''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

しょうが葛湯で温まりませう より。

昨日に続いて、微熱中です。
朝から続いた熱も夜には、38.5度近くまで上がり、インフルエンザも可能性も出て来ました。
今朝今一度体温計で計ると、37.6度と未だ微熱中です。
昼ご飯食べた今も、余り変わりません。

兎に角、日頃これだけ寝ないので、背中が痛いです。
風邪の関節痛の症状です。
頭痛、喉の痛み、関節の痛みからすると、風邪のようです。

38.5以上にならないと、解熱剤は服用しません。
インフルエンザの場合には、熱を下げてはいけません。
38.5度以上になれば、ウィルスも死滅するように聞いています。

人間の体は、よく出来ています。
薬は、あくまで治癒力の補助なんですね。

子供の頃、風邪をひくと、祖母が葛湯を作ってくれました。
田舎のことですから、本当の葛湯でなく、片栗粉の葛湯です。

少し砂糖と、しょうがを利かせたものだったと、イメージしています。
しょうがの発汗作用が体を温めます。
もちろん、とろみのある熱々の葛湯が、体を温めてくれます。
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クラシエの「生姜くず湯」です。
意外と味もいいです。
奈良県産葛を使用とあります。

葛は、根っ子の澱粉を、精製したものでね。
何度も水を替えて、真っ白なまでに、ゴミを取り除きます。
寒い時期の仕事だとも聞きます。

葛は、和菓子にも、和食にもなくてはならない素材です。
この即席も生姜くず湯にも、当然じゃがいもの澱粉が使われています。
葛は高級品です。

本葛と言えば、キロ5000円から上等ものだと8000円くらいすると、記憶しています。
俗に「白いダイヤ」と呼ばれることもあるそうです。
原材料100kgから、たった9kgの本葛しか取れないとも聞きます。

人の英知ですね。
ですから、私の頂く物は、少しの葛粉とじゃすがいもの澱粉を足して、くず湯です。
100パーセントの本葛なら、さぞや美味しいでしょうね。

寒い時には、温かい汁物が欲しくなります。
今晩は、けんちん汁でも作りましょうかね。
それで、熱燗でも付けて、勢い付けて布団に潜り込むという作戦です。
夕刻に、けんちん汁を作るだけの元気が、残っていることを祈ります。

池波正太郎原作『鬼平犯科帳』の「礼金二百両」という話の冒頭にも、平蔵が風邪をひいて寝込んでいる話から始ったと記憶しています。
大身旗本・横山大学の長男・千代太郎が拐かされる。
それに、神君家康公より拝領の(新藤五)国光の短刀も一緒に盗まれてしまった。

これが公になれば、横山家の取り潰しもある。
その為、横山大学は隠密に処理をしたいと考え、平蔵の配下で筆頭与力佐嶋忠介を介して、依頼をされた事件です。

事件解決後、横山大学の招きを受けて屋敷に向かいます。
そこで、隠密に処理してもらったことに対する気持ちを、形に表したいという申し出に、礼金200両を受ける。

もちろん、この200両は私利私欲の金でなく、密偵や火付け盗賊を維持するための費用に使われることは、当然です。
確か、筆頭与力佐嶋忠介を残して、先に芝・神明前の料理屋「弁多津」で平蔵が待っている。

その時に、佐嶋と食したのが、確かけんちん汁だったと記憶しています。
少しうる覚えです。
風邪の微熱の性でもあるのでしょう。
(後日談 やはり、記憶違いでした。葛はあっていましたが、「のっぺい汁」でしたね)

話が混乱しています。
いえいえ、風邪だけに「かく乱」しているんです。

醤油ベース具たくさんのけんちん汁なら、葛を使ってとろみを付けた汁にしても、美味しそうですね。
中華スープみたいにですね。

ゴマ油の香りとコクが、いろんな食材と相まって、ご馳走になります。
これに熱燗付けて、勢い付けて、寝るしか方法は、無さそうです。

あれだけ剣術で修業した長谷川平蔵でも、風邪をよく引きますよね。
年中裸の相撲取りでも、風邪をひきます。
用心はしていても、風邪はひきます。
心穏やかに過ごすしかないですね。

元気な日も、病の日も、「日日是好日」です。
日頃の疲れを取るように、頂いた休日かもしれません。
ゆっくりします。

日々の暮らしの中にも、ささやかな幸せがあります。
病になって分かる日常の幸せです。
ありがたい仏縁に感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮したいです。
それが願いです。

今日も一日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、かすや屑やらのつまらない話、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。