週末の事です。
土日も、嫁と7歳児の娘は出かけていました。
1日目は、音楽のピアノキーボードの体験的な練習に習いに行っておりました。
低価格でのお試しの体験練習です。
すでに、10回分を1回目に纏めて支払ったようです。
嫁もピアノを弾きます。
毎夜毎夜、練習のピアノの生演奏が行われます。
それに乗じて、7歳児の娘が、すこしだけ弾かせて貰います。
1年生の時に、学校の催し物で、みんなで演奏会をしました。
その時の担当の楽器は、電子ピアノのキーボードでした。
その為、時折、嫁の電子ピアノを触らせて貰います。
毎夜の生演奏は、本物ピアノです。
子供の頃から使っていると言う嫁の愛用のピアノです。
年に1度ほど調律して貰っています。
私たち世代では、女の子の居る多くの家庭でピアノがおいてありましたね。
その世代のピアノが、あのタケモトピアノなど、使わなくなったピアノを活用しておられます。
我が家では、嫁が大事に使っています。
それならと、演奏会の電子ピアノのキーボードに興味を持ったので、体験的な練習に行ったと言うわけです。
同世代の男女の中で、電子ピアノの練習をして来ました。
同じ教室の子供さんも緊張していたようですが、我が娘ゆうゆうも緊張して、レッスンを受けて来たみたいです。
面白かったと、家でも私の電子ピアノを貸してやると、今日習って来たのを見せてくれました。
最初にしては、いい感触です。
少し遠いので、本格的に習いに行くとなると、家の近くのピアノ教室になりそうです。
嫁のツテを手繰って、近くでいい所があるといいのですがね。
まぁ、子供の事ですから、先の事は分かりませんが、折角岳父と丈母が買ってくれた嫁のピアノがあるので、使ってくれたらありがたいことです。
近所でも、子供のピアノの音は聞こえます。
日曜日は、パンの教室に行っていました。
こちらも、試験的に始まる教室です。
作ったパンを持って帰ってくれました。
嫁が家でも、パンやクッキー焼きますので、ポイントを習う機会はありがたいようです。
家に、東芝の石窯オーブンもありますので、基本的に初期費用は掛かりません。
それもありがたいです。
そんな嫁と娘の外出中、父は独りで時間を過ごしておりました。
パソコンも使ってのネットサーフィンもしますし、ブログの記事を書きます。
そんな中、激安シッョブで扱っているDVDを手に入れたので、独りで映画鑑賞した次第です。
映画『小さなおうち』です。
143回直木賞に輝いた中島京子の同名ベストセラー小説を、名匠・山田洋次監督(82作目)が映画化したミステリアスなストーリーの映画です。
ちっょとそそられる意味深なタイトルと、松たか子さんと黒木華さんのパッケージにも目が行きます。
小さなおうちの前に、赤い小さなおうちとしたいくらいです。
昭和11年頃、印象的に東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根のお家に、奉公する東北の田舎からやって来た純真な娘の布宮タキさん(黒木華)の回想録から始まります。
晩年の年寄りのタキさんは、名優・倍賞千恵子さんが演じます。
独り暮らしを気遣う青年(甥の子)の妻夫木聡さんと掛け合いもシーンもさることながら、トンカツを盛り付けて食べるシーンも、印象的でしたね。
名匠の山田洋次監督の映像と久石譲の楽曲、田舎育ちの女性が東京で体験する日常が、この赤い 「小さいお家」で繰り広げれていきます。
この家の奥様・平井時子が松たか子さんです。
小学校前のお坊ちゃま、それにおもちゃ会社の常務の旦那様と、タキは楽し気に暮して行きます。
タキも、この一家に尽くします。
平井家の3人も、タキを信用して、家族の一員と感じさせるように、笑いありの穏やかに生活していきます。
その情景は山田監督の映像の世界です。
この辺りは、つまらないと批評される方も居られますが、この世界が山田監督の家族に対する家族観だと思います。
映画ですが、特別な非日常の世界は不要です。
穏やかに家族が楽しく日々暮らしていけたら、それこそ幸せです。
そんな中、突然のアクシデントが発生します。
夫の会社の若い社員板倉正治(吉岡秀隆)と、妻・時子の秘密です。
そんなシーンはありません。
奉公人のタキから見た目線です。
板倉の住まいに出かけた時と、帰って来た時の帯の結び方が違います。
どこかで、帯を解いたことを意味します。
板倉の住まいと行っても、2階の間借りです。
昼間に出かけましたので、大家の方とも合います。
カギもないような2階の4畳半ほどの部屋で、何が出来るでしょうかね。
下の間には、大家が居ます。
時代劇のそば屋の2階の男女の密会程度でしょう。
板倉に赤紙がやって来て、戦地に行くことが決まったので、平井家に挨拶に来ました。
明後日に旅立ちます。
明日しかないので、奥様の時子は、会いに行こうと板倉の住まいに行こうとします。
それを、タキの独りの判断で、この問題を大きくさせなかったことになります。
後々になって、その時、時子から預かった板倉への手紙が未開封のまま、出て来ます。
それをじっと秘めたまま、結婚もすることなく、独りで暮して最後には独りで黄泉に旅立ちます。
いろいろと気遣って、時折訪ねてくれる方が居ますが、行く時は倒れたまま、そのままの姿で見つけられました。
現代の年寄りの孤独死も、何かつまされます。
私も、ずっと独身で49歳まで居ましたので、そのままなら、そうなっていたのでしょう。
嫁に出会って、49歳で嫁と結婚して、50歳で娘を授かって、今の3人家族が形成されています。
すべてが、偶然の偶然、いえ、これは必然の縁だったと思えば、すべての疑念が晴れます。
神仏の縁、特に観音様とのご縁です。
先日も、危機一髪のトラブルを、もう限界のギブアップ寸前で、助けて貰いました。
あるんですよ。
観音様は、多くの難から、私たちを救って下さいます。
七難や十難からですね。
観音様を心の拠り所にして、身近な存在に感じるようになってから、何度も何度も難から救って下さいました。
あわてんぼうの娘は、予定より3ヶ月近くも生まれて来ました。
体重は、800g未満でした。
慎重は、33cmと、観音様の深いご縁のある数字に、人知を越えた観音様のお力を感じましたね。
あるんですよ。
特別な幸せは、滅多にないです。
何気ない普段の平穏な暮らしに幸せは隠れています。
ただ、それを掘り出せるかどうかです。
家族3人のささやかな暮らしは、ありがたいです。
それを幸せだと感じられることに気づいたことは幸せです。
幸せは、日常に潜んでいます。
よくみれば 薺(なずな)花さく 垣根かな by 芭蕉
「なずな」は、春の七草として、正月の七草かゆにも入れます。
あの「なずな」です。
俗に言う「ペンペン草」ですね。
その「ペンペン草」にも、綺麗な花が咲きます。
桜や梅のような花ではないけれど、綺麗な花です。
誰も、これを見て綺麗だと言ってくれません。
でも、そこに綺麗な花があったと気づくことに、幸せを見つけられるのは、凄い事ですね。
日々の暮らしも、無くなって、それが幸せだったと感じることもあります。
東日本大震災では、一瞬にして、平凡な暮らしが奪われました。
未だに、あの時の日常を取り戻せていない方も多いです。
今ある事に感謝、日々の平穏な暮らしに感謝です。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。