嫁の同じ様な和菓子、三笠饅頭(どら焼き)食べ比べ企画の第三弾です。
もう和菓子は、飽きたと言う莫れです。
「象彦の竹皿に何を盛る」、この企画の最終話です。
和菓子を頂きながら、熱い茶を飲むのは、至福です。
洋菓子も美味しゅうございますが、職人の技を味わうなら、和菓子です。
和菓子の種類も多いけれど、似たような和菓子があるのも事実です。
でも、職人の知恵の英知、老舗の店の格といい、和菓子のプライドが凄いです。
見て、食べて味わうと、そこから見える世界も違います。
第三弾、最終話となれば、京菓子の名店・鶴屋吉信を持って来ました。
銘菓 つばらつばら ですね。
浅茅原(あさぢはら)つばらつばらにもの思へば故(ふ)りにし郷(さと)し思ほゆるかも
大伴旅人 万葉集 巻三
格調高い本歌取りとなれば、やはり、茶の湯の盛んな京都でしようかね。
茶器の名機にも、歴史の逸話から取った名物があります。
「園城寺」 利休竹花入
「俊寛」 長次郎黒茶碗
和歌なら、小堀遠州銘々の春道列樹の「昨日といひ今日と暮らしてあすか川 流れて早き月日なりけり」と和歌の中興名物・飛鳥川などがあります。
流れと、釉薬の流れをかけています。
ダジャレと言えば、それまでながら、大茶人が銘を付ければ、更に名物として価値は上がります。
落語の「はてなの茶碗」と言えば、ひびもないのに、茶の漏る不思議な茶碗を、茶金さんがしぶしぶと買い取った。
それが、この不思議な茶碗の話を聞いて、茶碗を実見した関白・鷹司公によって、「清水の音羽の滝の音してや 茶碗もひびにもりの下露」という歌が詠まれた。
更には、時の帝もこの不思議な興味を持たれて、実際にこの茶碗から滴った水は、帝の御裾を濡らしたと言います。
そして、この不思議な茶碗に、帝の御自らの筆により、万葉仮名で「波天奈(はてな)」の箱書きが加る大出世して、更には時の豪商の鴻池善右衛門が千両の値を付けて、帝のお手の触れられた大切なものを売買すると言うのでなく、担保を付けて預かるいう配慮がついて、茶金こと金兵衛から茶碗を買ったと言う結末になりましたね。
万葉仮名と言うのがいいですね。
私なら「八天奈」にしたかもしれませんね。
ハの字が好きですし、縦書きの三字のバランスも取りやすいように感じます。
「者天奈」の選択もありますが、落語の上では、お客が不思議な顔をすると思うので、その選択肢はないですね。
鶴屋吉信のお店の紹介では、以下の説明がされています。
まず指先で感じる、やわらかな皮。
食べて驚く、もちもち食感。
しっとりしたもち粉をつかった焼き菓子です。
保守本流のどら焼きと言うより、生地と餡の一体化を強く感じます。
他の店舗と違って、牛乳、もち粉が含まれていますね。
フワフワ感はなく、しっとりした生地と餡の一体感が特徴です。
ここで三者を比べてみました。
味の好みは、人それぞれながら、餡を楽しむなら、東山の峰、生地を楽しむなら、舞鶴、しっとりした一体感を味わうなら、つばらつばらでしょうね。
菓子の味わいに答えはありません。
ご自分の舌で味わって、ご判断して頂きたいです。
がしかし、私の好みなら、もう一度食べたいのは、安定の「舞鶴」と驚きの「東山の峰」の2つ菓子から決戦投票して選択したいです。
もう一回食べないてからでしょうね。
過去に、一度鶴屋八幡の舞鶴は食べたことがありますので、ある意味公平性が担保できません。
素人の食のログでしたね。
悪しからずです
ありがとうございました。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。