''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鶴から見える世界。

鶴と言えば、鶴の恩返しですね。
せっせ、せっせと旗を織る。

それに、なんとなくゲンのいい鳥です。
鶴は千年、亀は万年ですね。
日本の国鳥でもあります。

いいイメージです。
鶴の恩返しに「続・鶴の恩返し」です。
そんな話ありましたっけ?
口伝の話です。秘話ですね。

鶴の恩返しを受けた隣のおじいさんの話です。
次の日から、毎日鶴を探しに山中に、罠を仕掛けて、そして、罠にかかった鶴を発見です。
自作自演ですね。

「恩を忘れるな」
「必ず、恩返しに来いよ」
と半ば脅迫状態です。

その夜、こんこんと誰か、旅の女が訪ねて来ました。
「夜分、すいません。旅のものですが、道に迷って。一夜の宿をお願いします」
「他人行儀なこと言わず、ずっと旗織ってくれよ」

辻褄の合わない挨拶です。
強欲なじいさんとばぁさんも大喜びです。

食事を済ませ、いよいよです。
「このお礼に、旗を織らせて下さい」
「それのために、ちゃんと用意しているがな」

「おじさん、絶対に旗を織っている姿をのぞかないで下さい」
「それも知っている」

「おじいさん、それとささ(お酒)を少し用意して下さい」
「ささ(酒)?って、聞いてないよ。そんな話、ちょっと、ちょっと、ちょっと」
こっそりお祭りように取っていた酒を用意しました。
これで、お宝ダックザックです。

幾時間経てど、旗を織る音がしません。
耳をそばだてると、いびきの音がしています。
腹立ったおじいさんが、戸を開けます。

そこには、酒を食らって寝ている女がいます。
「おい、起きろ」と女を起こします。

「鶴なら、旗をおれ」
「おじいさん、私は鶴ではありません。私は鷺(さぎ・詐欺)です
こんなオチが付いています。
あくまでも口伝、秘伝の裏話です。

鶴と言えば、料理の世界で特に器にも出てきます。
祝いの膳、特に祝言の席には、必要です。
鶴の器には、3つの種類に分けることができます。

まずは、1羽だけの「単鶴(たんかく)」、2羽の「双鶴(そうかく)」、群れでかかれる「群鶴(ぐんかく)」です。
それそれ紋を付けて呼ばれることがあります。
イメージ 1

長年愛用の双鶴の飯椀です。
漬物入れることも、煮物入れることもあります。
白いご飯と染めの色合いはなかなかいいですね。
ゲンのいい鳥ですからね。

つるという落語もありますよね。
昔、鶴は「首長鳥(くびながどり)とよばれていた」というあれです。
どうして、つると呼ばれることになったのか、この辺のこじ付けが芸の見せ所です。
物知りの甚兵衛につると言われる理由を尋ねる話です。

何でも知っている物知りはいませんよ。
でも、その辺はプライドがあって、しったかぶりです。
私もこの辺は、気をつけないといけません。

こじつけた理由を納得した男、しかし、落語は知りえた知識を誰にしゃべりたい。
人の知識欲です。
今度は自慢欲に変わります。
そんなわけで鶴がつると言われる理由を述べるが、どうも上手く行きません。

雄が、「つ」ーと飛んで来て、ぽいと木に止まる。
雌が、「る」ーと飛んで来て、ぽいと木に止まる。

これを、雄が「つ」ーと飛んで来て、「る」と木に止まると、後は雌が黙って飛んで来て、黙って木に止まってしまう。

そんなオチですね。
話は単純ですが、それだけに話芸の必要な噺です。
人をひきつけないといけません。

ものの名前はいろいろあれど、どうしてと聞かれても困ることは多いです。
今のようにネットで調べられると言うことはありがたいです。
その分、根拠が薄いようにも言えます。

知ったかぶったことは、誰しもあるところです。
私も気をつけないといけません。
知らないことは「知りません」ということが知識を広めます。
肝に銘じます。

知らないということを知るということですね。
哲学的ですね。
無知の知」ですよね。
誰でしたっけ?

知ることは、知らないと自覚することから始まります。
いろいろな興味を持てば、知識も増えます。
花の名前を調べ、旬の食材について学び、今ある自分を再確認出来ます。

生かされていると、やはり感じますね。
偶然の偶然は、必然です。

迷いや戸惑いは多いです。
目の前にある道を、一歩一歩すすむしかないことを再確認します。
疲れれば休めばいいです。

でも、気持ちを切り替えて、また歩みます。
私の場合、その先にある長安に向かうだけです。

今日も一歩づつ歩んでいます。
ありがたいと感謝を忘れず、一日穏やかな過ごしたいです。

最後まで、この四方山話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。