''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

工事中の通天閣、新世界より。

いやはや、暑いですね。
ムシムシしています。
日差しは、それ強くない京都伏見の地です。
今、どんよりしています。

 

金曜日は、大阪におりました。
休みを取って、大阪の癒しの空間にやって来ました。
昨日は、日本橋電気屋さん街の話でした。
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今日は、通天閣が見える新世界の風景からです。
工事中でしょうか、建築用の幕が張られています。
それでも、遠くからでも、見える大阪のシンボルですね。
なくては、ならない風景です。

 

通天閣に向かって、吸い込まれます。
通天閣を中心にして、放射線状に道路がひかれているからですね。
もともと、ここはアミューズメントなテーマパークでしたからね。
ドボルザーク新世界より、とは違いう新世界です。

 

いろんな店が、にぎやかに商売されていますね。
一時は下火の時もありましたが、幾度となく、マスコミの注目やドラマの中心地となり、今では若い人の観光客も多いですね。

 

ノスタルジックなスマートボール大衆演劇などもありますね。
将棋盤の置かれたお店も多いです。
昭和の雰囲気が濃厚です。

 

ここに来たなら、やはり、串カツとどて焼きは、外せません。
このままジャンジャン横丁に向かいます。

 

ああ、ありましたよ。
あのボッタクリの串カツ屋さんです。
名前は出しません。

 

この辺りのお店は、どの店もお客さんが入っています。
しかし、このお店は、中が見えにくいようになっています。
すぐに分ります。

 

やはり、窓越しに見ましたが、客は入っていません。
水野真紀さんの写真が、張られています。
魔法のレストランで、本当に紹介されたのでしようかね。
疑問です。

 

味も悪くないのに、ちょっと商売のやり方が、変です。
美味しく頂くというプロセスを押し付けてはいけません。
常連さんも居るのでしょうかね、疑問です。
観光客は、絶対に入ってはいけません。

 

不愉快になる串カツ屋です。
絶対に入ってはいけません。

 

ジャンジャン横丁や新世界の、商店街の役員の方もいるでしょうにね。
イメージの悪い店は、排除が必要だと思います。

 

人様の商売の事は、置いておいて、私もどて焼きや串カツを頂きたくなりました。
軽くでいいんです。
遅い昼餉を「玉華園」で頂きました。
それでも、串カツは別腹です。
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まずは、ビールの小瓶(350円)と、どて焼き(1本100円)を頼みました。
この辺のどて焼きは、串になっています。
私がよく行く京橋辺りの「まつい」とは違いますね。

 

甘めの白味噌が、アクセントですね。
もちろん、イチラーですから一味もフリフリです。
私の口には、京橋の「まつい」のどて焼きの方が食べようです。
悪くはありません。

 

このお店は、老舗の良店「てんぐ」です。
隣は、有名な「八重勝」ですね。
前は、八重勝に行きました。

 

今回はなぜって、それはビールの値段です。
小瓶が、八重勝は450円、てんぐは350円と値段が違います。
大瓶の相場が、値段の相場でもあります。
この辺なら、大瓶500円が基準です。
それを小瓶で、450円とは少しアコギです。

 

商売としては、客単価が少ないですからね。
ビールで利を得るのは、手堅い商売です。
周りの物価にも合わさないといけないと思います。
そんなわけで、今回はてんぐです。
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串カツ(100円)は、うまいですね。
肉と衣加減がいいです。

 

それに油ですね。
動物性の脂が、肉屋さんの揚げ物と同じ香りです。
ビールによく合います。

 

玉子の串カツも、この辺では定番の串です。
味は、そのまま玉子の串カツ(100円)です。

 

京橋辺りでは、鶉の玉子の串カツになります。
煮抜きの玉子を串にしているので、食べにくいです。
私の小さなおちょぼ口では、入りません。
お箸で頂きます。

 

もちろん、串カツの金言はここでも決まっています。
「ソースの二度付け禁止です」
これは、関西共通のルールです。
守らないといけません。

 

お決まりのキャベツは、無料です。
これも定番のお約束です。
無料と言っても、加減して下さいね。
店内には、田辺聖子さんの色紙が飾られています。

 

この辺では老舗の串カツ屋さんです。
店の対応も悪くないです。
安心して食べられる串カツ屋です。
どて焼きと串カツの5本と小瓶のビールで、〆て850円です。

 

とりあえず、新世界に来たからには、入場料です。
串カツくらい食べずに、京都には帰られません。

 

てんぐと言えば、落語の「天狗裁きですね。
嬉しそうに夢を見ていた八五郎が、嫁に聞かれます。
どんな夢かと聞かれます。

 

八さん、夢など見ていないといいます。
これが、夫婦喧嘩の始まりです。
分かれる、死ぬや、の大騒動です。

 

ここに仲裁の隣の辰公です。
これが、また同じことの繰り返し、どんな夢か教えろとなります。
これまた、金輪際絶交だとか、大騒動です。

 

そこに大家が居合わせます。
大人気ないと嗜みます。
その上で、どんな夢を見たのかと、尋ねます。
夢など見ていないと言い切る八さんです。

 

こうなると大家と言えば、親同然、棚子と言えば、子も同然、それに秘密があるとは、家を出ろやに溜まった家賃をすべて返せのだと、これまた大騒ぎです。
挙句の果てに、奉行の裁きです。
白洲の座らされて、奉行の調べが入ります。

 

大家ともあろう者が、大人気ないと、あっさりのお奉行様です。
皆の者下がれと、人払いです。
その上で、どんな夢を見たか、奉行にだけは言えと言われます。

 

見ていないものは、答えられないと言い放つ八さんです。
(権力に屈するな!!)
奉行に言えぬとあれば、遠島だ、張り付けただとか、大騒動です。
挙句に木に吊るされます。

 

そこに、天狗が現れます。
あっと言う間に、一速飛びに、京都の鞍馬山の山中です。

 

人間のたわいもない事に興味がないと言いながらも、夢の話を尋ねます。
見てないと言い放つ、八さんです。
この返事に、起こる天狗です。
殺されそうになります。

 

夢にうなされている八五郎です。
嫁に起されて、「どんな夢もみたいんだい」って、尋ねられます。
すべての夢の話というお話です。

 

米朝さんの十八番(おはこ)ですね。
なかなか難しい噺です。

 

辰公と大家、そして、奉行、天狗と、演者の力量が問われます。
特に、奉行が難しい。
米朝さんのような学者肌の噺家は、少ないです。

 

名人芸です。
扇子を縦に、背筋を伸ばして、演じる威厳が必要です。
扇子を使うだけに、センスが必要です。
今日は、ここしか笑うところありません。(ねぇー、とおるちゃん!!)

 

米朝さんのはまり役です。
凛とした品が、噺により面白くします。

 

下手な演者では、奉行が、奉行に見えないことがあります。
吟味方与力に見えるなら、まだマシです。
同心か、受付の門番くらいに見えることもあります。
誰って聞きたくなりますからね。

 

本当の裁判の白洲で、大抵吟味方の与力が、裁判を行います。
特別な大きな裁判くらいにしか、奉行の裁きはありません。
奉行は、裁判長でもあり、警察署長でもあり、そして市長でもあるのですらね。

 

職務が広範です。
三権分立していません。
モンテスキューなら、お怒りです。

 

♪むすんで開いて 手を打って~

 

と、名奉行なら、いい塩梅のところで、手を打って和解するのが、得策です。
天狗ですら、聞きたいような人の夢、スキャンダラスな物事に、人の関心が行きます。

 

プライバシーですよ。
嫁にも言えないことは、あるやもしれません。
それも男ですからね。

 

パソコンの履歴の削除は、必要不可欠です。
殿方の皆さん。
早速実行して下さいね。

 

それ以上に、日常でのイライラしたり腹だったりすることの記憶も削除したいですね。
日々の暮らしの中、不愉快なことも多いです。
気にしないことが一番です。
「妙法華経」の、柔和忍辱の心を衣に巻いて、時が過ぎるのも待ちましょう。

 

腹立てるとまた、不愉快になります。
十界互具、一念三千の世界です。
穏やかに過ごすように努めるのも修行です。
つまらない因縁を生み出すこともありません。

 

悪い行いをせずに、いい行いをする。
これにすべて起因しています。
悪い縁に結び付いてはいけません。
いい縁を結ぶが、目的です。

 

私は、ありがたい仏縁を頂いています。
ありがいことだと感謝しています。

 

日々の暮らしの中で、ささやかな「よかった」を探す術を得ています。
花を見て、月を見て、串カツを食らい、ビールを呑む、これこそ、極楽です。
ありがたいことです。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいと願っています。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、新世界の串さばきの悪い話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。