''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

我が家の食卓ものがたり 熱々の関東煮(かんとうだき) より。

朝から寒い始まりでした。
昨晩も、隣の部屋に対比して、親子3人で「ラ」の字の状態で就寝しました。
真ん中の乳吞み児のゆうゆうが、やはりハイテンションになって、なかなか寝付きません。
親子3人で寝るのは、数えるほどですからね。

昨晩の我が家の食事は、関東煮でした。
一般的には、おでんと呼ぶのが多いでしょう。

郷里播州でも、私の子供の頃は、関東煮と言っていましたし、暖簾にも関東煮と書いてありました。
今でも、頭の中で、関東煮を一度変換して、「おでん」と言葉を発する事が多いです。
アニメの「美味しんぼ」の中でも、大富豪の京極さんも、「おでん」と呼ばずに「関東煮」と呼ぶシーンがありますよね。

大正の関東大震災で、東京から料理人がやって来た事に因り、普及した食べ物かのようです。
京極さんに至っては、関東ではなく広東だと、言い始める始末です。

要するに、ごった煮です。
もともとは、田楽が略されて、お田になったと言えます。
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昨夜の我が家の食卓です。
熱々のおでんを見ると、あの芸人さんを思い出すのは、私だけでしょうかね。
熱湯風呂でも「押すなよ」って、ネタ振りがお決まりの一芸です。

実は、このおでんは、残り物からのアレンジです。
手羽元と大根の煮込みをベースにして、茹で卵、ごぼう天、豆腐、竹輪などを、昆布ベースの汁で煮込んで味を調えたものです。
播州風に少し味濃く、甘い目にしています。

もう少し播州風の関東煮にするなら、小皿にしょうが醤油を用意して、これに付けて食べるのが、播州の流儀です。
寒い時なら、熱々のモノを食すのが、ご馳走です。
燗酒を付けるのは、酒道の作法です。

よろず、おでんと熱燗は、セットモノです。
ただ、かの美食家・北大路魯山人に言わせれば、合わない取り合せと著書『魯山人味道』でも言い放ちます。
よほど、おでん屋で不味い物を食わされたとしか思われませんね。

確かに、日本酒と油モノの取り合わせは、いいとは思いません。
ただ、会席料理の中にも、揚げ物もあります。
趣向からすれば、日本酒には合わない設定ですが、そうとは言い難い所もありますね。

おでんで言えば、練りモノは、油で揚げていますから、日本酒とは合わないかと思われる風潮がありますが、よく煮込んで練りモノから出た旨味を、煮込んだ豆腐が吸い込んで、旨味を増します。

燗酒と、おでんの大根や豆腐は、よく合いますよ。
おでんを、見下すほどのことは、ありません。
新しい味を創作出来ない程度の固定した食の概念領域だ感じますね。

確か鮪も日本酒には不向きだと、魯山人は言いますが、ネギと鮪を一緒に似た「ネギま鍋」は、日本酒にも合うと思います。
ただ、脂の強い所は、一工夫が必要です。
脂くどいのは、日本酒には合いません。

私の中では、燗酒とおでんは、付き物です。
もちろん、ビールとおでんも、美味いです。

おでんと言えば、最近の子供でも、ワンピース光月おでんと答えるやもしれません。
不思議な話の流れの続くワンピースですが、ここに来て、ワノ国の大大名光月家当主おでん殿の存在が、キーワードになりつつあります。
鎖国しているとか、日本史的な要素が強くなってくる半面、話の前提が、いろいろと辻褄が合わなくなりつつあるのも、事実です。

年末年始は、ワンピースを回想して、アニメでも見るのも悪くないです。
それ以上に、HDDに取り貯めて、満杯になりつつあるので、見ては削除の繰り返しになると思います。

撮り貯めた時代劇を見ながらの熱燗とおでんの取り合わせは、格別ですよ。
まずは、一献参りです。
差しつ差されつのないままの、一人の手酌酒です。
穏やかに、年の瀬を親子3人でしみじみと感じながら、今年も回想したいですね。

日々の暮らしの中、感謝して暮させてもらっています。
ありがたいです。
心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、熱々おでんより見える話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。