''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鯛の鯛 ご存知ですか?

鯛といえば明石の鯛ですね。
でも、鯛には鯛の鯛というのがあります。

鯛の骨の中に、鯛の形をしている骨があります。
ゲンのいいものと言われています。

お守りにされる方もいると聞きます。
紙に包まれて財布に入れておくといいようにも聞きます。
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しかし、鯛の骨ですからね。
ゲンのいいことは分かりますけどね。

鯛の前ビレの骨の一部です。
上手に探さないと見つかりません。

それ以上に魚を上手に食べないといけないですね。
中には魚の身がいっぱいついたまま、「ご馳走様」というのがあります。
魚を食べるのが上手だと出世するなどと言われますが、私には当たりはまりません。

上手に食べるか否かは、子供の時の記憶にかかります。
魚に骨があるのは当然です。
骨が咽に刺さってしまっては、嫌いになります。

私の祖母は鰈(かれい)の煮魚が好きでしたし、子供の頃から食卓にも上っていました。
横について骨と身を分けてくれました。
じっと見ていると要領が分かります。

魚の身にも幾つかのパーツの寄せ集めです。
筋肉ですからね。
筋肉と筋肉の境目に箸を入れれば、簡単な取り外せます。

そう知らず知らずに教わりました。
ですから、ちょうど板前さんが、魚をさばく要領です。

それに魚の好き嫌いのポイントは匂いですね。
魚臭いと好きになれません。
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鯛のアラ煮は、私の好物です。
この鯛少し出っ歯ですね。
塩焼きにもします。
これがなかなかの美味です。

アラ煮も一度沸騰したお湯に通します。
表面が白くなったら、冷水に冷やします。
氷水でも冷水でもかまいません。

お湯に通す、つまり湯通することによって魚の周りのぬめり、血合いの部分、残った鱗(うろこ)などもきれいにします。
同時に周りに熱を通したことにより、旨みが逃げません。
丁寧に水の中で掃除をしてやります。

このひと手間で匂いは大きくなくなります。
もちろん魚ですから、ねぎやしょうが、ごぼうと一緒に焚いたり、酒に使って臭みも取れます。

しょうゆ、みりん、砂糖などで味付けます。
甘みの欲しい方は砂糖で加減して下さい。
みりんは照りを出します。

私は、少し甘いめも好きですし、甘辛いのも好きですし、あっさりした味付けも好きです。
その日の体調の加減で変わります。
もちろんお酒のお供です。
ご飯のお供にもいいですね。

こってりした感じにはしません。
中にはアメ焚かと思わせるものもありますが、それもありかもしれません。
私好みはあっさりとお酒の旨みを殺さない程度です。

おいしいですね。
その中でも鯛の目は美味いと思います。
知らないとちょっとグロテスクに感じますが、鯛の目は濃厚なコンソメスープの味わいです。

鯛の目玉と言っても、白い芯ではありません。
鯛の目玉の液とその周りに身ですね。

私の愛読書の『魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中央文庫)の中にも、「西園寺公の食道楽」という項目で、「たひの目玉」が出てきます。

西園寺公望と言えば、大政治家、日本の第12・14代首相もされた方です。
公爵閣下ですね。本名は、藤原公望です。要はお公家さんです。

その方の食道楽という変わっています。
「たひの目玉、わき腹一寸四方」と魚屋に注文されるという逸話です。
うわさの類ですから、信憑性は薄いです。

そんな部分だけ注文されたら跡は、売り物になりにくいですね。
でも、エッセンスとしては分かります。

鯛の目玉もうまい。わき腹一寸四方も脂ののった部分ですからね。
それだけ食通であったということです。

魯山人も鯛には一家言あります。
やはり奥が深いのでしょうね。

私は、単に安くて美味いから好きなだけです。
予算が許すなら、刺身も好きですし、鯛ご飯も好きです。
煮ても焼いても魚の王様です。

「腐っても鯛」といいますが、食べつくす価値はありますね。
もちろん、腐ってら処分して下さい。

鯛はめでたいです。
祝いの席には必要です。

それ以上に、私にはありがたいですね。
その意味のたいでもあります。

元気で過ごさせてもらえる。
ありがたいですよ。
怒っても泣いても同じ一日です。

ありがたいと感謝の念を持てる生活に自分にあった幸せであります。
ささやかな「よかった」を探せることにありがたいです。

まだまだ、日中暑い中最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。