''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ボスと一緒に歩こうか!! 番外編 下 ○△口乃庭より

今日も天気がいい、京都伏見の地です。
暑いぐらいの日差しです。
こんな時は、ゆっくりとお庭でも見て、時間を忘れて過ごす。
最高でしょうね。

京都と言えば、寺院仏閣ですね。
先週は、仕事場のボスが定年退職を迎えられることを記念して、ボスとお好きな寺院を歩こうかと言う趣旨に賛同した同志が、ともに歩きました。

その記事を1週間に亘って書き記しました。
今日は、この企画の最終話にしましょう。
あんまり記事の内容と、道々の四方山話とは、相容れていません。
それも醍醐味です。
イメージ 1

先週行った寺院の中でも、建仁寺の「○△口乃庭」の印象にあります。
禅寺では、こうした図形的な模様を何かに例えます。

この庭の「〇△口乃庭」は、『単純な三つの図形は宇宙の根源的形態を示し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(口)水(〇)火(△)で象徴したものとも言われる』(建仁寺パンフレットより)

禅の宇宙観ですね。
禅の場合、その中心は大日如来様です。
金剛界胎蔵界二つの世界の中心に鎮座されています。
胎蔵界曼荼羅」「金剛界曼荼羅」の2つの曼荼羅を合わせて「両界曼荼羅」または「両部曼荼羅」と称することが多いですね。

絵画やタスペストリーなどの織物になっているのを見ます。
そこには、○や口や、仏様の位置関係においても、△もありますね。
まさしく宇宙観ですね。
大日経」の世界ですね。

金剛界胎蔵界、大変難しいですが、例えていうなら、この見える世界が金剛界で、胎内のように見えない世界が胎蔵界というとどうでしょう。
法華経のいう所なら、胎蔵界が「妙」、金剛界が「法」の世界でしょうね。

専門家の先生からお叱りを受けそうです。
しかし、輪廻を前提に仏法が唱えられているなら、まさしく、この現世を含めた過去世、来世も見える世界です。
それに比べて、黄泉の世界、霊の世界、浄土の世界は、見えない世界です。

魂は普遍ですから、肉体はなくなっても、その魂は、常に輪廻します。
金剛界胎蔵界どちらかに、その魂は存在します。
罪深い地獄も仏の宇宙の中に存在します。
天台の三千世界の法門とも、齟齬しません。

複雑怪奇な仏の世界を、二つの絵に示すとは、凡夫の知恵ではおもいも因りません。
しかし、不思議と納得してしまいます。
こうなっているのかってね。
イメージ 2

その宇宙観を抽象的に、庭に表わしたのが、「○△口乃庭」でしょうね。
手前の井戸が「口」です。
真ん中の木の周りが「○」、そして、一番奥の建物の縁にあるのが、「△」です。

建物の縁を斜めに走らせています。
大工さんの失敗ではありません。
意図した作為です。

こうした、○△口の図形は窓とかにも使われます。
よくありますよね。
○ 窓は、悟りの窓ですね。
口窓は、迷いの窓と言われているようです。

△窓の意味は、存じません。
いずれにせよ、仏法の真理だと解説されているものもあります。
イメージ 3

お庭だけてなく、お軸にも描かれます。
書なのか、絵なのかは不明です。

「チビ太のおでん」みたいですね。
串にさしたおでんです。
漫画「おそ松くん」の世界です。
漫画の設定では、こんにゃく、がんもどき、鳴門巻きのようですね。

話は、主に昭和30年代後半から40年代前半の東京下町の風景ですね。
郷里播州も、関東煮(かんとうだき)屋があちらこちらにありましたね。
懐かしい原風景です。

子供があちこち、お外(柴淳的な表現)で遊んでいましたね。
空き地が、あちこちにあった時代です。
作者の赤塚不二夫よりも、私には、ドラえもんパーマンの藤子 不二雄の世界ですね。

今、テレビで「怪物くん」やってますね。
歩こう会に同行されたMさんは、嵐の大ファンです。
特に大野くんファンです。
いつも、楽しい会話をして下さいます。

心は乙女のままですね。
お孫さんもおいでの、私よりずっと年長ですが、こんな素敵な年のとり方もいいなって思います。
いつも美味しいお茶を入れて下さいます。
ありがとさん感謝です。

昭和30年代後半から40年代には、今はないものがいっぱい詰まっていたように感じます。
家庭団欒があり、家族や家が社会の中心でしたからね。
クリスマスには、「ケーキ」を父が買ってくるそんな時代です。
便利なものと引き換えに、何かをこの時代に置いて来たのかもしれません。

今、この時代の映画やドラマが懐かしそうにやられていると、うーんこういうのもいいなって、時代を振り返ります。
戻ることのない時間です。
空想の中にしか、存在しません。

時間も時空の、仏の世界の宇宙観にあります。
過去世も来世も現世も、思い出のように、仮の「空」の世界です。
どこから仮の世界かというと、すべてです。
何もかも、仮の世界と言うことになります。

「空」の中に、過去世、現世、来世を無限に輪廻し続けます。
いいご縁が、来世に影響します。
いいご縁は、いい行いから生まれます。
いいご縁の結果が、来世に生ずる。

因縁を複雑に絡んでいます。
空とは、この縁起でもありますね。
かならず、原因があって、結果がある。
それには変わりがありません。

御仏のいい仏縁に繋げて頂いた事は、過去世のご縁です。
人のご縁も同じですね。
ボスと共に、9人が集います。
過去世にどんなご縁があったかは不明ですが、要所要所でご縁があります。

引き合うご縁によって、この歩こう会も開催されました。
不思議ですが、偶然でなく、必然として集ったのです。
そのご縁の中で、御仏にゆかりの地に参じたと言うわけですね。

この○△口の図形は、こうしたご縁の図形でもあると感じます。
角を立てるのか、丸く治めるのか、四角張って自己を貫くのか、人の生き方でもあるように感じます。

不思議なご縁に納得している私があります。
不思議なことは多いです。
仏の世界に住しています以上、御仏におすがりして生きていれば、安心です。
いやなこともいっぱいあります。
それも仏の道ですね。

このまま、まっすぐに、目の前の道を一歩一歩進むだけです。
いずれ長安に辿り着くと夢見て、今日も歩みます。
明日もこのまま歩みます。
ありがたいことです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、四角四面の三角野郎の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。