''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

暑くなれば、鱧の落としで、一杯呑みたい より。

今日もいい天気でしたね。
いやはや、暑いくらいです。
お昼は、ポークカレーを食べ過ぎました。

食い意地が良くないです。
体調管理の上でも、食べすぎは注意が必要です。
ポークカレーも、プリン体が多いと思われますので、あまり回数は食べません。
どこかで、調整も必要です。

最近の食生活は、魚中心です。
これだけ暑いと、さすがに熱燗でなく、常温の冷の日本酒が呑みたくなります。
熱燗党は、夏でも熱燗と聞きます。
せいぜい、ぬる燗か、日向燗にするくらいでしょうね。

これだけ暑いと、キンキンに冷えた冷酒より、少し冷たいくらいの冷がいいです。
肴は、鱧の落としです。
郷里播州なら、「湯引き」と言ってしまいます。
京都なら、「落とし」でしょうね。

近くのスーパーに売られている鱧の落としですから、料理屋さんのようにはいきません。
活けの鱧に骨きりして、葛か片栗をまぶして、お湯の中に、落とします。
ここが、落としの名前の由来です。
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活けの鱧なら、すぐに丸まります。
活けの特製です。
スーパーの鱧は、活けではありませんから、丸くないですが、味は悪くないです。
最近のスーパーの鱧も、機械で骨切りされた鱧が、売られています。

この時期なら、鱧と水菜の小鍋たてでどうでしょうね。
昆布の出汁を張った小鍋に、一口にカットされた骨切りした鱧を、出しにくぐらせます。
切った身の部分に熱い出汁が入り、花が咲いたみたいになります。
この段階で、水菜を投じます。

水菜は、色が変わったくらいで引き上げれば、いい感じです。
シャキシャキ感が命です。
最近は、水菜もサラダ用が売られていますから、これを使えばいいですね。

水菜の京野菜バージョンの壬生菜は、もっとしっかり火を入れないと、青臭いです。
下湯でしたものを、鱧の小鍋たてに入れていもいいです。

味を付けた出汁で頂いてもいいし、トン水にポン酢醤油入れてもいいです。
鱧は、少しに匂いが気になります。
鱧の身よりも、皮目の匂いでしょうね。

小鍋たての鱧もいいですが、これだけ暖かくなると、落としのでしょうね。
今回は、黄色い酢味噌を使いました。
酢味噌で頂く鱧も「うまし」です。
ただ、この陽気なら、梅肉でさっぱりと頂くのもいいです。

赤い梅肉だけでなく、青い梅肉で頂くのも、古い仕事のやり方です。
ここは、店のランクが分かる仕事です。
青梅の梅肉も、清々しくて好きです。

薬味入れに、黄色、赤色、青色の三色仕立てにするのも、お洒落です。
この組合せは、NHKの『おじゃる丸』に登場する子鬼のトリオですね。
アオベエは、リーダーの子供の青鬼、アカネは、紅一点の赤鬼、キスケは、一番小さい黄色の子鬼です。

おじゃる丸の前に現れ、シャクを取り返すと宣言した後、「合体」(三人が縦一列)して
「聞いて驚け(キスケ)、見て笑え(アオベエ)!我らエンマ大王さまの一の子分(アカネ)!アオベエ、キスケ、アカネ!」と名乗り口上を上げ、気合を入れるのがお約束です。(Wikipedia参照)

紅一点、のアカネは、スケバンみたいな口調ですが、実は料理が得意みたいです。
おじゃる丸からは、「赤いの」と呼ばれていますね。

閻魔大王のしゃくが、このアニメでは意思を持って行動します。
おじゃる丸に、「これ! しゃく待て~」と言うのがありますね。
シャクとは、漢字では、笏(しゃく)と書きます。

音にすると、シャクではなく、ホネになるようです。
ホネは、骨につながり、縁起が悪いので、シャクと呼ぶようになったとも聞きます。
もともと、官位のある方が持つものです。

長さもいろいろあって、よくあるのは、ちょうど1尺余りあるので、「シャク」と呼ばれるとも言います。
由来ですからね。

このシャクを、昔の古代日本では、固い一位の木で作られていたとも聞きます。
それだけ、位の高い人が持つ正式な儀式の道具だったみたいです。
なかなか、骨が折れる、いえいえ、鱧だけに骨が切れる話だったみたいです。
ちょうどいい、話の落としに繋がりました。(♪チャンリン チャンリン デンデン)

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁に感謝して、生かせて貰っています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏にくらしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、内容の乏しいムッシュ貧の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。