''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

小枝から落語「百年目」繋がる不思議なご縁 より。

昨日、ぶらりとお酒のディスカウントショップに参りました。
晩酌の日本酒と、何やら安いものと思えるものを買い求めました。
いろいろな珍しいお酒やワインなど、なかなか目移りしましたね。

 

最近では、ワインも大きな箱タイプのものもあり、一度試してみようかと思います。
値段も、3リットル入りで、手頃な値段です。
ハウスワインなら、この手もありますからね。

 

食事がどうしても和食ですので、ワインと合う食事はなかなか作りません。
それがどうしてもワインに触手が伸びない訳ですね。

 

私のブログで仲良くして下さるmomoさんやまちゃさんのブログに登場するワインのグラスに、今日はワインと一杯頂くこともあります。
呑むなら3リットルくらいの箱ものでないとね。

 

そんな中に、地酒ならぬ地のウイスキーを見つけました。
値段も手頃なので、「あかし」(明石)という地のウイスキーを買い求めました。
これに合うのは、やはりチョコですね。
その店には、私の好みのチョコはなかったので、歩いて1分ほどのディスカウントシッョプに行きましたね。

 

この当りお酒扱うもディスカウントショップが多いです。
呑み手の私にはありがたいことです。
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この店で買ったチョコが、森永製菓の「小枝」です。
懐かしいと、つい手が出ました。

 

小枝というと、こえぴょんですね。
青木さんです。
島田紳助さんの話にも、同期と言うこともあってよく「青木」の話が出ます。

 

ねちっこいしゃべり方に特徴がありますが、言っているギャグに内容はないようと言えます。(今日はここが笑いどころです。ねぇー、とおるちゃん)
「やめて、くでーぇー」
確かに直訳すると、「やめて下さい」、これだけです。

 

勢い芸ですね。
この場をパッと華やかにする存在です。
しかし、落語の同期というと桂吉朝さんというと落語の方はパッとしませんね。
タレントさんです。

 

『探偵!ナイトスクープ』の探偵としては、その存在はありありですね。
小ネタ集やパラダイスの話には必要不可欠です。
名作「爆弾卵」や人形のリカちゃんの足をなめてるという体を張った芸人の姿勢はすごいです。

 

何か写真が、変ですね。
小枝から、小枝の話ではつまりません。
間に文の字を入れてみました。
すると小文枝です。

 

ちょっと、お茶目です。
関西では「いちびり」と言う言葉が合いますね。

 

師匠の五代目桂文枝さんの長く愛用の名前でしたね。
やはり、小文枝という方がしっくり来ますね。

 

女形の声色が何とも円熟した芸風に、落語の世界を広げます。
「なぁー、あんさん。なぁー、あんさんったら」
長屋のかかあから、大家のお内儀まで、何とも芸として話芸の粋を聞かせてくれましたね。
名人芸です。

 

それだけでなく、大店の主人から、丁稚まで、いろんな人となりに、演じる者の姿を思い描かせます。
声だけ(小枝け)でなく、その役の人物の性格まで、表情で使い分けます。
やはり、昭和の名人です。

 

その桂文枝さんの話の中でも、「百年目」という話が好きですね。
店の一番番頭冶兵衛、42歳の男盛りです。

 

最初に丁稚に小言を言う小憎たらしい物言いといい、眉間にしわ寄せる様は、どこも同じです。
にくにくしいですね。
口うるさい番頭は、どこの会社にもいる部長や課長の姿ですね。
「うんうん」と頷けます。

 

その堅物の番頭にも、裏の顔があります。
店の前を太鼓もちがうろうろします。
屋形船を貸しきって、芸者遊びをする誘いです。
用があると店を出ます。

 

菓子屋の二階に、自分用の箪笥を置いています。
42歳でも、お店に住み込んでいますから、贅沢な私物は持ち込めません。
まだ独身のままです。
これまた辛いと思います。

 

贅沢な拵えにして遊びに出かけます。
屋形船をしたてて、芸者を上げて舟遊びです。
桜の時期ですから、舟の上から土手の桜の花見としゃれ込みます。
舟も多く出ています。

 

顔が指さないようにと、気を使います。
しかし、酒の酔いに任せて、舟を土手にあげて、騒ぎます。

 

たまたま、この日は主人も花見に来ていました。
主人の連れに、あの人はお宅の番頭さんではと、教えられます。
あの堅物が、なかなかやるわいのってね。

 

その土手で、番頭は、主人の旦那と鉢合わせです。
「お、お久しぶりでございます。ごぶさたを申し上げております」と、しどろもどろな有様です。
しくじりましたね。

 

大変な失態です。
逃げ帰るように、お店に帰ります。
具合が悪いと店の者に言って、布団をかぶって寝ています。
寝られるはずはありません。

 

このまま、夜逃げしようかと、思い立つ有様です。
これは「暇を出される」と、最悪の結末が頭を過ぎります。

 

次の日、旦那が番頭を呼びます。
年貢の納めどころと観念します。
この辺の、縁者の人物の使い分けが、腕の見せ所です。

 

しどろもどろの番頭に、旦那は穏やかに物を言います。
遊びの金は、店の金でなく、自分の稼ぎから出たものと判明しています。
それなら、いうことはないと旦那も技量が大きいです。

 

しかし、一つ尋ねます。
昨日、可笑しなことを言いなったとね。
一つ屋根の下で暮らしているのに、「お、お久しぶりでございます。ごぶさたを申し上げております」とはね。

 

どうした訳かと問われます。
「えらいところで、顔見られて、しもた。これが、百年目と思いました。」
と言うのがオチですね。
♪チャンリン チャンリン デン デン

 

なかなかよく出来た話です。
「百年目」という下りがなんともいいですね。

 

旦那(だんな)とは、もともと仏教用語ダーナパティ」が語源だと聞きます。
この言葉は西洋にも伝わり「マダム」の語源となったとも言われます。
ところ変われば、女性を表す言葉にもなるのですね。

 

「旦那」とは、「檀那」とも書かれます。
檀家の「壇」ですね。
その意味はお布施をする人ようです。
日本では、寺に金銭などを寄進する人が、檀家であり、「檀那」であります。

 

布施と言っても、お金ばかりではありません。
優しい言葉を人にかけるのも、お布施です。
これなら、貧家の私にも出来ます。
ありがたいことです。

 

日常の生活では、ストレスも多いです。
心の三毒もいっぱいです。
でも、何かをして頂いたら、誰に関わらず、ありがとさんと言葉を添えます。
これなら、簡単に行えるお布施です。

 

ありがたい仏縁を頂いていると、いろんなことが縁に繋がります。
まさか、チョコの小枝から、仏の世界観まで広がるとは思いもしないご縁ですね。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈ります。

 

最後まで、つまらない小枝の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。