''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

逸翁コレクション「中国陶磁の美」最終日より。

昨日も晴天というか、雲一つない天気でしたね。
まだ温かい秋空と言う感じでしたね。
すでに季節は師走の12月です。
残すところ後わずかで、この年も暮れようとしています。

 

そんな最中、昨日は池田にある逸翁美術館に行って参りました。
逸翁コレクション「中国陶磁の美」最終日です。
これだけの中国の陶磁を見るのは初めてです。
イメージ 1

今回も同行カメラマンの招待状持参の拝観です。
仕事柄、招待状を頂いては、こうして見に来ます。
すでに3回は招待状を頂いています。
ありがとさんです。

 

今回の展示のすごいのは、逸翁の眼力のすごさですね。
私の中では、五彩と呼ばれる景徳鎮窯の『五彩蓮華唐草四方香炉「大明万暦製」銘』(16~17世紀) が素晴らしかったですね。
赤、緑、そして青の色合いが何とも、品良く出来上がっています。

 

逸翁のすごい所は、これを単なるコレクションでなく、茶席に使うところです。
それも菓子入れに使われたようです。
大きさといい、色合いといい、菓子入れなら持って来いです。
さすがです。

 

数寄者として、茶人として、確固たる迷いのないぶれない精神世界を、垣間見ることができました。
壷を水指に使ったり、手あぶりに使ったりと、なかなか固定の概念を持たず、いいものを使い勝手のいいように使うというのも、素晴らしい感覚です。

 

それに、白磁(影青(いんちん))の茶碗に逸翁が付けた銘「一輪」は、利休居士の「朝顔の故事」に由来した銘との説明書きに、なかなかの面白さを感じましたね。
朝顔の形していますからね。
素晴らしい出来の茶碗でもあります。

 

中国と日本の融和と言う点では、素晴らしい展示でした。
ありがとさんです。

 

この時期、中国と日本の融和というと、あれです。
赤穂浪士忠臣蔵です。

 

どこがって?
赤穂浪士の中に、中国人の血筋が入っています。
孟子の子孫です。
武林唯七隆重(たけばしただしちたかしげ)です。

 

朝鮮出兵の折り、連れ帰った医師の一人が、祖父が孟二官(もうにかん)です。
中国・武林(ぶりん)郡の出身であったとも聞きます。
それで、それを姓に使っています。

 

兄も赤穂のものですが、渡辺の姓を使っています。
兄は参加出来ていなかったので、二人分の活躍です。
吉良家の討ち入りでは、一番太刀の名誉を受けています。

 

中国と日本のいいところを引き継いだ形になっています。
孟子の名も、この事件後、再評価されることになりますね。
江戸時代に、中国ブームが何度も来ますからね。

 

中国という見えないバックボーンと武士という日本の見える形です。
法華経で言うところの、妙と法かもしれません。
別々のものでなく、二つで一つかもしれません。

 

逸翁の目も、見えないものまで見える神通力があったのかもしれません。
すごいお方です。

 

心の三毒を廃し、心穏やかに安穏に暮らしたいです。
ありがたい時間を頂けました。
ありがとさんです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように祈ります。

 

最後まで、焼物だけに硬い話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。