京都伏見から大阪にやって来て、2013年の12月の末にだから、早9年が過ぎようとしています。
年月は早いモノです。
昨日といひ今日と暮らしてあすか川 流れて早き月日なりけり
年の終わりに詠んだ歌と言われる 春道列樹(はるみちのつらき)の和歌を思い出します。
京都が恋しいです。
街の雰囲気が全く別物です。
夕刻の寺の鐘の音も聞こえません。
教会の鐘の音も聞こえません。
疎水の水の流れもありません。
大阪も大阪で、風情はありますが、私の住まいしている所では、それらを感じることはありませんね。
それこそ、天満宮の天神祭りや、もうすぐやって来る正月10日の戎さんなんかは、風情がありますね。
日本橋に行った序に、今宮戎さんに行ったり、堀川戎さんに行ったりしてり、天満宮を参拝して、天神橋商店街を歩くのは、風情を感じます。
でも、そんな特別感でなく、日常の風景の中に、風情を感じるのが、京都です。
この時期、12月になると千本釈迦堂の大根炊きが有名です。
底冷えのする寒い京都の街中で、そうした風情を感じます。
大根炊くだけと言うと、風情がありませんが、信心深い京都の寺院での行事は、霊験あらたかに感じます。
一年を通して、家内安全と無病息災・家族の健康を念じます。
正月は、我が家は喪中なので、静かに家で過ごすのが、基本です。
いろいろな憂いを払い、新しい年へのモチベーションを高めたいところです。
大根焚き(だいこだき)風に大根を煮ました。
根来の朱塗り風の器に盛りました。
大根は、奈良県産の近郷味まるみ大根を使いました。
揚げさんの代りに、仙台の油麩を使いましたよ。
家にあるモノで代用です。
効能や信仰心にに替りはありません。
なかなか美味いです。
味付けは、少し田舎風に甘味を付けています。
これがなかなかの逸品に仕上がっています。
油麩の旨味を大根が吸っています。
出汁も昆布と鰹節の白出汁をベースにして、色を付けるために我が家の愛用の牡蠣醤油を使いました。
コクがあって、これまた美味いです。
油麩は、嫁の戦利品です。
油麩を玉子で綴じて、カツ丼風にしても美味いです。
食感は、お麩なく、肉っぽいですね。
もちろん、本物の肉とは別物ですが、独特の歯ごたえと言い、カツ丼風は、関西人でもよく合います。
大根焚きは、寒い時に体が温まります。
晩酌タイムなら、熱燗も付けたいところです。
いよいよ、年の瀬ですね。
ありがたいことです。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。