イカを焼いてみました すだちを添えて より。

少しの前から、小雨の京都伏見です。
天気予報の通り、夕刻から雨です。
三連休の方もおいででしょうね。

ゆっくり過ごしてみたくなります。
そんな時は、燗酒の手酌の晩酌です。

♪お酒はぬるめの燗がいい　 肴はあぶったイカでいい～

ご存知、八代亜紀さんの名曲『舟唄』（作詞:阿久悠氏、作曲:浜圭介）です。
何とも情緒のある阿久悠氏の世界が広がります。

映画『駅 STATION』（1981）の中で、居酒屋で高倉健さんと倍賞千恵子さんの二人が見ている紅白で八代が歌う場面が出て来ます。
倍賞千恵子さん演じる桐子は「この歌好きなのよ」と言います。
あれが印象的ですね。

先日亡くなった大滝秀治さんも、出ておられましたね。
味のある昭和の名優です。
雑誌「サライ」のインタビューが、印象的に記憶に残っています。
先輩から言われた「壊れたハーモニカ」という表現が、的を得ているような気がします。

また、名優が居なくなりました。
残念ですが、死ぬまで俳優であると言うのは、いい事ですね。
その道一筋は、いいです。
幸せなことです。

先日、イカを焼いてみました。
生のイカを一杯買って来て、それを食べよい大きさにカットして、フライパンで焼きました。

グリルとまるのまま焼くのもいいですね。
屋台のイカ焼きみたいです。
醤油の香りにそそられます。

塩を軽くして、フライパンで焼きました。
アロマっ子さんに頂いたすだちを、焼いたイカに振るために、醤油の味を付けないで、後で小皿にとって頂きました。
すだちのかんきつ類が、効いていて、イカの香りも味もアップしています。

やはり、これには燗酒です。
今日は、１週間ぶりの日本酒の燗酒を頂きます。
魚は、ブリ大根の用意をしています。
上手に出来ていたら、また写真をアップしたいです。

ブリ大根も美味いです。
魚介類と、燗酒はいいですよね。
相性がいいです。

今晩は、映画でも見ながら、熱燗とブリ大根で、晩酌します。
いつものように、手酌酒ですけどね。

古来、手酌酒は、慰労酒と言われて、蔑まれた酒の飲みようです。
いえいえ、それがいいんですよ。
「お酒はぬるめの燗がいい　 肴はあぶったイカでいい」でなく、「肴はあぶったイカがいい」ですよね。
恋人なら、あなたでいいでなく、あなたがいいですよね。
これなら、意味合いが、だいぶ分かってきますよ。

これでいいでなく、これがいいと言わないと、ありがたみが薄れます。
幸せも同じです。
人は、幸せな時に、それを幸せと感じないんです。
失くしてしまってから、それが幸せと気づくんです。

そんな気がしますね。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁のお蔭です。
ありがたいと感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、人並みのイカの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。