''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

新世界、新今宮辺りの雀のお宿より。

暑いですね。
それ以上に、蝉の鳴き声に暑さを感じます。
音による暑さもあります。

古来、暑苦しい例えと言うと、蜀山人狂歌に詠んでいます。
「西日さす 九尺(くしゃく)二間にふとっちょう、背中(せな)で子が泣く飯が焦げ付く」
字で読むだけでも、暑苦しいです。

それに比べて、涼しい例えも、蜀山人狂歌にしています。
「庭に水 新し畳 伊予簾 数奇屋縮みに、色白の美女(たぼ)」
打ち水に、真新しい畳の香り、涼しげな簾、茶室のような少しうす暗い部屋で、色白の美女(たぶん妻)と過ごす、いいですよね。

エアコン要らずです。
そう、その美女が団扇で扇いでくれて、その膝枕で、昼寝です。
極楽な涼しさでしょうね。

それは、理想です。
でも、考えて見れば、貧家も打ち水、簾、茶室のような狭くて薄暗い部屋、あとは色白の美女(たぼ)が揃えば、理想郷です。
この暑さで頭が変になった私は、「たぼ」でなく「だぼ」です。

だぼとは、播州弁で、大アホという意味です。
ダメなアホという意味で、「だぼ」と言うことがあります。
私の住まいの地域では、使いませんね。
高砂やら加古川辺りから、東の姫路の方で使われる言葉です。

すこし、汚い言葉です。
しかし、このだぼにも、複数形が存在しているようです。
アホな人達となると、だぼが、だぼ連(だぼれん)となります。
意外な言葉の変化です。

言葉は都を中心にして、同心円上に広がります。
一説には、一年間で80メートル移動すると聞きます。
意外な時間がかかりますね。
もともと人の移動はありませんからね。
旅人が、行く場所や茶店で、都でこんなことが流行っているという位しかありません。

涼しくなる話ではありませんね。
新世界、新今宮と言えば、涼しげな泊まる宿は決まっています。
「みかど」です。

漢字なら、「帝」です。
皇帝とは、聞こえがいいですね。

ジャンジャン横丁を向けて、環状線のトンネルを抜けると、大きな道路、これを越えると一筋目を、新今宮の方に向かいます。
すると、ビジネス旅館街で続きます。
その中ほどです。
イメージ 1

yahooのグルたびで、ネットから申し込みしました。
前は、みかどのサイトから、ネットで申し込みです。
大きなビジネス旅館です。
若い女性客や外国人もロビーで会います。

昔は、この辺りドヤ街と呼ばれたところですね。
今でも名残を感じることはあります。

大変安くて、一泊2,000円位が相場です。
安いところなら、1,200円、これならドヤ街です。
ビジネスや観光でお泊りなら、1,800円から2,500円位なら、まずは安心の範囲です。

私の泊まったのは、禁煙の洋室で一泊2,380円です。
前回泊まったのは、和室で一泊2,180円です。

こちらは、刑務所の独房室と言った雰囲気で、玄関開けたら、布団がたたんであるだけの様子です。
過去の記事にしています。

今回は、禁煙の洋室にしました。
イメージ 2

三畳ほどの部屋に、小さいテーブル、それにエアコンも完備してます。
それにデジタルテレビも完備です。

もちろん、フェイスタオルと、バスタオル、歯ブラシ、部屋着の用意もあります。
これで、2380円なら、大満足です。
寝るだけですからね。

そう言いながらも、一階にはパソコンが数台無料使えます。
レンタル自転車も、数台あり、こちらも無料です。
それに、今流行の無線ランも無料で使えます。

私は、自分用を持っていますので、利用していません。
愛機のシャープのIS01で、ネットもしましたね。
我が家とは言えませんが、意外に快適です。

到着は、すでに午後4時を過ぎていましたので、4時間は大きな風呂場が使えます。
5人ほど入れるサウナも付いてます。
これで、2380円なら大満足です。

とりあえず、風呂に入って、次行く場所への用意です。
行くは、安立の名店、炭火焼き鳥の「きらく」です。

翌朝も朝から、お風呂に入って、チェックアウトまで、一階のパソコンの前で時間を過ごしていました。
いやはや、遠くまで行かなくても、旅行気分です。
京都の我が家からなら、片道1時間30分ほどの時間しか離れていません。

気分転換は、お金をかければいいと言うものではありませんね。
工夫という知恵が必要です。

この場所辺りは、太子という交差点が一番近いですね
太子と言えば、聖徳太子さまでしょうね。
時の帝(みかど)、推古天皇に仕えた摂政様です。
日本に仏教世界を広めた偉人です。

日本古来の神を国の中心にするのか、外国の仏教を国の中心にするのか、迷われ、仏教を選択されました。
渡来した高句麗の僧慧慈を師として、法華経にも正通されていました。
法華経の願いでもある、多くの人々の暮らしを守るため、分りやすい仏の世界を広めようと、日本中に幾つかの寺院を作られました。

直接指示されて作られた寺は、7つほどだと聞いてます。
しかし、日本中に太子と言う名の場所や、勅願によって立てられた廃寺もあたらこちらにあります。

今あるのも、この聖徳太子さまのお陰でもあると感謝しています。
そんな縁のある場所に泊まったことになります。

これも良縁だと感じています。
悪い縁を断ち切り、いい縁を結ぶ。
これが、人のやるべき行いです。

まずは、悪いことをせずに、いい行いをする。
これが、起因です。
縁起も、ここ「から(空)」始まります。
ありがたい仏縁を頂けていることに感謝です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、涼しい快適な安宿の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。