''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

鬼と金棒の意外な関係?

今日は節分ですね。
節分とは、季節の変わり目です。ですから、年4回あります。
でも、行事としての節分は2月の節分だけです。
仏教寺院で鬼が暗躍するのは、修正月会(しゅしょえ)、修二月会(しゅにえ)という年初めの法会(ほうえ)の締めくくりの部分ですね。

鬼とは何でしょう。
鬼の定義とは、「人の死する、みな鬼と言ふ」『礼記(らいき)』より

つまり、人が死んだ死霊(しりょう)が鬼ということようです。
でも他界した人かすべて鬼にはなりません。この世に思いを残したままの成仏できないそんな霊が死霊となる。つまり、鬼という定義です。

「鬼は、物に隠れてあらはることを欲せざるゆえに、俗に呼びて [穏] と云うなり」平安時代の『倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)』に出てくるようですね。
鬼は隠れるつまり隠の古い音 「on」母音の「i」を添えて「鬼、和名『於爾』」となったようですね。(『岩波古語辞典』より) (『鬼の復権』 萩原秀三郎著 吉川弘文館 参照)

もともと鬼は「悪」ではないようですね。
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最初からすこし難しい話が続きました。
巻き厨子をかぶりながら、炒り豆食べながら気楽に読んでください。

京の都の鬼門には延暦寺、裏鬼門には岩清水八幡宮が配置されています。
鬼は入って来れない備えです。
鬼門には「桃」を植えると良いといいます。
私のブログにも鬼門の方角に、きりんのmomoさんが守護して下さっています。
ありがたいです。

鬼門の反対の裏鬼門の方位から「猿」・「鳥」・「犬」となります。鬼に対しての強い味方です。
何か思い当たりますよね。
「桃太郎」です。
桃太郎は、現実の歴史の話です。
桃太郎は、吉備津彦(きびつのひこ)です。大和朝廷が派遣した将軍です。
きびだんごの「きび」ですね。

中国地方に住むという温羅(うら)という渡来系住人の征伐が目的です。
時にこの住人のことをオニと呼ぶこともあったようですね。
住む場所も、鬼ノ城(きのじょう)という地方です。
古来鉄の鉱山があり、鋼(はがね)を造るタタラ場でもあったようです。
宮崎アニメの『もののけ姫』の話を想像して下さい。

吉備津彦には、犬飼健(いぬかいたける)・楽々森彦(ささもりひこ)・留玉臣(とめたまおみ)という三人の重臣と共に戦をします。
「犬飼健=犬」「楽々森彦=猿」「留玉臣=雉(きじ)」となる。
ちなみに犬飼健は、犬養毅元首相のご先祖様のようです。
この戦では「話せば解る」と言わなかったのですね。残念です。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』)

もちろん大和朝廷の大軍でおしかけます。
何のために戦を行ったのか、それは宝物のためです。
当時、大和朝廷は、青銅の武器です。鉾(ほこ)や剣も青銅製です。
温羅(うら)は、大陸からの鉄の製造技術と武器を持っていました。

武器の力では、温羅(うら)の勝利です。
しかし、兵の数で一気に鎮圧をもくろみ、戦に成功です。
宝物とは、鉄器の製造技術、そのものです。

温羅(うら)=鬼は、静かに住んでいたのに桃太郎の侵略のために壊滅しました。
この鉄の技術で、大和朝廷は、日本の統一していくことになります。

この鉄を製造する現場では、赤々と火を焚いて鉄を作ります。
ですから、赤鬼のイメージです。
「鉄」の製造の象徴が、「金棒(かなぼう)」です。

この金棒を「巻寿司」に喩(たと)えて丸かぶりです。
恵方を向いて無言で食べます。
今年の恵方は「東北東」のようですね。微妙です。

鬼と桃太郎とその家来たちには、こうした話が隠(oni)されています。
そんな「うら」話を聞きながら、巻寿司や豆まき楽しんで下さい。
私も楽しみます。
今日もよかった探せました。
ありがたいと思えること事が心の鬼を追い出します。
「福は内、鬼はなし」

最後まで読んで下ったことに、心よりお礼申し上げます。