''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

紅白の椿と 魯山人の「椿鉢」と ひや酒

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赤い椿と白い椿と魯山人の椿鉢(平成10年北大路魯山人展の表紙一部より)

「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」  河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

愛媛県出身の俳人正岡子規より俳句を学ぶ、高浜虚子とも親交があった。
明治の一番華やかな頃の俳人であります。同じような時代に多くの優秀な俳人の一人です。

河東碧梧桐は、どう読むのかすら正直分かりませんでした。中学のとき俳句だけは知っていました。なんとも、絵画のような映画のような視覚的な俳句です。私の中では動画として記憶されています。

また赤と白、紅白の椿は印象的です。

ちょうど椿と言えば、北大路魯山人の「紅白椿花 鉢」や「椿 鉢」を思い出されます。代表的な作品です。

写真で見れば料理を入れる小鉢をイメージしますが、実際は大きくこの椿の大きな鉢にお酒を並々とはり、それぞれ「ぐい呑み」に竹の柄杓で入れて注ぎます。

魯山人らしい大胆さと斬新な趣向です。正直驚くと思います。椿鉢の中にも椿が描かれています。その為お酒の中に椿が咲いているような、お酒に浮かんでいるような錯覚を覚えます。それを柄杓で汲む。

何か茶道の釜からお湯を汲み取るような感じがします。猪口でチビチビとやるより、咽を鳴らしながらぐいとやる。季節もこの時期でしょう。寒すぎず暑すぎず日本酒を「ひや」で飲み干す。日本人に生まれて良かったと思える瞬間です。下戸の方には申し訳ないです。

混ぜ物の多い日本酒多いですが、探せば高価でなく美味しい日本酒もあります。コンビにでもいいのが売っている店もあります。

ところが、蕎麦屋でお酒を「ひや」でというと、たいてい冷酒が出て来る。ひやと冷酒は違うでしょう。冷酒は、冷えすぎて日本酒の味が楽しめません。真夏の暑い最中ならそれも美味しいです。

この時期は、「ひや」いや常温のお酒頂きたいです。

肴はこの時期困りません。菜の花の辛し和え、筍の若竹煮、ちょっと早めの一寸豆の塩茹で、あっさりと生姜とねぎのたっぷりのせた豆腐、ちょっと甘い目のそば味噌をなめなめという手も有ります。魚よし、野菜よし、貝よし、考えるたげで極楽です。しかし、目の前にお酒は有りません。夜までおあづけです。

花を楽しみ、季節を楽しみ、旬を楽しみ、お酒を楽しむ。やっぱり、極楽です。
甘党な方、ケーキでも和菓子でも同じです。このときだけの限定を楽しみましょう。

今日も一日楽しく過ごせることに「感謝」です。

 

 

俳句の「は」

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