3月3日は、桃の節句のひな祭りです。
バラクーダーの『日本全国酒飲み音頭』(作詞:岡本圭司,作曲:ベートーベン鈴木)なら、「♪ 3月はひな祭りで酒が飲めるぞ」となるでしょう。
ただ、我が家の姫ちゃんは6歳です。
代りに私が頂きます。
我が家にも、嫁のお雛様があって、出しています。
保育園でも、玄関にお雛様が飾ってあります。
三人官女が付いた立派なものです。
三人官女とは、平安風に言うなら、「女官」ですよね。
内裏で仕える女官です。
禅の言葉、禅語で言えば、女官が関係するのは、禅語「入水見長人 」(みずにいれてちょうじんをみる)でしょう。
人の本当の姿は、水に入れてみると本当の姿が見えることがある逸話です。
要するに、世間の評判でなく、本人と会ってみて分かる真実もあります。
長人とは、すぐれた人物と言う意味があるようです。
唐の則天武后が、禅に関心を寄せていて、高名な北宗神秀(ほくしゅうしんじゅう)を手厚く遇していたが、ある日当時の有名だった嵩山慧安(すうざんえあん)の二僧を、禁中に招請して供養させました。
山中で修業しているので、沐浴の接待を女官にされたら、高名な北宗神秀(ほくしゅうしんじゅう)は、煩悩を怖れて辞退したが、嵩山慧安(すうざんえあん)の方は、悠々と女官の接待を受けて汗を流したと言います。
この顛末を聞いて、則天武后は、「水に入れて始めて超人の有ることを知る」と知りえたと言う事になります。(我が愛読書 『禅語の茶掛 一行物』羽賀幸四郎著 淡交社刊 より)
そんな接待なら、私も女官に沐浴させて貰いたいです。
不謹慎な事を言うと、嫁に叱られます。
あくまでも、空想の話ですよ。
今日は、娘が主人公です。
嫁の知り合いからもらった博多人形です。
華麗雛 源慶作と銘がありますね。
立ち位置は、古式に乗っ取っています。(今とは逆の立ち位置ですね)
嫁がお薄を点ててくれました。
ひな祭り用に、お雛様の茶碗です。
こちらも、古式の立ち位置になっています。
揃えてみました。
保育園のお雛様には、三人官女の下段に、左近の桜と右近の橘も、添えてあります。
「さ」こんの「さ」くらは、「さ」で覚えています。
帝の位置から見ての左近右近です。
「♪毎度 皆様 お馴染みの お聞き下さる 一節は 流れも清き 宮川の 水に漂う 左近ショウ…」
懐かしいですね。
それは、宮川左近ショーですね。
今晩のご馳走を何にしてやろうとか、算段している最中です。
娘の健やかな成長祈ります。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。