''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

岳父の形見分け ぐい呑みにて、一献参る より。

正月の元旦の御屠蘇に初デビューしたのが、岳父の秘蔵のぐい呑みです。
愛用品ではありません。

何故なら、岳父は下戸でしたからね。
酒は呑まないけれど、こうした酒器を集めるのは好きだったようです。
徳利やぐい呑みが幾つも残されています。

幾つかあるモノから、私が形見分けに頂いたものです。
大きなぐい呑みです。
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箱も添えられています。
高価なものではないから、使うのにはちょうどです。
でも、使いやすいです。
少しいいお酒を、このぐい呑みでぐびくびとやれば、日本酒味わいも格別です。

肴となれば、まずは、お造りを思い浮かべます。
先日の初競りのすしざんまいの木村社長が落札したのは、7,400万円近い大間の鮪でしたね。
すでに、初競りの鮪の値段ではありません。
過去にも、すしざんまいが落札した1億円越えの値段にも驚きました。

いい宣伝と言うよりは、意地ですね。
商売としては、全く成立しません。
7400万円で落札したら、1カン辺りなら、7000円でも利益にならないと思います。
東京の人は、鮪が好きですね。

関西人は、それほど鮪に固執しませんね。
鯛やヒラメの白身魚の方が、味的には上だと思います。
それに、関西人なら、てっさのふぐを思い浮かべますよ。
クエの刺身もいいです。

関西では、なかなか初競りでも、これほど高値を付ける方はいないと思います。
モノには、適した値段があるだけです。

関西人は、特に安い物を買った事を自慢する風潮があります。
もちろん、いい品物を安く買った事に対する自分の評価を自慢しているのでしょう。
でも、上手な買い物とは、いい品物を適宜な値段で手に入れる事ですよ。
私は、そう思います。
掘り出し物は、そうそうないんですよ。

お宝と思える骨董品も、信頼感のある業者から買えば、とりあえず安心です。
京都の東寺の弘法さんも、同じ業者が同じ場所で、露店を出されています。
毎月同じ所で、店を出されている業者はある程度安心感があります。

他の場所で店を出されている中には、悪質な業者もあると聞きます。
箱と陶器が違うモノもあります。

一時流行った魯山人の器も、よく見かけました。
箱書は本物でも、陶器の方は、見た事がない焼き物で、裏に「ロ」字があるのも、よく見かけましたね。
ロの字も、呂の字も、いろんなサインがありますからね。

そう言ったモノを調べたり作品を見たりする中で、いろいろと勉強できます。
もちろん、金銭的に余裕があるなら、手許に置いて使って見たいですね。
使って初めて分かる陶器の良さもあります。
そう言う意味では、魯山人の器は、使う中で納まっていくモノだと思いますよ。

ぐい呑みなら、紅志野もいいし、鼠志野もいいですね。
魯山人の言う「坐辺師友」は、学ぶ所が多いと感じます。
魯山人陶説』(北大路魯山人 平間雅章編 中公文庫)を時折、手許で開いては、いろんな魯山人の作為を感じろうかと思っています。

岳父の秘蔵品も、使ってこその真価が見えると信じています。
呑み口もいいし、なかなか使いやすいと、一人ほくそ笑んでいますよ。
大切に使わせて貰います。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、ぐい呑みから見える話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。