも、たまにはいい時間です。
こんな時間にも作品にも感謝したいです。
ありがとさんです。
静かに話芸に親しむのも、たまにはいい時間です。
こんな時間にも作品にも感謝したいです。
ありがとさんです。
今日は好き嫌いのある話であったと思います。
申し訳ありません。
申し訳ありません。
それでも、最後までお付き合い下さいまして、ありがとさんです。