''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

タラちりの小鍋たての晩酌 より。

幾分か温かい朝の目覚めでした。
5時過ぎに目が覚めました。
昨日の寝つきが良かったからでしょうかね

昨晩は、タラのいいのがあったので、豆腐、マロニー、白菜とタラちりの常夜鍋にしました。
ポン酢で頂くシンプルな味わいです。

小鍋仕たてに、してみました。
一人用の鍋です。
タラの味が、白菜にも、豆腐にも、そしてマロニーにも、よく出ています。
熱々の豆腐が、体を温めてくれます。
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もちろん、熱燗も一緒です。
この日は、ふぐのヒレ酒にしました。

いつもの春帆楼のワンカップです。
近くのフレスコで手に入っていましたが、最近は商品のプロパーの棚から姿を消しました。
いつも私が買っています。

時々しか買いませんから、棚から消えたのかもしれません。
それとも、売り切れてしまっただけでしょうかね。
あると嬉しんですけどね。
ある時、ない時、あの豚まんのCMみたいな気分です。

それに置いておいて、昨晩の晩酌タイムには、ある日でした。
ありがたいことです。
てっちりとふぐヒレ酒とは、いきませんでしたが、小鍋たてで頂く晩酌格別です。

もちろん、飲み終えたヒレ酒に、熱燗の注ぎ酒をすれば、何杯かはヒレ酒を楽しめます。
ふぐ屋さんで頂く本物のヒレ酒には、到底及びませんが、それでも、私には十分楽しめます。
ささやかな喜びを感じます。

たらも久しぶりに食べると、あっさりしています。
少し独特の魚の匂いがしますが、これも鱈の持ち味です。

マロニーは、乾燥したものを、鍋に入れて煮ました。
くずきりといい、マロニーといい、鍋にはあって嬉しい食材です。
たらの出汁をよく吸っています。

小鍋たてと言えば、池波正太郎氏の小説に中にも登場します。
池波正太郎鬼平料理帳』(佐藤隆介編 文春文庫)の中、冬の項目に「大根と剥き身の煮物」の中に、お熊婆さん風に、葱の五分切りと一緒に、大根と剥き身で小鍋たてに頂くところが紹介されています。

大根は、センロッポンにする。
このセンロッポンは、千六本の数字でなく、中国語の繊(せん)切りした蘿蔔(らふく)のことらしいです。
蘿蔔(らふく)とは、中国語で大根のことローフと発音して、繊切りの繊(チェン)と相まって、
繊(チェン) 蘿蔔(ローフ)で、チェンローフ、チェンロッポン、センロッポン(万歳・バンザイ・\(^^@)/)というワケのようです。

千六本に細切りにした大根を出汁で煮て、それを小皿にとって少し醤油を垂らして、粉山椒を降る。
これは美味いです。
あさりのむき身でも、揚げさんの刻んだ物でも、美味さに変わりはないです。
少し脂分がある方が、大根と相性はいいかもでね。
私は、イチラーですから、一味もフリフリしてみたいです。

ふうふう熱い大根を食しながら、熱燗の日本酒が、五臓六腑に染み渡ります。
生きているんだと、強く実感する瞬間でもあります。
大根がご馳走に感じる暮らしは、何とも精神的に豊かになります。
冬を楽しむ暮らしが、そこにはあるんです。

大根と言えば、今再放送されている『おしん』の作る大根飯は、ご飯も少ない食事です。
あれは、美味くないと思います。
出汁もしっかり効かせて、塩や醤油、そして酒で味を整えて、お揚げさんでも一緒に炊き上げた炊き込みご飯なら、そりゃ美味いです。

塩と少量のコメと、多量の大根じゃ、美味いとは言えません。
美味い不味いを口に出来た時代ではありません。
しかし、加賀屋の大奥様の仕込みが、おしんの後の人生を大きく影響することになるですから、縁とは大切なものです。
やはり、原作のモデルが、ヤオハンだけに、大根も八百屋にとっては、売れ筋商品かもしれません。

大根も、小鍋たてにして頂くのも、捨てがたいです。
次回は、大根で小鍋たてやってみましょう。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁のお蔭です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますよう、祈るばかりです。

最後まで、小鍋の小宇宙の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。