''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「福は内、鬼も内」ってね。

「月は朧に白魚の・・  ほんに今夜は節分の・・・こいつは春から 縁起がいいわえ」
と来れば、歌舞伎の「三人吉三巴白浪」(さんにんきちざ ともえのしらなみ)の厄払いですね。
最後の「こいつは春から 縁起がいいわえ」がいいですね。
名台詞です。
この長い台詞も、詰まらずに言えるとなかなか格好がいいです。

 

ほんに今夜は節分ですね。
2月3日が節分と思っていると本来は2月4日なんですね。
2月3日は2024年頃までのようです。

 

要するに立春の前日が節分ですね。
知らないことが多いです。

 

最初のタイトルはおかしいでしょうかね。
鬼は外、これが本来でしょうね。
皆さんの思う鬼は、角は生えた、赤や青やらの虎柄の衣装の鬼ですね。

 

去年も書きましたが、丑寅の方角が鬼門です。
一文字で「艮」と書きます。
良の一点欠けた文字ですね。

 

丑寅とは牛と虎ですね。
つまり、牛の角と虎の着物を着ています。
想像上のいでたちです。

 

もちろん、裏鬼門があります。
こちらが、犬猿鳥ですね。
ご存知、桃太郎さんです。
鬼退治出来る方位から来ています。
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仏法世界では、鬼はすべてが敵ではありません。
有名な鬼子母神は、仏に帰依し、その一族である十羅刹女(じゅうらせっにょ)らと共に仏法世界を守護されています。

 

 

ですから、鬼子母神をお祠りされているところでは、「鬼も内」です。
「恐れ入谷(おそれいりや)の鬼子母神」で有名な言葉は、今は死語でしょうかね。
私はまだまだ現役で使っています。

 

その手は桑名の焼きハマグリですよね。
当たり前だのクラッカーっていのも、あります。

 

まだまだ、年配には受ける言葉です。
この言葉に、和みます。

 

年の数だけ、豆を食べるといいますが、私はこの炒り豆が好物です。
実を申せば、節分過ぎからが、ラッキーな日々が続きます。
翌日からは、ほぼ半額になります。

 

百均でも、節分を過ぎると、この炒り豆は二つで100円に変わります。
大量に買います。
カロリーもあるので食べ過ぎには注意です。

 

鬼はどこに住むのか、それは人間の心に住んでいます。
この世界は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上、声聞、縁覚、菩薩、仏と十界から成り立っていると言います。

 

天台の教えでは、「一念三千の法門」という考え方があります。
法華の世界では、この十界にそれぞれ、十界がありといいます。
これを「十界互具(じっかいごぐ)」と呼ぶようです。

 

これに十如是(じゅうにょぜ)という10の考えと五陰(ごおん)世間、衆生世間、國土世間という3つの世間が備わっていると説明があります。
これで、10(十界)×10(十界)×10(十如是)×3(三世間)=3000(三千)ということになっているようです。
ちょっと難しいです。

 

しかし、この十界にそれぞれ、十界があるということは、この人間の世界にも、形は人であっても、地獄、餓鬼、畜生、修羅の世界があるということになります。
人の心に住んでいるのが鬼とも言えます。
こわいです。

 

本当に豆を撒いて懲らしめるのは、こうした人間の心に住む鬼ですね。
人の世界が怖いといえます。

 

時に人の行動とも思えない犯罪が起きます。
こうした鬼のせいですね。
豆を食べるは、自分の気持ちに問いかけながら、今ある幸せをかみ締める、それが節分ではないのでしょうかね。

 

穏やかに、焼いた塩鰯に、恵方の巻き寿司と、幸せを感じる時がなによりありがたいです。

 

今日も穏やかに平穏無事に過ごせますように、手を合わせるだけです。

 

最後まで、鬼も福も同居の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。