''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

熱中症の余波ならぬ余話 より。

朝から暑い状況が続いています。
酷暑、猛暑の暑苦しい文字が、新聞紙面に並ぶだけで暑苦しいです。

かの大田蜀山人が、暑苦しいものばかりを集めて狂歌に、「西日さす九尺二間にふとっちょう、背中(せな)で子が泣く飯が焦げ付く」というものがあります。
うーん、聞くだけで暑苦しいです。

我が家での夕刻の状況に近いです。
この狂歌に、点があってもなかっても、大田だけに、同感です。(歌道にも、狂歌にも、暗いですけどね。今日は、ここしか笑うとこないですよ。ねぇーとおるちゃん!!)

九尺二間とは、江戸時代の裏長屋の代表的な間取りですね。
時代劇の裏長屋は、少し誇張して大きくなっていますが、本来は、土間を上がって、4畳半の板間や畳間、押入れなしのこれっきり、土間の横に炊事場と水甕あるくらいです。(すべての広さで、6畳ほどらしいです)
もちろん、長屋の密集地では、風は入りません。

暑いですから、基本職人は夏場は仕事をしません。
大工などの普請は、基本夏場にはないはずです。
2か月ほど仕事をせずにいると聞きます。

生活費と言っても、現金もたずに、基本ツケ払いで、一年一度の年末払いと言うのも、当時としては当たり前とも聞きます。
正直に、まじめに暮らすと、信用で暮らせる時代だったとも聞きます。

でも、病気やけがで、現金が必要になることもあります。
大工の職人なら、親方が立て替えてくれることになります。
ただ、建物普請が済んで仕事が終って、手間賃を支払う時に、仮払いした金銭を精算してくれるので、安心です。

暑苦しいモノの喩えの後に、涼しいものを集めた狂歌もあります。

「庭に水、新し畳、伊予すだれ、透綾ちぢみに、色白の髱(たぼ)」

色白の髱(たぼ)とは、若い美人の女性の事らしいです。
ちょっと気持ちが涼しくなったような気がします。

先週の熱中症の余話は、まだまだ続いています。
あれから、ほぼ病院に行っていますね。
2日ほど、点滴を受けては、心電図測定三昧です。

機会があれば、血圧測定しています。
ただ、血圧は高くなく安定していますよ。

私の心臓は、行儀がいいのか、人見知りしているのか、病院での測定では、優等生です。
でも、安静にしている時でも、動悸が激しくなることがあります。
保育園の送り迎えは、まだまだ暑い時間帯です。

心臓が、どきどきで、飛び出しそうな気がすることがあります。
先日の熱中症の時みたいに、息苦しくて、息も出来ないと言うようなことは、ありませんが、いつも心臓の鼓動が聞こえます。

今年の夏は、長くなりそうです。
♪ あの夏の日がなかったら~
ふと歌のフレーズが、浮かびました。

そうそう、アリスの『終止符』 (作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄)でしたね。
左ききのあなたの手紙 右手でなぞって真似てみる いくら書いても埋めつくせない 白紙の行が~

まだ、堀内孝雄さんが、演歌調の歌など歌う前の時代です。
今の若い方は、アリスと言う三人組のバンドがあったことすら、ご存じないでしょうね。

終止符と言えば、日本語なら、文末に終止符を用いる場合でも、句点「。」に置き換えらますよね。
仏法世界なら、梵字がよく使われますね。
墓場にある卒塔婆にも、表に「キャカラバア」、裏面に「バン」とかある梵字です。
最近は、若い人のアクセサリーやファッションによく使われています。

その梵字にも、終止符はあるんです。
日本語的な「あいうえお」もあるんですよ。
日本語とよく似ていると言うか、同じに言語体系であると思われます。

日本で最初に、この梵字梵語を理解されたのは、空海でしょう。
密教の教えは、この梵字梵語の知識なくして、会得出来ないと聞きます。
空海の中国での師・恵果にも、この知識がないと教えを請う事ができなかったはずです。

空海の存在なくして、日本に正確な梵字が伝わらなかったと言う事に違いはありません。
その後、日本には、正確な梵字でない梵字も多数存在しますね。

また、ファッションで梵字のTシャツなど着られていたりすると、文字が間違っていたりするのを見ることもありますし、表記された梵字の意味と、違う意味になっているのを見ることがありますね。
やはり、人気なのは、お不動さんの「カーン」でしょうか、よく見かけます。
私的には、胎蔵界大日如来様の荘厳体の「アーンク」なんてかっこいいと思います。

どんな形であれ、仏法世界に興味があるなら、それは仏縁があると言う事だと思います。
神仏に手を合わせて、この暑い夏も乗り越えたいものです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。