''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

カラスカレイを食らうより。

今日は朝から、雨降る京都伏見の地です。
雨音も、しずしずといいいものですね。

今日くらいは、しばし夏の日差しを避けることが出来ます。
仕事場の気温も落ち着いた感じで、過ごしやすいと思われます。

昨日の遅く帰宅に、口が煮魚の口になってしまいました。
帰りにスーパーで、煮魚になる物を物色していると、カラスカレイを発見です。
名前からすると、黒い鰈でしょうね。
よくスーパーで見かける魚です。
食したことはないですね。

チャレンジ精神が、ふつふつと高まります。
それじゃと、購入です。

早速、水と醤油とみりんを、6:1:1の割合で、鍋に入れます。
そこに臭み取りに、しょうがのスライスを3枚ほど投入です。
煮たたて、ここにカラスカレイを静かに入れます。
アルミホイルを落し蓋代りにして、中火で煮ます。

基本これだけです。
すこし煮てくると、鍋を傾けたり、スプーンで煮汁をカレイの上にかけたりして、味を含めます。
煮汁とカレイの脂を乳化させます。
煮魚の醍醐味です。
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カレイと聞くと、子供の頃、お腹を壊したと言えば、鰈の煮付けでしたね。
その時は、石鰈ではなかったと記憶しています。
お腹を壊した時に、鰈の話はよく聞きます。

それに、韮と玉子のお粥ですね。
胃にも優しい味です。
韮玉というのではなく、あの玉子のかゆの味は、元気な時でも食べたくなります。

カラスカレイは脂もよく乗っていますね。
意外にこってりした感覚です。
その分、煮魚としてはうまいですね。
イチラーとしては、一味で味にアクセントです。

煮汁にも鰈の脂が染み出しています。
その煮汁をフランス料理ソースのようにして、鰈の身に付けて頂きます。
うーん、うまい。

白身魚の旨みがぎゅっと凝縮した感じです。
鼻腔に抜ける鰈の香りも、いいですね。
日本人に生まれてよかったと思う瞬間でもあります。

この煮魚には、やはり日本酒です。
瀬戸物のグラスに、日本酒を入れて呑むのが好きです。
ガラスのグラスじゃ、立ち呑みの感覚です。
それもそれで、悪くはないです。

もちろん、その時は下に小皿敷いて下さいね。
これが定番です。
一升瓶で、グラスにお酒を入れる時、わざとすこし溢すのが、継ぎ手の嗜みです。
グラスのお酒を一口呑み、こぼれた小皿から、グラスに戻すのが呑み手の通ですね。

若い頃、バイト先でよくこうしてお客さんに、日本酒を注いでました。
「気つけよ」と言いながら、微笑みを浮かべるお客さんの表情が忘れられません。
それに、ささやかな喜びを感じています。
あれが食の原点かもしれません。

食事やお酒を呑むという行為が、人間の本質でもあります。
人は物を食わずして、生きてはいけない。
それとは別次元で、楽しく美味しく頂かないといけない。

同じ行為ながら、楽しみを見つけられる生き方がいいです。
仕事をするにしても、仕事をしているのか、仕事をさせられているのか、仕事をしてやっているのか、仕事をさせてもらっているのか、同じ行為の中でも、気持ちが違います。

生きているのでなく、何かの力で生かされています。
私の場合は、仏さまですね。
ありがたい仏縁を感じます。

日々の暮らしの中で、ささやかな幸せを見つけます。
ありがたいことです。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、華麗とは似つかわない話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。