''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ラーメン藤 大手筋(京都市伏見区)ラーメン食らう より。

土曜日、少し伸びた髪の毛をカットしに、大手筋までやって来ました。
伏見で最大の商店街が、大手筋商店街です。
アーケードもあって、大変立派な通りです。

この地に、銀座発祥の地の石碑が立っています。
日本中にある銀座の総本家とも言える由緒があります。

大手筋商店街は、東に坂になっています。
坂道に上の方には、名水百選にも選ばれた御香宮も、あります。
その上には、広大な敷地を持つ明治天皇の陵があります。

方位としては、伏見城がありますね。
今の伏見城は、近鉄グループの所有する観光用のお城でしたが、今は公開されていません。
太閤秀吉公が築城した伏見城ではありませんが、地名にその名残りがあります。

福島太夫西町、毛利長門東町、桃山町金森出雲、羽柴長吉中町とか、そこに屋敷のあった戦国大名の名が、そのまま町名です。
不思議な町名が、伏見にはありますね。

池波正太郎氏も、作品を書き上で、伏見の地に足を運ばれて、同じようなことをエッセイに書かれていました。
町名も変えずにこのまま使ってもらいたいです。
桃山1丁目とかは嫌ですよ。
物質感しかない無機質な感じがします。

話を戻して、髪の毛をカットを終えて、昼一時過ぎです
やはり、空腹です。
ここで、口がラーメンになりました。
大手筋辺りで、有名なラーメン屋と言えば、大中、大黒、天天有が浮かびます。
白濁スープの大中と天天有は、私の好みではありません。

大黒か、ラーメン藤かで悩みます。
この日は、醤油の味を欲しましたね。
とう言うことで、ラーメン藤に足を向けました。
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値段も480円と手頃です。
中ライス(120円)も一緒に頼みました。

うーん、久しぶりです。
私には、食べ慣れた味です。

この日は、幾分醤油タレの味が、薄かったですね。
私の体調が、もう少し塩分求めていたのかもしれません。
最近、少し塩分の強い物を食していますので、物足りない感じがしたのかもしれません。

麺は、近藤製麺です。
無性に近藤製麺の麺が食べたくなります。
第一旭も新福彩館も、近藤製麺を使用されています。

ただし、店によって、太さとかが微妙に違います。
あれだけ有名店なら、当然特注品ですからね。

私の好みだけから言うなら、伏見の釧路製麺が好きなんです。
ラーメン屋と言うより、中華料理店のラーメンの鶏がらスープにあうタイプの麺です。

昔、東大路の塩小路の突き当たり辺りにあった大統領という中華屋さんがありました。
そこは、私の好きな釧路製麺をご使用でしたね。
ラーメンのスープといい、チャーシューといい、釧路製麺と絶妙でしたね。
今でも、味の記憶に残っています。

ラーメン藤は、ほっとする味です。
地域に味ですから、他の地域の方が食されても、美味しいと感じないかもしれませんね。
大黒のラーメンも同じです。
この地域の味ですからね。

大手筋のラーメン藤は、本店の久世橋通りの味とは、少し違います。
少しあっさりしているように感じます。

この店は、ここの味です。
直営店では、ないと思います。

本店も、いつも人が多いです。
忙しいと、ラーメンの湯で切りが悪い時がありますね。
そうすると、スープに湯で汁が入って、味がぼけぼけになることが多いです。

この大手筋も、大将が茹でるラーメンと、女将さんが茹でるラーメンでは、だいぶと味が変わります。
大将が、麺を上げている時間が、私にはいいですね。
2時過ぎから、大将の休憩になることが多いので、急いでやって来ました。

麺を茹でる技術によって、ラーメンの味は変わります。
まったく別物に感じることが多いです。
スープの当たりも、変わりますね。

それだけ、ラーメンと言うのは微妙な食べ物なんです。
私も、若い頃ラーメン屋でバイトしていましから、よく理解できます。

茹でる釜のお湯の汚れ加減でも、味は全く変わります。
一回一回が勝負なんです。
一期一麺であり、一期一椀でもあります。

この時期、麺が乾燥し易いです。
そうすると、茹でる時間も変わります。
冬と夏でも、春と秋でも、一度としての同じ麺の状態はありません。

それを如何に均一に処理するか、やはり何度麺を上げても、スープを張っても、一日に1回ぐらいしか、これと思えるものは出来ません。
調子の悪い時は、一日も出来ないこともあります。

たかがラーメン、されどラーメンです。
ここまで来れば、ラーメン道です。

私は、ラーメンの本質は、麺だと考えています。
スープもさることながら、幾ら美味しいスープでも、麺との相性が悪いと、美味しいラーメンと感じません。
背脂を上に、異常にたっぷり乗せるラーメンが流行っていますが、やはり、正当性をかきますね。

ラーメン藤のラーメンにも、背脂のB脂やC脂を使われています。
スープの中に入っていますから、それで旨味も十分です。
王道の進むことが一番大切だと感じます。

仏道も同じかもとれません。
苦行をどれだけ修行しても、そこには、仏の道はないように思えます。
あくまで極端な道でなく、中道の中にこそ、道があると感じます。

日々生きることが修行であり、これが道だと感じています。
日々の暮らしの中にこそ、ささやかな幸せがあります。

ありがたい仏縁に感謝して暮らさせて頂いています。
ありかたいことです。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、ラーメンの麺のような長い話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。