''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

奈良紀行 奈良の博物館で、花鳥画を鑑賞 より。

今週は、古都奈良特集です。
平城遷都1300年を記念したイベントが、古都奈良でいろいろと行われています。
この時期になると、奈良国立博物館正倉院展が話題になりますね。

昨日の興福寺も、国宝阿修羅像を配した特別展が行われていました。
この時期あちらこちらの特別展が開催されています。
そんな中でも、今回奈良に来た目的の一つが、奈良県立美術館の平城遷都1300年祭特別展「花鳥図 –中国・韓国と日本-」です。
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中国、日本を中心に有名な絵画が並びます。
前期、後期、それに期間限定の複雑な展示となっていました。
後期には、雪舟宗達若冲と有名どころの名が並びます。
今回行った時の、前期には、伝牧谿、呂紀、狩野元信の作品がメインです。

しかし、雪舟宗達若冲という名が前面に出ていて、前期後期の入れ替えはあるのは、常ですがどうも勘違いされて来られた方も、受付で口論する場面にも遭遇しましたね。
確かに、この奈良県立美術館の書き方は、混同させます。

こちらのメインデッシューは、正倉院展のついでに立ち寄ってもらう看板メニューですから仕方がないですね。
ちょっと姑息な感じもしますね。

しかし、前期には、有名どころが少ないと思われるのかもしませんが、なかなか具沢山のてんこ盛りでしたね。
牧谿猿猴図は、なかなかの名作です。
それも二作品、三幅の猿の絵です。
独特の表現さけた猿の絵は、牧谿の特徴がよく表されています。

それに、狩野松栄の蓮鷺藻魚図小襖 (国宝 聚光院方丈障壁画 附)は、一番のお気に入りです。
すごいです。
鯉と鯰が、上から見られてる構図ですね。

それも八方にらみで、どこかに見ても、鯉とずっと目が合います。
ちょっとラブリーな恋ですね。(今日はここしか笑うとこないです。ねぇー、とおるちゃん)

それに最大のメインは、狩野元信の四季花鳥図 (元 大仙院方丈襖)です。
元信の技量が余すところなら、描かれています。
圧巻です。
八幅の襖絵がすべて見えるところに下がって、ゆっくりと鑑賞します。

それに土佐光起の鶉図は、多くの鶉(うずら)の絵が並ぶ中でも、最高の技量を発しています。
なんとも品のいい鶉です。
これまた圧巻です。

うーん、芸術の秋です。
人もそれほど来館されていなくて、ゆっくりと鑑賞出来ましたね。

韓国のものは少なかったですね。
中国の物もあまり詳しくないです。
しかし、禅の鏡堂覚圓の賛書された軸を見られたのも良かったです。
「流れ圓悟」で有名な圓悟禅師の保守本流の禅を学ばれています。

書は人を表わすとも言います。
その字に食い入って見ていましたね。
意外なところで、意外な作品に巡り合えました。

これもご縁です。
これも仏縁かも知れませんね。
ありがたいことです。

出来たら書いてあった内容が分ればもっとありがたかったですけどね。
にわか禅では、すぐに剥がれてしまいます。
そんな時は、すぐに修繕(禅)して下さいね。(ここが今日の最後の笑いどころです。ねぇーとおるちゃん)

こんなありがたい古都奈良の散策が出来ました。
食欲の秋、芸術の秋、いろんな秋がありますが、こんなゆっくりとした時間が過ごさせて頂いたのは、大変ありがたいです。
至福の時間となりました。

日々の心の三毒を廃し、心静に安穏に暮らしたいです。
それを旨としています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、花鳥の絵の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼を申し上げます。