''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鰹のたたき、しょうがポン酢で食らうより。

朝から雨降る一日でしたね。
雨音が意外に強く聞こえます。

静かな裏通りに暮らしていますので、雨音しか聞こえません。
路地(京都では「ろーじ」と発音)を少し出れば、車の通りも多いです。
そこは長屋暮らしの良さです。

買い物に行くと、タイムセールで鰹の刺身が安くなっています。
関西人の私としては、鰹と言えば、刺身よりたたきの方が好みです。
それじゃと、刺身用の節下ろし(ふしおろし)を、たたきに変身です。
変身のポーズは、やります。

庖丁を持っていますので、ここは初代ハカイダーの決めの変身ポーズです。
ハカイダーにそんなの有ったかって?
あります。
ナイフを顔近くに持ち上げて変身です。(意外と地味な変身です)

キカイダーの相手役です。
そうヒール、つまり悪役です。
悪役で変身ポーズのあるのは、初代ハカイダーだけです。

熱したフライパンに節を、皮目を下にして置きます。
皮目に寄生虫がいるとも聞きます。
その為、関西ではたたきが多いということなのでしょうね。
稲藁を使って、強火であぶるのが、一番うまいです。

フライパンでも意外に上手に作れます。
血合の部分も匂いがしますので、節を転がして、そこも丁寧に焼きます。
鰹の節周り、すべて焼き付けます。

それでも、カットすれば、中は火が入っていないですね。
周りだけに火が入った状態です。
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野菜の盛り付けたコールガロニーに、海草サラダを盛り付けて、その前にカットした鰹のたたきを乗せます。
ネギもにんにくも入れません。
この上で馴染ませるように庖丁でたたく仕草から、たたきの名が来ているとも聞きます。

味付けはポン酢です。
ミツカンの「味ぽん しょうが」です。
冷奴に付けてもいいですね。
イメージ 2

野菜や海草には、ポン酢ドレッシングを振っています。
鰹には、山葵(わさび)よりしょうがが合いますね。
マヨネーズに付けて食べるのも悪くないです。
漫画『美味しんぼ』の初期の頃、やっていましたね。

やはり、しょうがの方がいいですね。
私はしょうが好きです。
郷里播州では、おでん(郷里では関東煮〔かんとうだき〕と言います)にも、しょうが醤油に付けて頂きます。

添えつけのサラダには、ポン酢ドレッシングもうまいと思います。
柑橘類の味とよく合います。
もちろん、しょうがの香りが、鰹の臭みを消してくれます。

腰のある高知の日本酒「司牡丹」や「土佐鶴」などは、この肉肉しい鰹の味を殺しませんね。
鰹もうまいし、酒もうまいです。
本場の鰹のたたきは温かいですね。
この方がうまいです。

関東のお方は、やはり鰹は刺身がお好きのようです。
池波正太郎氏と言えば、食通として知られています。
鬼平や梅安、剣客商売でも、鰹を食するシーンが初夏に出てきます。
時に、なまり節であったりもします。

刺身が残れば、なまり節にして、これをほぐして鰹飯もいいですね。
このフレーズは確か『梅安料理ごよみ』(池波正太郎 佐藤隆介・筒井ガンコ堂編 講談社文庫)の夏の項目、鰹の刺身ですね。(佐藤隆介氏 担当)

剣客商売なら鰹飯には、長次郎の作る不二楼ゆずりの粉山椒の効いた蜆汁が、あれば言うことがない。
山椒好きな私には、赤だしには、粉山椒を少し降ります。
うまいです。
うなぎの蒲焼にも、粉山椒がないと味が決まりません。

ごはん物の前には、やはり、鰹のたたきで、日本酒を頂きます。
うまいです。

下ろしたしょうがをたっぷりと乗せます。
うまいです。
ポン酢もうまいです。

コクの強い男酒が合いますね。
腰のある硬水の持ち味が、海の幸とよく合います。
自家製の鰹のたたきでも、充分楽しめます。
ありがたいことです。

日々の暮らしに幸がありますね。
この静かな日常が至福です。
これが私の幸せです。

ありがたい仏縁に感謝です。
体も健康、鰹のたたきも酒もうまい。
健康で日々暮らせることに感謝です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすを祈っています。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、叩いた様な少し痛い私食の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。