''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

祭りは、大好きなさば寿司を食らう より。

ゴールデンウィークの最終日、朝から雨音で目が覚めました。
雨は、既に止んでいますが、天候はよくないですね。
雲の様子も、また雨近しです。

昨日の藤森祭は、天候も良かったです。
やはり、これも神様のご加護でしょうね。

祭りと言えば、郷里でも、さば寿司です。
藤森祭りも、さば寿司でお祝いのようです。
この辺は、郷里とも同じでよかったです。

さば寿司と言えば、京都では高級品です。
一本、4,000円もする店屋、8,000円する有名店もあります。
ここまで来れば、何かの祭りでもないと食せません。

4,000円するから美味しいのか、安くても美味しいのかは、不明ですね。
吟味された鯖なら、美味いです。

海から離れた京都の地には、若狭から続く鯖街道と言う道があります。
馬の背に塩した鯖を積み込んで、または、人が背中に背負って、京都まで運びます。
ちょうど、京都までの道のりが、鯖へ塩が効いて美味くなる時間になっています。

その意味では贅沢な食べ物ですね。
海が近いと、さば寿司は重宝がられなかったかも知れないですね。
祇園祭の鱧(はも)も、生命力の強い鱧なら、生きた状態で食することが出来た。
やはり、先人の知恵に驚かされます。

それにしても、さば寿司の高いことに驚きます。
家で作られるのもいいでしょうね。
私は、スーパーで買って来ました。
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さば寿司は美味いです。
青背の魚、独特の香りもありますが、鯖は一番好きですね。
塩した焼き魚といい、煮魚といい、鯖は美味いです。
いつものように蛤の中皿に盛り付けました。

添えてある紅しょうがは、自家製です。
最近見ないように、高塩の梅干で付けた紅しょうがです。
さば寿司や巻寿司には、紫色の紅しょうがが合います。
焼きそばなら、オレンジ色の紅しょうがの方が合いますね。

今回食べたのは、鯖の上に、薄い昆布がかけてあるタイプです。
味は、まずまずですね。

美味しいのは、本当に美味いです。
一応祭りの雰囲気だけは味わえました。
ありがたいことです。

これには、やはり、日本酒ですね。
よく合います。
祭りと言えば、酒です。
お神酒(みき)と言えば、霊験あらたかです。

さば寿司の寿司飯と、日本酒は合います。
もっと言えば、握り飯と日本酒も合います。
一度さめたご飯、それもおにぎりにしたモノは、合いますね。
それも茶碗酒なら、雰囲気は十分です。

池波正太郎の『梅安料理ごよみ』の中にも、「茶わん酒」の項目があります。
美味そうです。
佐藤隆介氏によれば、「男が一仕事終えて夜明け前に独り酌む茶わん酒。これ以上にうまい酒はない」と記されています。
ゴールデンウィーク最終日、にぎりめしを作って、茶わん酒といきますかね。

何を肴にして、呑もうかと迷います。
贅沢は出来ません。
それでも、何を作って呑もうか、と考えるのが楽しいです。

ハードディスクに撮り貯めた番組か、映画でも見ながら呑むのもいいですね。
そう言えば、先日『白い巨塔』を見ましたね。
最近のでなく、昭和41年の昭和の名優・田宮二郎が主人公の財前五郎を演じていたバージョンです。
不毛地帯」といい、「華麗なる一族」といい、山崎豊子さんの作品は、凄いです。

医師の話でありながら、大学病院という特殊な環境下で、渦巻く人間模様を照らします。
原作も読みました。
特に、この田宮二郎さん主演の『白い巨搭』は、モノクロながら、面白かったですね。
その映画の世界に、引きずり込まれました。

皆さん若いですからね。
少し違和感もありました。
45年も前の作品としては、完成度が高いと思います。
日本の映画100選の一つとして、位置づけられているくらいの作品です。

この映画から、続編として、テレビでも白いシリーズが流行りました。
私的には、山口百恵赤いシリーズ片平なぎさの白いシリーズです。
田宮二郎さんも、どうも医師のイメージも、この映画の印象が強かったのかもしれません。

二枚目ですが、どうも悪のイメージも、感じます。
ちょうど、適役の俳優さんだったと思います。

ただ、私生活の中、いろいろと迷えることも多くあり、あの事件に繋がったと思います。
テレビの財前五郎役が、俳優として、すべてを出し切った作品になったことでしょうね。
その結末が、死の選択だったのかと思うと、残念です。

それも、『華麗なる一族』の万俵鉄平の猟銃自殺という所も、山崎作品のイメージと重なり合います。
子供ながら、衝撃を受けたのを、今でもよく覚えています。

最近のドラマの唐沢寿明さんとは、全く違った財前五郎でしたね。
どちらも好きです。
ただ、東教授の娘・佐枝子役は、矢田亜希子さんの方が適任でしたね。
私のイメージに合います。

こちらも、いろんな事件によって、人生が迷わされたましたが、是非頑張って欲しいです。
女優さんとしても、大好きですからね。
いい作品に、出演して貰いたいです。

茶わん酒の話から、どうしてこんな話になったのか、不思議です。
そんな時は、「はてな?」と首をかしげることになります。(笑)
急がすに、時間潰しの油を売ることもあります。

日々の暮らしの中、ささやかな幸せを感じます。
何か美味しいものでも食して、それを肴に晩酌タイムとします。
それも、何より幸せですね。
ありがたいと感謝です。

ありがたいことに、私は仏縁を頂けています。
雁字搦(がんじがら)めの暮らしより、少し曖昧さも必要です。
少し、余裕をもって、さば読む位のゆとりがあれば、いいでしょうね。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、鯖食う話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。