''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

春の天ぷら盛合せを食らう より。

3月半ばと言うのに、依然として寒いです。
どうなっているのでしょうね。
それでも、春はやって来ます。

京都の居た頃には、この時期疎水沿いの土手に、土筆を採りに行くことがありました。
土筆の油炒めは、私の好物であり、子供の頃の味です。
播州の郷里では、土手沿いに、採りきれないほどの土筆が自生していました。
母を手伝って、土筆の袴の掃除をするのが大変です。

あれほど山のように採って来た土筆も、袴を取って掃除して、フライパンで油炒めすると、あっという間に、1皿に納まります。
油で炒めた頭の苦い部分が、何より美味いです。
ごはんのおかずにも、酒の肴にもなります。

その味が忘れられずに、疎水の土手や東高瀬川の辺りで、スクーターを止めて、土筆採りです。
30分ほどで、コンビニの袋位は採れます。
もちろん、車の通行量や、ワンちゃんの散歩道では、採取しません。

そして、その土手から見える黄色い菜の花の風景が、目に焼き付いています。
与謝蕪村の名句 「菜の花や 月は東に 日は西に」が頭を過ります。

菜の花の漬物も、お浸しも美味いです。
でも、天ぷらも美味いです。
先日、ポストに差し入れが入っていました。
番号は教えていますので、ポストを開けて、見える所に入れてくれたのでしょう。
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開けてみると、天ぷら盛合せです。
大好きなジャガイモ、穴子、菜の花、そして、先の見通せるレンコンの天ぷらです。
そう言えば、レンコンの天ぷらが好きでしたね。
天満の駅前の、一杯呑みの店でも、レンコンの天ぷらを美味そうに食べていましたね。

サクサク感の残った揚げ方の美味い味わいでした。
天ぷらと言うもの、奥が深いです。
家で揚げるのと、店で揚げるのとでは、別物です。
揚げる量も違います。

特にエビを揚げる時、和食屋さんでは、花を散らします。
要するに、エビに衣に付ける事です。
そのやり方も、いろいろとあります。

でも、高級な天ぷら屋さんでは、衣に花を付けずに、棒上げすることもあります。
薄い衣で、新鮮なエビを揚げるのは、至難の業です。
すぐに火が入り過ぎて、高級なエビの甘みが出ません。
それでいて、周りの衣は、さっくりと揚げられています。

もともと、会席料理でも、天ぷらは入っていなかったのです。
揚げ物として、地位を確立したのは、ご存知京都の天ぷらの名店・天喜(七三つの旧字)の功績でしょうね。
国賓クラスが、天ぷらを食される名店です。

さぞ美味しいでしょうね。
それでも、家で頂くお惣菜の天ぷらも、手軽で美味いです。
家で揚げた熱々をふうふう言いながら、頂くのはささやかな幸せです。

塩で頂くものも、美味いです。
抹茶塩で頂くのも、美味いです。
山椒塩で頂くものも、美味いです。

やはり、塩加減は塩梅が難しいです。
それも不思議な縁ですからね。

この差し入れで、発泡酒と日本酒で、ささやかな晩酌タイムの肴にさせて頂きました。
し・あ・わ・で・です。(おもてなし風に)

日々の暮らしに、ささやかな幸せがあります。
ありがたいと感謝して暮させてもらっています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、油で口元が滑らかになった話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。