''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ に親子3人で行って来ました より。

今日も朝からいい天気の大阪の地です。
昨日は、久しぶりに京都に行っていました。
親子3人でのお出かけでしたよ。

何処へ行った家かと言うと、この紅葉の時期の京都なら、いろいろと有名な所はあります。
東山なら東福寺、左京なら蹴上から南禅寺辺り、観光客なら嵐山でしょうかね。

我が家で、インドア派の京都国立博物館です。
今、特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ が開催れています。
すでに、3歳児のゆうゆうも、列記とした刀女子です。

最近、この刀剣女子が流行っています。
どれだけ流行っているかと言えば、この刀の特別展の/1/3以上は、この刀女子です。
歴女と言う言葉が流行って、次にやって来たのが、刀剣女子ですね。
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空いている昼ごはん時を狙って入館してけれど、40分待ちです。
雪舟の時の2時間待ちの長蛇の列を思えば、長蛇とは言えないかもしれませんが、刀の特別展にしては、長蛇です。
写真は、20分以上待っての状態です。
まだまだ入館まで時間が掛ります。
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今回の目録を見ても分かるように、名刀の展示が、半端ないです。
私の愛読書、『新・日本名刀100選』の掲載の名刀も、数点展示されています。
今回の目玉の展示は、三条宗近の「三日月宗近」でしょう。

今回の国立博物館の展示方法は、最悪でした。
案内の方も、スーパーの特売店の呼び込みのようなに、「三日月宗近」「三日月宗近」と連呼するだけです。
ある意味、「三日月宗近」と言って分かる方も少ないです。

それを今回の刀女子のブームにあやかって、上手い事にブームに乗れました。
しかし、大勢の方に見て貰えるようになっていない展示です。

まるで、客寄せパンダ状態ですから、まともに展示を見る事も出来ずに、入館するのに40分待って、「三日月宗近」を見るのに、30分待って、その余波でとりあえず並ぶというスタイルで、展示物を楽しく鑑賞すると言うものでは、到底なかったです。

日本刀の特別展と言えば、どんなに名刀が展示されても、もっとゆっくりとじっくりと鑑賞出来るのが、普通です。
それが、今回の展示は、最低最悪でしたね。

展示された刀は、名刀が多くて、これだけ多くの名刀を、この数展示するのは、やはり、国立博物館だと思わされました。
しかし、新しい平成血新館になってからの展示方法や展示の案内が、最悪です。
ハードとソフトのバランスが、悪過ぎます。

最初に入って少しした場所に、今回の目玉の三条宗近の「三日月宗近」の展示は、館内が詰まるだけです。
それに、エレベーターで3階に登ってからの上から下に降りるタイプの展示は、人の流れを寸断する上に、入口で人が詰まります。

名刀を見るには、機会が少ないですから、やはり並びましたが、もう少し展示方法や案内のやり方を模索された方がいいです。
鑑賞の仕方もいろいろと書かれていましたが、ほとんどの方は、刀女子ブームで来ただけですから、女同士ぺちゃぺちゃおしゃべりされていましたので、展示の方もそれほど興味を持って見られたとは、感じられませんでした。

刀女子ブームとは言え、もう少し博物館に来る以上は、少し勉強されて来て貰いたかったです。
刀の鑑賞にライトが当てられますが、そのライトが邪魔と言っておられた女子が多かったですね。

それに、そのライトの辺りで刃文を鑑賞するために、少ししゃがむ事も多いですが、しゃがんで何しているのか分からないと言われている刀女子も多かったけれど、太刀と刀の違いも分からないし、刀工が同じでも、先代と二代の展示が並んであっても、その意味が分からない方が、多かったです。
鑑賞の言葉も、「綺麗」か「好き」の言葉しか聞かなかったです。

ブームですから仕方ないにしても、もう少し日本刀好きの者にしては、こんなペラペラな刀女子ブームでは、一瞬で終わります。
もう少し日本刀の基本的な勉強をして、もっと知識や歴史を踏まえた上で、更に日本刀の事が好きになって貰いたかったです。

そんな事を言いながらと言われそうですが、3歳児のゆうゆうも連れて行っています。
すでに、3歳児と言いながら、日本刀の特別展は言った事があります。
その意味では、ゆうゆうも歴女で刀女子です。

いつもの日本刀の展示なら、静かな空間を、ゆっくりと進みます。
刀の展示だけでなく、日本画や洋画の展示の美術館や博物館にも、何度も来ています。
そんな3歳児にと言われそうですが、人の居る中でも、特別の雰囲気を感じさせてやることが必要だと思っています。

絵画や茶器の展示は、意外と静かです。
本人も、特別な空間と捉えているみたいです。
大きな声を出してはいけないと、自覚しています。
それが、必要だと思いましたが、今回の特別展は、娘には苦痛だったと思います。

嫁がそれを察して、早々と避難回避してくれました。
まるで、デパートのバーゲンセールになっていましたからね。
楽しみにしていた刀の特別展だけに、少し残念な結果になったと感じています。
それでも、転んでもタダでは起きないの主義の私としては、楽しみをもっと見つけて来ましたよ。

三日月宗近」の感想から言えば、名刀の中の名刀ですね。
これまで、宗近の太刀も見たことがありますが、他の追随を寄せ付けません。
腰反り高く、細身の上品な太刀は、やはり天下五名剣と言われるだけの素晴らしい出来です。
こんな素晴らしい太刀は、今まで見たことが無いかもしれません。

今回の展示の目玉に、「三日月宗近」だけではありません。
特に見たいものでいえば、No.95 国宝「へし切り長谷部」(新・日本名刀100選 No.54)も上げられます。
信長の逸話にも出て来る名刀です。
それが、黒田家に亘ります。

表に金象嵌で、長谷部國重 本阿(花押)、裏に同筆の金象嵌で、黒田筑前守 と所持銘があります。
書いたのは、当代一流の鑑定家 本阿弥光徳ですね。
この金象嵌も、見どころの一つです。
因みに、黒田筑前守とは、黒田長政です。

実際見てい見たと感じたのは、写真では、分からない所が、直接鑑賞に行くと、いろいろと感じられた事が多かったです。
地刃の出来は素晴らしく、健全で、生ぶなら3尺近くあったという解説書には、納得できそうでした。

長谷部国重と言えば、正宗十哲の一人ですが、あえて言えば、この国宝「へし切り長谷部」があるが故に、評価が高いと言われていると聞きます。

今回の特別展では、長谷部国重は、国宝「へし切り長谷部」の他に、4振と1槍がありました。
No.96 重文 無銘伝長谷部 は、私の中では、何か違う感じがしましたね。
だから、伝長谷部なんでしょう。


特別展ですから、この有名な二振は、目玉になりましたが、なかなか見られない名刀に、気持ちが高ぶってしましました。
この二刀工の関係で言うなら、見てみたなったのは、

No.12の重美太刀 銘有成(号石切丸)は、刀剣の解説書でも、宗近の同人とありながら、有成銘の太刀を見たことが無かったからです。
解説書の言う同人とは、感じられなかったですね。

No.13太刀 銘近村 ですね。
近村は、宗近の子と伝えられ、兄吉家の養子になり備前の住んだ言われ、作品が少ないとも聞いていたからです。

2人の刀工の話だけでも、話は付きませんが、とりあえず、高ぶった気持ちの有る内に、いろいろと書き記したいです。
話は、まだまだ記事で綴ります。
こうした特別展を企画して下さったことに感謝です。
ありがとさんです。

日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。