''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

熱燗と、有り合わせで作る即席おでん より。

寒いです。
雨が冷たいです。
気温もぐっと下がった感じがします。
それとも、一人暮らしに戻った感覚が、寂しいのかもしれません。

 

はやく帰って来てくれってね。
言うともっと寂しいのが、人情です。
寂しい時には、玉箒をもって、心の憂いを払います。

 

冷蔵庫の中を探せば、ごぼう天と豆腐、それに冷凍していたスジ肉串がありました。
これなら、即席のおでんが出来ます。
郷里播州では、おでんとは言わずに、「関東煮(かんとうだき)」と呼ぶことが多いです。
でも、郷里番播州でも、コンビニの普及と共に、おでんと表記が普通となりつつあります。

 

播州関東煮の特徴は、練りモノが多い事、それに出汁は飲まずに、鰻のタレのような継ぎ足すお店が多かったです。
色も黒く甘くてクドイ味付けです。
その分、出汁を飲むのでなく、小皿にショウガ醤油を乗せて、これに付けて頂きます。

 

このスタイルが、コンビニでも普及されています。
ショウガ醤油は、おでんの辛子と同じように扱われます。

 

時代も変わるものです。
こんな地域限定の一杯呑みの肴が、コンビニでも売られると言うのは、不思議です。
ただ、おでんは真っ黒で無いものが多いですね。
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即席のおでんと言えども、味に妥協はありません。
汁にも出汁を効かせています。
スジ肉の串があれば、熱燗にももってこいです。

 

豆腐も、練り物の味とスジ肉の出汁が効いて、深みをもった豆腐になっていくます。
天には、かつお節もフリフリしました。

 

これに合うのは、ご存知、熱燗です。
燗酒とおでんの組合せは、いいと思います。
ただ、かの美食家の北大路魯山人は、燗酒とおでんは合わないと『魯山人味道』の中で述べられています。

 

練りモノと日本酒が合わないと言われるのでしょうね。
仕方ないから食べるモノではないと思いますね。

 

もちろん、大根も美味いし、練りモノも美味いです。
雑味を排除すれば、おのずと真打は、決まります。

 

豆腐は外せません。
焼き豆腐でもいいし、固めの木綿でもいいです。
もちろんの事、厚揚げ豆腐でも、異議はありません。

 

要するに、熱い豆腐が好きなんでしょうね。
冷奴も美味いです。
でも、豆腐であるがゆえに、加熱して豆腐の美味さも体感すれば、寒い時には、湯豆腐や温奴に限ります。

 

この年にして、豆腐ほど美味いのはないですね。
そんな年になったと言う事です。
その分、呑み代が安くなるのもありがたいです。
豆腐1丁あれば、事足ります。

 

おでんに入った豆腐も美味いし、昆布だしを利かせた湯豆腐も美味いです。
これなら、魯山人さんも嫌とは言わず、おでんも燗酒に合うとはずです。
懇切丁寧に、『魯山人味道』の中で、湯豆腐のやり方は、指南されています。

 

こんな寒い日には、熱燗とおでんで決まりです。
大根や蒟蒻は、出来あがりに時間がかかります。
豆腐と練り物、それにスジ肉串なら、意外と短時間で、即席おでんが出来あがります。
ありがたいものです。

 

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、何事にも燗酒よかろうと嘯く話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。