''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

東映時代劇 やっぱり『赤穂浪士』か?

DeAGOSTINI (デアゴスティーニ)の創刊号のCMをよく目にします。
去年12月は、赤穂浪士忠臣蔵を月のテーマにしておりました。
変わった角度からいろいろと取り上げて来ました。
時代劇の好きな方、嫌いな方もマンネリの話でなく、歴史であり、人の営みとしても、「人間の情」を捉えたつもりです。

その甲斐あってか無かってか、今年の東映時代劇のDVDと解説書の付いたこの会社の得意パターンのコレクションシリーズが発売されています。
もちろん、当ブログの先月のテーマとは甲斐も無いことは確かですがね。(笑)
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付属のDVDは昭和36年公開の『赤穂浪士』です。
すごい役者さんの出演です。
主演は片岡千恵蔵さんです。市川右太衛門と二人の大看板です。共に東映の取締役としての別の顔もあります。
中村錦之介、大川橋蔵、大友柳太郎、月形龍之介大河内傳次郎近衛十四郎と時代劇スターばかりです。

今では到底考えられない豪華のキャストですね。(故人ですからね)
当時としても凄いキャストでしたね。
映画の方も、なかなかの迫力ある映像です。
「ザ・時代劇」を彷彿とさせます。

今と違って映像の納まりがきれいですね。不自然なぐらいスターを中心とした映像です。
その意味でスクリーンでの納まりが重要な要素であったと思います。
作品のリアルさより、納まりの良さがあるように思えます。その意味では見やすい感じもします。平たい見やすさですね。
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昭和53年公開の深作作品の『赤穂城断絶』はリアルさがあり、対照的です。
赤穂城断絶』は切腹シーンが最後にあります。いくつもの棺が並べられた廊下を大石内藏助(萬屋錦之介)がゆっくりと切腹に向かいます。今でも私の記憶に残る名作です。

赤穂浪士には萬屋錦之介がよく登場します。いろいろな角度から違った位置での配役と演技に役者の力量を垣間見ます。この36年公開の『赤穂浪士』では同じく播州の龍野の脇坂淡路守を演じます。この時代の象徴のような演技です。

この作品の一番の見せ場は、片岡千恵蔵市川右太衛門と二人の大看板が同じフレームに入るシーンです。じっとお互い見つめあうだけです。
およさ3分間ほどの沈黙です。一切のセリフは入りません。表情だけの演技です。「無舌」という言葉があります。言葉でなく、その場の臨場感です。

当然のことながらテークワン、一回キリのぶっつけ本番での撮影であったと思われます。
映画の役の上でも、相対立した役になります。

この解説書で、初めて東映の前身が、東横映画というのも知りました。ですから東映なんですね。なっとくです。

また映画でも雪の降る討入りです。
火事装束の黒と白の衣装に周りが雪という白のコントラストが綺麗ですね。
映画の雪についても解説が入っています。
トリの羽・麩・発泡スチロール・人工雪・CGと変遷します。
この映画当時は、麩(ふ)であったと解説されています。麩菓子や味噌汁の具の麩です。なっとくです。

この映画には、若い頃の松方弘樹里見浩太郎という今の大御所も出演されています。

そういう意味では東映の時代劇を代表する映画です。創刊号には打ってつけです。
創刊号価格で990円です。宝くじ配当金 残金1510円 (2500-990=1510)です。

ささやかながら、宝くじの恩恵にあずかりました。もちろん、当たっていなくても「赤穂浪士フリーク」としては購入してはいましたが、天から贈り物に、ほくそえんでおります。

忙しい最中少しだけ時間が作りました。ゆっくりとした時間が流れています。
配当金を手にしてまだ30分も過ぎていません。
二品を購入して、手にした残金をじっと見つめます。
「・・・・・・・・・」
お腹が空きました。朝から何も口にしていません。

ゆっくりとした時間を過ごさせてもらったのは幸せです。
こういう時間のすごし方が出来たことにささやかな感謝です。
ありがたいです。

最後までお付き合い下さいまして本当にありがとさんです。