''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

火の用心と心得!!

「火の用心、マッチ一本 火事のもと」
よく聞いたフレーズですね。
12月になると夜回りもありますね。年末に火事になったら大変です。
一人でなく周りの方にもご迷惑です。
特に注意が必要です。拍子木叩いて、夜回りの声に師走を感じました。

 

江戸時代の時代劇にも、深夜シーンにはこれが入ったものです。
情緒も感じます。
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これはマッチです。歌舞伎の「暫く」でしょうかね。昨日紹介の寺町通り(南北の通り)を四条に上る(北にあがる)、蛸薬師通り(東西の通り)を少し上に行ったところにある「酒見世」というお店のマッチです。ちょっと大人の和の空間です。もちろんお酒と料理を楽しむお店です。

 

今月はテーマに赤穂浪士を持ってきました。私が播州人だからです。
ちょっと窮屈な話思わないようにいろいろなテーマに振り分けて紹介して来ました。

 

今日は12月13日、明日が討入りの当日14日ですから、今日は、前夜祭です。
京都風に言うと宵山(よいやま)です。クリスマスで言うとイブですね。

 

赤穂浪士というと揃いの黒いユニホームです。なんだかお分かりですかね。映画やドラマでは、着物の袖と首襟に「播州赤穂浪人」「大石内蔵助良雄」とか書いています。そのためまさしくユニホームです。これは火消しの役人の装束です。

 

鬼平こと長谷川平蔵もこの格好で捕り物です。こちらは火付けや盗賊を取り締まる本物のお役人です。この格好と思えば分かりやすいですね。47人もが夜の街中を歩くんです。ただでも見つかりれ安い、警察の職質(職務質問)されたときに、ちょっと火消しの用ですと火消し役人を装うためらしいです。かなり微妙(びみょ~う)です。

 

でも、これには訳があります。赤穂の浅野内匠頭(たくみのかみ)本人は、火消し大名として有名だったのです。名を馳せていました。
ですから、浅野=火消しという、分かりやすいユニホームでもあったんですね。


纏(まとい)を振る「め」組の頭が、出てくる町火消しはもう少しあとの時代です。
大名は、大名火消しと呼ばれる組織があります。当時の江戸は「火事とけんか」が名物と言われるぐらいに頻繁に火事がありました。大火だけでも幾つもですからね。

 

不審火や不始末ですね。炭を使っているんですからね。煮炊きも気を使ったことでしょうね。ですから個人宅に特に長屋などには風呂はありません。銭湯ですね。火の管理が難しかったのが大きな理由です。

 

都会では、昭和40年頃まで内風呂ないのは普通でしたからね。我が家は播州の田舎なので、小学校入るまで五右衛門風呂でした。懐かしいですね。それでも火の用心はうるさかったです。いい事です。

 

話は戻って、赤穂浪士も大石が、いくつかの定め『討入り身支度の心得』を決めていたようですが、お揃いのユニホームではなかったようです。黒い小袖の姿でした。

 

それに自分が死ぬことの備えに、後片付けの費用も用意させています。焼いた餅も持参する支持です。おやつの300円はありません。どれだけ時間かかるか分からないために、空腹を感じないための用心です。ここ一番腹が減ってはイライラするだけですからね。もちろん笛の用意も支持の一つです。吉良上野介を見つけたときに知らせるためです。

 

きわめて実務的な心得です。ここ一番そこまで考えが巡られる内蔵助という人物はすごいです。さすがこの人物あっての討入り成功です。

 

ちなみに幕末の新撰組の装束(ユニホーム)は、この赤穂浪士を真似たものとも言われています。こちらは全員おそろいの大丸製です。あのデパートの大丸で御仕立てのようです。

 

こうして吉良家に討入りに向かいます。三カ所から赤穂浪士が集まってきます。
明日が討入り当日です。
♪たん たー たららららー らららー♪(雰囲気です)

 

歴史やいろいろな知識の終結が、時代劇なのかもしれません。
史実に基づくとちぐはぐもあります。でも、そこは皆さんの豊かな想像力で、補ってください。

 

こんな歴史の捉え方も楽しいものです。難しげな歴史もドラマや芝居と形を変えて楽しませてくれます。感謝です。映画見ながら前夜祭お祝いしたいですが、帰りは当日の深夜になりそうです。

 

最後までお付き合い下さいまして、ご一同心より御礼申し上げます。