''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ちょっと贅沢な具だくさん湯豆腐を食らう より。

今日もお天気がよくて、日中は暖かかったです。
その分、私の体には負担がかかります。
気温の急上昇にも体が付いて行きません。
体調を崩されている方も、多いはずです。

また、予兆の予感でしています。
こりゃ、たまらんです。

昨日は、オフでしたので、どこにも行かず体調を整えていました。
本当は、天気も良かったので、気分転換に行きたかったんですけどね。

ほぼ家を出ずに、家に籠ってオフィスの仕事をこなしていました。
夜の晩酌も、温かいものが食べたくなり、湯豆腐を前日から用意していました。
豆腐を頂くための準備は、いろいろあります。
鍋と言えば、豆腐が必要不可欠ですが、豆腐をメインにした料理と言えば、やはり湯豆腐です。
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昆布もたっぷりと使いました。
器の奥に見えるのが、その昆布の一部です。
そう、私は出汁に使った昆布も食します。

ポン酢も少し柑橘の果汁の多いタイプを使いました。
出汁昆布も、このポン酢に付けて食します。
意外に美味いです。
1丁の豆腐にしては、昆布の量は多いです。

それに、きのこと鶏肉です。
具だくさんですが、基本、これらも出汁です。
きのこのうま味が、出汁に溶け出します。
鶏肉の脂が、出汁にコクを出させます。
それらの出汁をよくまとめるために、当然ネギは不可欠です。

ここに、食べる食前に、とろろ昆布もかけました。
豆腐には昆布のうま味がたっぷりです。
なかなか贅沢です。
ここに白菜が入ると、常夜鍋になっていしまいます。
あくまでも、具だくさんの湯豆腐にして、楽しみたかったのです。

湯豆腐に、ポン酢もちょっと違うかもしれません。
もちろん、京都の湯豆腐の有名店では、たいてい湯豆腐のタレに付けて頂きます。
基本のタレの調合は、出汁3、濃口醤油1、みりん1の割合がベースかもとれません。

天つゆの少し濃い味付けです。
上品な店は、湯豆腐の土鍋の中に、ちろりのような酒器の中、この湯豆腐のタレを入れて温めます。

この辺が、お庭を見ながら、湯豆腐を食べると、情緒があります。
豆腐屋には、お庭は必要です。

基本の湯豆腐に、小鉢が付いて、2000円は高いでしょう。
原価の知れている豆腐に、観光客が食べるのは、情緒を楽しむ為です。
ですから、お庭を眺めるという設定が必要不可欠でしょうね。


我が家では、隣のお庭の借景を失敬して、湯豆腐屋さん気分です。
それか、パソコンのデスクトップにある日本庭園の写真でも、見ながら頂きましょうかね。
やはり、湯豆腐には、熱燗です。
この日の晩酌にも、熱燗が付きました。

それにしても、出汁のよく効いた豆腐は、日本酒の熱燗とよく合います。
あくまでも、メインは湯豆腐です。
甘い湯豆腐のタレもいいですが、私はやはりポン酢です。

味付けた湯豆腐も美味いです。
カツオ節と刻んだ青ネギを乗せて、そこに一味を赤い雪を吹かせます。
うーん、京橋の「まつい」の湯豆腐(120円だったか)のイメージです。
また、食べたくなりました。

とろろ昆布をかけても美味いです。
豆腐の淡白な味わいには、昆布がよく合います。
出汁にしても、上からかけても、豆腐の持ち味を殺しません。
時にカツオは、カツオが勝ってしまうことがあります。

とろろ昆布の美味さは、かの美食家・北大路魯山人の著『魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中公文庫)の中に、「昆布とろ」「昆布とろの吸い物」の中で、持論を述べられている位ですからね。
その中で述べられているような、ネギは必要不可欠です。

もちろん、懐に余裕があれば、いい豆腐を手に入れるのも、いいでしょうね。
でも、伏見も水の良いところです。
意外に普通の豆腐屋でも、地下水をくみ上げている店の豆腐は、美味いです。

少し昔まで、近くに美味い豆腐屋があったのですがね。
そこの豆腐は美味かったです。

豆腐が、豆で作られていることが、はっきり分かりました。
スーパーのパックの豆腐とは、まるで別物でしたからね。
おじさんが、自転車で売りに来られていましたね。
懐かしい味の記憶です。

たまには少し贅沢な湯豆腐も楽しみたいです。
ささやかな贅沢です。

日々の暮らしの中に、ささやかな幸せがあります。
ありがたい仏縁に感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮せますように、祈るばかりです。

最後まで、えー何時という長い高貴なおかべの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。