''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

除夜の鐘突きながらの新しい年を迎えた より。

新年明けましておめでとうさんです。
今年も宜しくお願いします。

 

晦日といい、新年といい、少し気持ちが違います。
ラジオでの石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』は、よかったですね。
東北がんばれというメッセージ性を強く感じました。

 

♪ 上野発の夜行列車降りた時から~
東北への玄関の駅が、上野でしたからね。

 

子供の頃、リアルタイムでも、この曲がヒットしていた紅白も見ています。
それでも、年齢的に円熟を佩び、ワインの如く熟した艶っぽい歌声に、赤組のトリの大役を見事にこなされて感を受けます。

 

やはり好きなのは二番です。
♪ あれがごらん竜飛岬 北のはずれと~
まさしく今年は龍の年です。
飛翔する龍の如くです。

 

うーん、ちょっと予感があります。
いけません。
最後まで見たら、行けなくなります。
えーって、除夜の鐘を突きに行くんです。

 

少し歩いたら、日蓮宗名刹・瑞光寺があります。
その上へ進めば、日蓮宗の聖地・宝塔寺さんです。
すでに午前0時少し前に到着です。
人が並んでいます。

 

私の番には、すでに正月です。
私も願いを込めて、鐘を突きました。
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ここは、除夜の鐘を誰でも付く事が出来るお寺です。
瑞光寺の開祖は、元政上人(げんせいしょうにん・1623-68)です。
三本の竹のお墓と「嗚呼孝子元政上人之廟」の石碑が有名です。

 

元禄5年(1692年)、かの天下の副将軍で有名な黄門様、水戸藩徳川光圀公が、湊川神社に建てた「嗚呼忠臣楠氏之墓」と一対して、「嗚呼孝子元政之墓」を寄進したいと言われたほどの特のある上人様です。

 

しかし、元政上人の遺言を聞き断念されたと言われています。
その替りに、お墓の横に「嗚呼孝子元政上人之廟」の石碑が建っています。
私は、湊川神社楠木正成公の墓も見つきました。
これで、一対二体の石碑を見てきたことになります。
こちらも記事にしています。

 

寛文7年(1667年)元政上人の遺命により、遺骨は瑞光寺の西隅に葬られ、竹を三本立てただけの簡素な墓とされたようです。
三本の竹の意味は、「一本は、法華経流布のため」「一本は、衆生救済のため」「一本は、両親孝養のため」とされているとの事です。
この上人様、「3」にこだわりがあります。

 

出家するする前に、3つの誓いを立てられたのも、納得です。
それはと言えば、父が元毛利輝元の家臣(城主)であったことにも縁がありそうです。
そこまで言えば、言い過ぎかも知れません。
毛利家と3本の矢の話は有名です。

 

また元政の出家が、江戸吉原の高尾太夫の死によるというエピソードから、縁切り祈願の信仰があるようです。
男女関係の縁切るには、上人様の御廟を年齢の数だけ回ると良いとされ、7日間×3回、21日間お参りすると、なお一層のご利益があるとかも記されています。
やはり、「3」にこだわりがあるようです。
悪い縁は断ち切りたいですね。

 

観音さまのご利益についての古い資料があり、またま見つけました。
その中に、この元政上人様がお聞きになった命拾いした仏師の「観音さま」の話が書かれています。
私も、この上人様とも少しご縁があるみたいです。
ありがたいです。

 

ここに除夜の鐘の話です。
108と決まっています。
諸説あるようですが、やはり煩悩の数を表すと言うのが多いですね。

 

眼・耳・鼻・舌・身・意の六根に、それぞれに好・悪・平があって18類、この18類に、またそれぞれに浄・染の2類があって36類、この36類を過去世・現世・来世の三世分で108となり、これが人間の煩悩の数を表すと言われているようです。(Wikipedia参照)

 

ここでも、やはり「3」が関係していますね。
私は、数珠の数が108ですので、これに因んでいると思いますね。
数珠の数だけ、鐘を突く。
数える道具に、数珠を使っていたと思われます。
ですから、一巡の数が、108の除夜の鐘です。

 

私は、煩悩の数は、後付けだと感じます。
私の煩悩は無限ですからね。
欲深い人間です。
凡夫と呼ばれるくらいですからね。

 

今年は、龍の年です。
法華経にも、龍がいろいろ出てきます。
その中でも、龍女と言えば、お釈迦様に宝珠を渡されて、以心伝心です。
すでに齢8歳にして、悟りの境地に立たれています。

 

女人は仏になれない。
人でない龍女は仏になれない。
二つの未条件をクリアしたのが、娑竭羅龍王(しゃからりゅうおう)の娘です。
一度男子の体になって、仏になったことになっています。

 

基本仏様に性別はないと言われています。
すべて男性ですからね。
よく見るとすべての仏様は、口の上に立派な髭が生えています。

 

この話は、妙法華経提婆達多品第十二に出てきます。
二部構成になっています。
前半では、悪人とされる提婆達多が、天王如来様となるという未来成仏なるという話です。

 

過去世に、お釈迦様を導かれた師匠でしたからね。
その導きで、現世で仏となれたわけです。
実は、現世と言うより、その前から仏様でした。
久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊ですからね。
その功徳の為に、提婆達多が、未来に仏様になられます。

 

その後半部が、この龍女の話です。
大変意味深い経の一つです。
龍の年に因んだ話とも言えます。
悪人だって、男女の隔たり無く、老いも若きも関係なく、人でなくても、仏になれるというのは、凄いです。
ありがたいです。

 

このブログでも、何度と無く取り上げてきました。
龍の年には、今一度ですね。
提婆達多(ダイバダッタ)と聞けば、やはりヒーロー者です。

 

♪インドの山奥で修業して~
そうレインボーマンです。
原作と主題歌の作詞は、今は亡き、川内康範先生ですね。

 

『おふくろさん』問題で有名ななった先生ですね。
日蓮宗の考えが反映されています。(実家はお寺さんだと聞きます)
元政上人の父母の孝養と、一切衆生を救う、法華経の考えが、『おふくろさん』に集約されています。

 

高尚な『おふくろさん』が、森進一個人の「おふくろさん」になれば、川内先生も「三文芝居」とお怒りになります。
ここでも、「3」に繋がります。

 

♪世の中の傘になれよと教えてくれた~
ここはいいですね。

 

それなのに、東日本大震災原発問題では、一部の政治家や財界人は、権力財力の「カサ」に着るばかりです。
幸せは、特定の人にあるものではありません。
除夜の鐘の如く、多くの人に普く平等に届くものです。

 

正月から、世相非難の散々(33)なものになってはいけません。
一応3つながりと言うことで笑って下さい。
ここは3でなく、ニコニコ(2個2個)してもらえればありがたいです。

 

龍の年は、荒れるといいます。
穏やかな一年になることを祈ります。
私にとっても、出航の年になります。
平穏であって欲しいです。

 

仏様のご縁にすがりたいです。
ありがたいご縁に感謝しています。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

 

今日も今年も、私も世の中も、平穏無事に過ごせるように、祈ります。

 

最後まで、除夜の鐘、余韻のように長い話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。