''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鬼瓦を鑑賞する。

イメージ 3

鬼瓦は、日本家屋によく見かけましたが、やはり手仕事の妙、職人の技の結晶です。
手仕事が大半です。

わが郷里播州、その中でも特に私の生まれた所では、瓦つくりに適した粘土の産地です。
粘り気のある黄色い粘土です。良質の粘土です。奈良時代には既に瓦がありました。
そのときは今のようなものでなく、樽瓦と呼ばれるものです。

大きな樽状の木枠に粘土を貼り付ける一定の厚さを均一にする。そして、後は糸や道具で切ると瓦状のものが出来るこれが樽瓦です。後は天日で干して素焼きします。裏が樽の周りに張られた麻の布目が付いています。安い瓦です。でも当時の瓦は貴重品です。

特注の緑釉の瓦は都や重要な建物にしか使いません。
それもすべてリサイクルです。建物を移築すれば瓦も移築します。
壊したりはしません。エコロジーですね。当時は当然のことです。
イメージ 1

時代が下がって来て、瓦葺にするとやはり家の守りと象徴的な鬼瓦です。
我が家にも貴重な鬼瓦ありました。(写真とは別物です。)
骨董好きの伯父の手に渡りました。
その交換の品として、有名な方(名前は知らなくても皆さん絶対にご存知です。東洋の魔・・・)の書を頂きました。

いまでも実家に飾ってあります。
その文字は、土産物屋さんに行ったら売っているようなものと同じです。
有名人ですから、納得します。中学生が書きそうな文字です。

文字の内容とは別に、書には人柄、人となりが出ます。
さすがにその世界で名を馳せた人です。
力強さと精神の情熱を感じます。

たかが文字、でも特別な世界を垣間見ます。
あいだ氏を始め、現代人もこうした書に心引かれることも理解できます。

話は戻って、鬼瓦は面白いです。
写真でもよく撮ります。
ちょっと変わっています。
でもほとんど手作りです。
細かいところは職人の技が光ります。
最初の写真は鬼の顔の所に法輪を付けてあります。
芸が細かいですね。
イメージ 2

上のは嵯峨の鳥居本へと通じる道に、一軒瓦を壁一面に飾ってある家があります。
これは趣味がいいと思い、写真を何枚も撮れましたね。

鬼瓦当然のことながら、魔除けでもあります。
家に魔が入らないために怖い鬼瓦がお出迎えします。
もっと怖い魔物ならどうするんでしょうね。
この鬼瓦見て怖いと思う魔物なら、愛嬌がありますよね。

家の幸せを思う鬼瓦です。
いつもは屋根の上にあって、なかなか人様には見てもらえません。
影の功労者です。

ささやかながら感謝したいです。
いつも怖い顔してながら、たまにはこのブログでも見て微笑んで下さい。
今日はあなたが主役です。
いつもありがとさんです。

最後までお付き合い下さいまして、こころよりお礼申し上げます。