''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

阪神百貨店で、両口屋是清の「二人静」(ににんしずか)を買って来ました

先日の明石の帰りに、梅田の阪神百貨店のデパ地下で、嫁が買いたいと言うので、買って来たものがあります。
私の好物でもあります。
って言うか、私が嫁に教えた和菓子です。


お薄の干菓子に添えられると、気分が高揚します。
最初、昔アルバイトして居た料理屋さんで、お薄を点てた時に、添えられた干菓子です。
干菓子言うより落雁みたいな和三盆で、後半の半球型を和紙でキャンディーのように綴んだモノです。


最初食べた時、と言っても、お客様のモノを盗み食いしたのでなく、下げモノの中から、手つかずの皿があったりして、古株のおばさんが、これ知っていると聞かれて、知らないと言うと、一つ口に入れてみてと、賄用のそば茶と共に頂きました。
下げモノですから、次のお客様に使い回しはしません。
ゴミ箱に入るか、私の口に入るかです。


初めて食べた時、「何じゃこりゃ」とあの刑事もの番組の殉職シーンみたいになりましたね。
美味過ぎちゃんです。
もちろん、その味を知ってから、時折デパートで見つけては、買う事もありました。
小さな1包みで、幸せになります。

嫁愛藏の象彦の香入(菓子器として使用)に持って、まずは、仏壇にお供えして来ます。
後にお薄の用意が出来たら、私たちも頂きます。
8歳児ゆうゆうは、物心付いてから、初めて初めてかもしれません。


私が、嫁に未来予想図のイメージを、述べていました。
やはり、娘は、一口入れると、半目のまま遠くを眺めていました。
「ゆうゆう、帰って来いよ」

♪きっと帰って くるんだと~(中略)~  帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰って こいよ

松村和子さんのヒット曲『帰ってこいよ』(作詞:平山忠夫 作曲:一代のぼる 編曲:斉藤恒夫)が頭の中で流れます。
ゆうゆうは、長い間、恍惚の表情のまま、異次元世界に暫し行っていたようです。
夫婦して、大笑いです。

小さな品の良い箱に入っています。
昭和の初めに活躍した画家森村宜永氏の手に依るモノらしいです。
とても品がいいですね。
味も上品な甘みと、口解けです。
紅白の一対になっていますので、結婚式の引き出物には、この上なくいいモノです。


私の最後の晩餐の菓子の部門だと、候補の5つの中に入ります。
もちろん、私の大好物の京都出町の「二葉の豆餅」も、この一角に入ります。
ごはんの部門なら、「鱧と山椒の炊き込みごはん」が、候補10個の中の最優先候補です。
私の中では、それほどに美味いです。


世の中に美味い物は、いっぱいあります。
でも、初めて食べた時に、少し気が遠くなりそうになるほどインパクトのある食べ物はないです。
もちろん、見た目と食べた時の味に、落差が大きいほど、そのインパクトはありますからね。


味だけではありません。
店の作為と言うか、職人の作為と言うか、異次元の食べ物です。
もちろん、たかが菓子、されど菓子です。
我が家では多くの菓子を食べます。
特に和菓子は、奥がとても深いです。


食べたことがある菓子だけに、その次元の違い、強く感じますね。
高価なモノが、美味い菓子ではありません。
オンリーワンの菓子の存在が、そこにあります。


二人静に似た菓子は、多くあります。
出町の二葉の豆餅に似た菓子は、多くあります。
でも、絶対無比なんですよね。
そういう意味でのオンリーワンです。


子供ともに、ありがたい、ささやかな幸せです。


親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。              
ありがたいことです。            
            
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。              
ありがたいことです。              
              
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。              
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。              
ありがたいと感謝です。              
              
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