''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

奈良国立博物館 「西国三十三所」-観音霊場の祈りと美- より

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今月9月28日まで、奈良国立博物館で「西国三十三所」展やられてます。
前から知っていましたが、昨日行く機会を得ました。
宇治田原の名店うどん屋「田中製麺所」に立ち寄ってから行くことにしました。

平日にもかかわらず多くの人でいっぱいです。
年配の方も若い方も関係なくおいでです。
西国三十三所は、四国の八十八ヶ所の遍路の巡礼と並んで有名です。
西国巡礼は奈良時代奈良・長谷寺の徳道上人によって始まり、花山法皇によって広く広まったとこの特別展の解説にもあります。

西国三十三所は宗派を越えて、観世音菩薩さま、観音さまの功徳をあやかる巡礼です。
もともとは「妙法華経」という経典の一部である「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」と言うお経に出てきます。
この経典だけを観音経と言うこともあります。

観音様は33のお姿に変わられる菩薩さまです。
これに因んで33箇所の巡礼となります。

お姿は女性的な容姿されていることが多く、手に持物として水瓶(すいびょう)を持たれています。
これには功徳水という、いくら使っても減らない水が入っているというと言われています。
持ち物で仏様を特定できます。

観音さまは、特殊な菩薩さんです。
菩薩様とは宗教学仏教学的には、仏に準ずる地位と定義づけられています。
如来と仏は同じ意味です。
ですから修業して菩薩様も如来様になられます。

しかし、観音さまは特別です。
あまり知られていませんが、もともと「正法明如来」という仏様でした。
仏の姿では、この現世に現れることは出来ません。
ですからわざとこの現世にも出てこれる菩薩様の姿に身を落として出てこられた特殊な菩薩様です。

もちろん、次生には「光明功徳仏」という如来様になられることが決まっています。
元の如来さまのお姿に戻られます。
ですから、如来さまのお力もある特殊な菩薩様です。

困ったとき一心に観音様のお名前を呼べば難儀から救って下さいます。
簡単でありながら大変な功徳をもたらして下さいます。
昔から多くの観音さまの不思議な話が伝わっています。

特に京都清水寺の観音様には大変なご利益があることが有名です。
この展覧会には秘仏奥の院の千手観音坐像が展示されています。
秘仏と言うこともあり、大変きれいです。

日に当たっていないので、この世のものかと思うほどの出来です。
今まで見てきた観音様、いや仏像の中で一番の美しさでした。
これを見れただけでもこの「西国三十三所」来た価値は充分です。

たくさんの仏像と絵画に罰当たりですが、へとへとになりました。
平常展もあり、こちらも大変な数の仏像でした。
一生分の仏像を見せて頂いた気になります。

仏様の徳にあやかりたいです。
博物館を出る頃には皆さんが「善男子・善女人」になっておいでした。

余談ですが、カメラのキヤノンはこの観音さまの名前が由来です。
キャンノンさまです。キヤノンの前身は、1933年に創立された精機光学研究所です。
創立者の吉田五郎は、観音菩薩を熱心に信仰しておられたようです。

なお性能が良すぎて「光だけでなく音まで観える」という意味も兼ねていようです。
すでに夢は現実となっています。
ビデオカメラは正しく音も映像と一緒にとらえる事が出来ています。
(フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より一部参照)

意外な観音様の登場にすこし驚きました。
このブログを書くに当たって調べて分かったことです。
いつもブログからいろんなことを学べます。
また、調べて勉強させてもらいます。
大変ありがたいことです。

また、皆様のブログを見せて頂いて私の知らないことばかりに驚くことが多いです。
やっぱり、ありがたいです。

観音様にもありがたい気持でいっぱいです。いいご縁を頂きました。

明日は、博物館の違う楽しみ方も紹介します。

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。